金利上昇で上がる株・下がる株はどれ?|日本の長期金利で33業種と37銘柄を10年ぶん測ったら、銀行以外の恩恵株と、いちばん落ちるREITが見えました

この記事でわかること
日本の長期金利が上がった日に、どの銘柄が本当に上がり、どの銘柄が下がってきたのか。
そして「金利といえば銀行」の先に、何が並んでいるか。

9月1日、日本の長期金利が3%の目前まで上がりました。教科書どおりなら銀行が買われ、不動産が売られる日です。 ところが私の手元の集計では、メガバンク3社の平均は+0.6%ほどにとどまり、不動産の大手3社はむしろ+1.8%。 教科書と逆のことが起きた1日でした(その日の顛末はこちらに書いています)。

1日だけ見ていても答えは出ません。そこで為替回と同じ物差しで、 東証33業種の代表98銘柄と、名前の知られた37銘柄について、10年ぶん・2,442営業日の値動きを数え直しました。 今回は日本の長期金利(10年国債の利回り)を主役にして、アメリカの長期金利は答え合わせに使います。

結果を先に書きます。金利が上がった日に上がっていたのは金融の3業種、下がっていたのは不動産と「守りの株」でした。 そして銘柄で見ると、いちばん落ちていたのは不動産デベロッパー(土地を仕入れてビルやマンションを建てる会社。ここでは三井不動産・三菱地所・住友不動産の3社)ではなく、J-REITでした。

この記事の要点
  • 金利が上がった日に上がったのは銀行・保険・証券。3番手まで金融の独占で、地銀はメガバンクと並ぶか上でした。
  • 下がったのは不動産、陸運、医薬品、空運。値動きの静かな「守りの株」が金利の日には売られていました。
  • 銘柄ではJ-REITの下げが不動産大手3社の倍。ニトリ・花王・明治など、円高メリット側の生活必需品もここに並びます。
  • 電気機器は日本の金利では上がって見えますが、アメリカの金利では帯の中。金利ではなく「強気の日」の顔ぶれです。
  • 為替回と違い、銀行だけは前日の金利上昇が翌日にも残っていました。寄り付きと日中の両方です。
  • ただし2026年は「金利が上がると日経平均が下がる」年。銀行・保険の強さは変わりませんが、守りの株は日経より下がりにくい側に回っています。

※本記事は過去データの集計です。特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。

「金利が0.1%上がった日」を物差しにします

この記事の数字は、ぜんぶ「日本の長期金利が1日で0.1%上がった日に、その銘柄が日経平均より何%多く上がったか」の10年平均です。 為替回で使った「感応度」と同じ作りで、材料をドル円から金利に替えただけです。

数字の読み方
  1. 日本の10年国債の利回り(財務省の公表値)が、前の日より0.1%上がった日を考えます。
  2. その日、その銘柄が日経平均より何%多く上がったかを平均します。
  3. プラスなら金利上昇で買われる側、マイナスなら売られる側、0のあたりなら金利とはほとんど関係なし。

ひとつ断っておくと、1日で0.1%というのは大きな動きです。この10年で1日に0.1%以上動いた日は12日しかなく、 ふだんの日はだいたい±0.03%の範囲で動いています(2022年以降のばらつきの幅で2.7bp、1bp=0.01%)。 0.1%というのは「日銀が動いた日」「海外で金利が急騰した翌日」くらいの規模だと思ってください。ふつうの大きめの日(0.03%)なら、表の数字の3分の1ほどが目安になります。

そして日経平均そのものも、金利が上がった日には動いています。「金利が上がると株は下がる」というのが教科書の説明で、私もそのイメージでした。 ところが10年ぶんを測ると、日経平均は0.1%の金利上昇につき、平均して+0.96%上がってきました。 この10年の日本では、金利が上がる日は「景気が強い」「日銀が動けるほど物価が上がっている」と受け取られて、株も一緒に上がる日のほうが多かったのです(ただし2026年は逆で、この話はあとの章で扱います)。 この記事の数字は、日経平均の動きを引いたうえで、さらにどれだけ勝ったか(負けたか)を表しています。だから日経平均が上がる日でも下がる日でも、同じ物差しで読めます。

測ったもの0.1%上がった日ふつうの大きめの日(0.03%)なら
日経平均そのもの+0.96%およそ+0.29%
銀行業(対 日経平均)+1.79%日経より+0.54%ほど多く上がった
医薬品(対 日経平均)−0.47%日経より−0.14%ほど負けた
不動産業(対 日経平均)−0.73%日経より−0.22%ほど負けた

右の欄は、0.1%を0.03%に読み替えたぶん、左の数字を3分の1ほどにした目安です。

33業種で測ると、上がったのは金融、下がったのは「守りの株」でした

まず業種で見ます。東証33業種それぞれについて代表3社ずつ、98銘柄の平均を取りました。 図の水色の帯は「本当は差がなくても、まぐれでこのくらいは出てしまう範囲」です。 棒が帯からはみ出していれば、日経平均とは違う動きをしていたと言えます。

金利で上がったのは金融、下がったのは不動産と「守りの株」棒=日本の長期金利が1日で0.1%上がった日に、その業種が日経平均より何%多く上がったか(10年平均)※東証33業種を代表3社ずつ・98銘柄で集計。棒が帯からはみ出した業種だけ、日経平均と違う動きと言えますまぐれでもこのくらいは出る範囲(帯をはみ出したら「偶然では出にくい」)-1.0-0.50.0+0.5+1.0+1.5+2.0+2.5銀行業+1.79保険業+1.41証券・商品先物+0.86海運業+0.68輸送用機器+0.68鉱業+0.61鉄鋼+0.59その他金融業+0.56非鉄金属+0.54石油・石炭製品+0.51電気機器+0.49ゴム製品+0.45卸売業+0.34パルプ・紙+0.10金属製品+0.03ガラス・土石製品+0.03機械+0.02建設業-0.02精密機器-0.03化学-0.03倉庫・運輸関連-0.10水産・農林-0.11小売業-0.18食料品-0.23繊維製品-0.23その他製品-0.25情報・通信業-0.29電気・ガス業-0.34空運業-0.39医薬品-0.47陸運業-0.58不動産業-0.73上に大きくはみ出したのは銀行業+1.79・保険業+1.41・証券+0.86の金融3業種。3番手まで金融で独占です。下にはみ出した9業種の先頭は不動産業−0.73。陸運・医薬品・空運と、値動きの静かな業種が続きます。つまり金利が上がった日は「金融が買われ、不動産と守りの株が売られる」日でした。出典:財務省「国債金利情報」・Yahoo!ファイナンスの日足終値より私が集計。2016年9月〜2026年9月・2,442営業日
図1:東証33業種の感応度。上は銀行業+1.79・保険業+1.41・証券+0.86の金融3業種が頭抜けている。下は不動産業−0.73を先頭に、陸運・医薬品・空運と続く
▼検証条件
対象:東証33業種の代表3社ずつ・98銘柄/日経平均/日本10年国債利回り(財務省)/期間:2016年9月〜2026年9月(2,442営業日)/集計:前営業日の終値から当日の終値までの騰落について、業種平均から日経平均を引いた値を、同じ日の10年国債利回りの変化(0.1%単位)で説明する直線を1本引いたときの傾き。帯(まぐれでもこのくらいは出る範囲)は標準誤差を2倍した幅/配当:含まない/出典:財務省・Yahoo!ファイナンス

上にはみ出したのは13業種ありますが、並びを見ると銀行業+1.79・保険業+1.41・証券+0.86の3つが頭抜けています。 4番手の海運業と輸送用機器が+0.68ですから、金融3業種だけ別の物差しで動いているような形です。

下にはみ出したのは9業種で、先頭が不動産業の−0.73。 続くのが陸運業−0.58、医薬品−0.47、空運業−0.39、電気・ガス業−0.34、情報・通信業−0.29です。 不動産を別にすると、鉄道・薬・電力・通信と、景気に左右されにくい「守りの株」が並んでいます。 金利が上がった日は、金融が買われて、守りの株が売られる日だった、ということです。

金利が上がった日に不動産が下がるのは、私には想像どおりでした。ただ、為替回の中で私は「アメリカの金利で測ると、不動産はほとんど動かない」と書いています。 今回は日本の金利で−0.73とはっきり帯の外です。為替回の答えは、測り方が粗かったせいで出ていたことが分かりました。この話は次の章で続けます。

なぜ金融が上がり、守りの株が下がるのか。私の理解を短く

銀行は「安く集めて高く貸す」商売なので、金利が上がると貸す側の金利が先に上がり、もうけの差が広がります。 この理屈と、20年分の月次データで確かめた結果は「金利が上がれば銀行株は買い」は本当かに書いたので、ここでは繰り返しません。 生命保険も似ていて、集めた保険料を長い期間の債券で運用しているので、金利が上がるほど運用の利回りが上がります。第一生命の+2.32(後の早見表)は、銀行と並ぶ大きさでした。

上がる側と下がる側の理屈を、「差」で1枚にまとめるとこうなります。

金利が上がると、3つの「差」がこう動く(説明のための図解)左:受け取る金利と払う金利の差が広がる/中:家賃の利回りと国債の差が縮む/右:配当と国債の差が縮む※数字は説明のための例です。実際の水準ではありません銀行・保険上がる側金利が低いとき0.5%0.1%金利が上がったとき2.0%0.3%貸して受け取る金利預金に払う金利差 0.4 → 1.7差=もうけ。金利が上がるほど広がる受け取る金利は市場に連動して上がり、預金に払う金利は銀行が決めるので遅い。だから買われる不動産・REIT下がる側金利が低いとき4.0%0.5%金利が上がったとき4.0%2.5%家賃の利回り国債の利回り差 3.5 → 1.5差が縮むと「じゃあ国債でいい」となる家賃はすぐ増えないのに国債だけ利回りが上がる。借金の利払いも増える鉄道・薬・電力・通信下がる側金利が低いとき3.0%0.5%金利が上がったとき3.0%2.5%配当利回り国債の利回り差 2.5 → 0.5こちらも「じゃあ国債でいい」となる値動きが静かで配当が安定。国債で同じ利回りが取れると株で持つ理由が減る金利が上がると、銀行は「受け取る金利と払う金利の差」が広がってもうかり、不動産や守りの株は「国債との差」が縮んで、わざわざ持つ理由が薄れる。出典:私の整理。数字は説明のための例
図解:金利が上がったときに動く3つの「差」。左は貸して受け取る金利と預金に払う金利の差が広がる(銀行・保険)。中は家賃の利回りと国債の差が縮む(不動産・REIT)。右は配当と国債の差が縮む(守りの株)。数字は説明のための例

下がる側は、理由が2つに分かれると思っています。ひとつは不動産とREITで、こちらは借金で建物を買う商売なので、金利が上がると利払いが増えるうえ、 「家賃収入の利回り」と「国債の利回り」の差が縮んで、投資対象としての魅力が落ちます。REITはこの効き方がとくに素直です。

もうひとつは鉄道・薬・電力・通信・食品で、こちらは業績が金利で傷むわけではありません。 ただ、これらは値動きが静かで配当が安定しているので、「債券の代わり」として買われてきた株です。 国債の利回りが上がれば、わざわざ株で債券の代わりをする必要が薄れる。そうやって、金利の日に静かに売られていたのだと私は見ています。

2本の物差しで測ると、「金利銘柄」と「強気の日の顔ぶれ」が分かれました

ここで、読者の方が当然抱くであろう疑問に先に答えておきます。 「この10年は金利が上がった日に株も上がっていたのだから、図1は金利の効き目ではなく、強気の日に買われる業種を並べただけでは?」という疑いです。 私も同じことを考えました。

そこで同じ98銘柄を、今度はアメリカの長期金利で測り直しました。アメリカの金利は日本時間の夜に決まるので、 「前の晩にアメリカの金利が0.1%上がった翌日、東京でその業種がどう動いたか」を測ることになります。 前の晩に決まった材料は、その日の東京の強気・弱気とは切り離されています。2本の物差しで同じ向きに出た業種だけを、金利で動く業種と呼ぶことにしました。

日本の金利と、アメリカの金利。両方で同じ向きに出た業種だけが「金利銘柄」棒=金利が0.1%上がった日(左)/前の晩に0.1%上がった翌日(右)に、その業種が日経平均より何%多く上がったか※左右で目盛りが違います。左は日本の長期金利と同じ日、右はアメリカの長期金利が前の晩に動いた翌日の東京の値動きまぐれでもこのくらいは出る範囲(帯をはみ出したら「偶然では出にくい」)日本の金利で測るその日の東京:長期金利と一緒に動いたか-1.0-0.50.0+0.5+1.0+1.5+2.0+2.5+1.79銀行業+1.41保険業+0.86証券・商品先物+0.68輸送用機器+0.68海運業+0.49電気機器-0.39空運業-0.58陸運業-0.47医薬品-0.23食料品-0.29情報・通信業-0.73不動産業アメリカの金利で測る前の晩のアメリカ→翌日の東京-0.20.0+0.2+0.4+0.6+0.8+0.63+0.61+0.29+0.34+0.29+0.02+0.12-0.06-0.14-0.03-0.10-0.14銀行・保険・証券は両方で上、不動産・医薬品・情報通信は両方で下。ここまでが金利で動く業種です。電気機器は日本の金利では+0.49ですが、アメリカの金利では帯の中。金利ではなく「強気の日」の顔ぶれです。空運は日本の金利で下、アメリカの金利では帯のふちで上向き。向きが逆で、金利銘柄とは呼べません。出典:財務省「国債金利情報」・Yahoo!ファイナンスの日足終値より私が集計。2016年9月〜2026年9月・2,440営業日
図2:左が日本の金利(同じ日)、右がアメリカの金利(前の晩→翌日)で測った12業種。左右で目盛りが違う。銀行・保険・証券は両方で上、不動産・医薬品・情報通信は両方で下
▼検証条件
対象:図1と同じ98銘柄から12業種/アメリカ10年国債利回り(CBOEの指数)/期間:2016年9月〜2026年9月(2,440営業日)/集計:左は図1と同じ。右は前の晩のアメリカ10年国債利回りの変化(0.1%単位)で、翌日の東京の値動き(日経平均を引いたもの)を説明する直線の傾き/配当:含まない/出典:財務省・Yahoo!ファイナンス

きれいに3つに分かれました。銀行・保険・証券は両方で上、不動産・医薬品・情報通信は両方で下。ここまでが、どちらの国の金利でも同じ向きに動く「金利銘柄」です。 輸送用機器と海運も両方で上ですが、こちらは為替回で見たとおり円安の日に強い業種で、金利の日と円安の日が重なりやすいぶんが乗っていると思います。

いっぽう電気機器は、日本の金利では+0.49で帯の外なのに、アメリカの金利では+0.02で帯の中。 つまり「東京が強気の日に買われる業種」であって、金利で動いているわけではありませんでした。 空運は日本の金利では下なのに、アメリカの金利では帯のふちで上向きと、向きが逆です。金利銘柄と呼ぶには筋が通りません。

そして不動産です。日本の金利では−0.73、アメリカの金利では−0.14で、どちらの物差しでも帯の外でした。 数字の大きさが5倍ちがって見えますが、これは日経平均そのものも日本の金利で+0.96、アメリカの金利で+0.19と5倍ちがうのと同じで、物差しの目盛りの差です。 為替回で「米金利で不動産は動かない」と書いたのは、あのときの測り方(利回りの1%の変化)がゼロ金利の時期に細かすぎて、答えがぼやけていたためでした。今回の答え合わせで、不動産は金利銘柄に戻ります。

ただし2026年は、「金利が上がると株が下がる」年です

ここで、読者の方が持っているであろうもう一つのイメージに答えておきます。「金利が上がったら株は下がるのでは?」という、教科書どおりの感覚です。 10年平均では逆でしたが、実は2026年に入ってからは、その感覚のほうが当たっています

測ったもの10年平均2026年だけ読み方
日経平均そのもの+0.96%−1.29%2026年は金利が上がった日に日経が下がる
銀行業(対 日経)+1.79+1.07日経が下がる日でも、日経より強い
保険業(対 日経)+1.41+1.26同上
不動産業(対 日経)−0.73−0.59(偶然の範囲)向きは同じだが、日数が少なく帯が広い
陸運業(対 日経)−0.58+0.91(偶然の範囲)日経が下がる日は、下がりにくい側に回る
医薬品(対 日経)−0.47+0.65(偶然の範囲)同上
J-REIT(対 日経)−1.56+0.84(偶然の範囲)同上。10年平均とは逆向き

2026年は1月〜9月4日の165営業日。日数が少ないので「まぐれでもこのくらいは出る範囲」が10年平均の3倍ほど広く、銀行・保険以外は帯の中です。

2026年に絞ると、日経平均は金利が0.1%上がった日に平均−1.29%。10年平均の+0.96%と符号が逆です。 長期金利が2%を超えて3%に迫るなかで、金利上昇が「景気の強さ」ではなく「株の重し」として受け取られる年になった、ということだと思います。 金利が0.03%以上上がった日の日経平均は、10年平均だと勝率56%でしたが、2026年は40日で勝率47.5%、平均−0.12%。逆に金利が下がった日は平均+1.34%・勝率70%でした。

それでも銀行と保険が日経平均より強いことは、2026年でも変わっていません。日経が下がる日にも、この2業種は日経ほどは下がらないか、逆に上がっている。ここは10年平均と同じです。

変わったのは守りの株です。10年平均では「金利の日に売られる側」でしたが、2026年のように株全体が下がる金利上昇では、鉄道・薬・REITは「日経より下がりにくい側」に回って、対日経ではプラスに転じています(帯の中なので断定はできません)。 つまり守りの株が金利で売られるのは、株全体が強気の日に限った話で、金利上昇が株安を連れてくる年には、守りの株はふつうに守りの役目をしていました。この記事の早見表を使うときは、いまがどちらの年なのかを、日経平均の反応で先に確かめてください。

業種を割ると、地銀がメガバンクに並びました

33業種は幅が広いので、為替回と同じくサブ業種40グループ(代表124銘柄)にも割って測りました。目を引いたところだけ表にします。

グループ日本の金利判定アメリカの金利判定
地方銀行+2.00+0.68
メガバンク+1.79+0.63
重電・総合電機+0.81+0.26
百貨店+0.59+0.37
半導体製造装置+0.15×−0.15
鉄道−0.40+0.01×
化粧品・日用品−0.54−0.17
不動産デベロッパー−0.73−0.14
ドラッグストア−0.83−0.32
家具・生活雑貨−0.91−0.38
J-REIT(参考・2銘柄)−1.56−0.51

サブ業種40グループ(代表124銘柄)から、目を引いたものを抜き出しました。数字の読み方は上の早見表と同じです。

いちばん意外だったのは地方銀行の+2.00が、メガバンクの+1.79と並んでいたことです。地銀のほうがわずかに上ですが、この差は偶然の範囲です。 それでも「金利といえばメガバンク」ではなく、地銀も同じだけ買われていました。預金を国内で集めて国内で貸す商売がほとんどなので、日本の金利には素直なのだと思います。

半導体製造装置は日本の金利では帯の中、アメリカの金利ではマイナス側で帯の外です。為替回で「半導体製造装置は米金利に弱い」と書いた結果と同じで、この集団を動かしているのはアメリカの金利のほうでした。

下げ側では家具・生活雑貨−0.91とドラッグストア−0.83が、不動産デベロッパーの−0.73より下です。 為替回で円高メリットの代表だった集団が、金利でも同じ側に並びました。そしてその全部の下に、参考で載せたJ-REITの−1.56があります。

銘柄の早見表

ここからが本題の早見表です。名前の知られた37銘柄を同じ物差しで測り、4つのグループに分けました。REITは東証33業種の外なので、業種の集計には入れず、ここで初めて出てきます。

銘柄で見ると、いちばん落ちていたのはデベロッパーではなくREITだった棒=日本の長期金利が1日で0.1%上がった日に、その銘柄が日経平均より何%多く上がったか(10年平均)※上から順に、金融8銘柄/金融以外で上がった8銘柄/動かなかった9銘柄/下がった12銘柄まぐれでもこのくらいは出る範囲(帯をはみ出したら「偶然では出にくい」)-2.0-1.00.0+1.0+2.0+3.0金利で上がった側① 銀行・保険・証券8308 りそなHD+2.348750 第一生命HD+2.328331 千葉銀行+2.278306 三菱UFJ FG+1.988411 みずほFG+1.828316 三井住友FG+1.588766 東京海上HD+1.118604 野村HD+1.03金利で上がった側② 金融以外(アメリカの金利でも上)6501 日立製作所+1.297011 三菱重工業+1.063099 三越伊勢丹HD+0.907267 ホンダ+0.887261 マツダ+0.848031 三井物産+0.711605 INPEX+0.685020 ENEOS HD+0.57どちらの金利でも動かなかった9銘柄4063 信越化学工業+0.236758 ソニーグループ-0.036861 キーエンス+0.029983 ファーストリテイリング-0.026981 村田製作所+0.067974 任天堂+0.139984 ソフトバンクG+0.174543 テルモ+0.032914 JT+0.12金利で下がった側 不動産・REIT・生活必需品8952 JリアルエステイトREIT-1.639843 ニトリHD-1.498951 日本ビルファンドREIT-1.488113 ユニ・チャーム-0.978802 三菱地所-0.899064 ヤマトHD-0.838801 三井不動産-0.742269 明治HD-0.714519 中外製薬-0.674452 花王-0.662802 味の素-0.649433 KDDI-0.62上げ側の先頭はりそな+2.34・第一生命+2.32・千葉銀行+2.27。メガバンク3社より前に出ています。下げ側の先頭はJ-REITの−1.63、次いでニトリ−1.49。三菱地所−0.89・三井不動産−0.74の倍近い落ち方です。ニトリ・ユニ・チャーム・花王・明治など、円高メリット側だった生活必需品がここにも並びました。出典:財務省「国債金利情報」・Yahoo!ファイナンスの日足終値より私が集計。2016年9月〜2026年9月・2,442営業日
図3:個別銘柄の感応度(日本の金利)。上から、金融8銘柄/金融以外で上がった8銘柄/どちらの金利でも動かなかった9銘柄/下がった12銘柄
コード銘柄日本の金利判定アメリカの金利判定
金利で上がった側① 銀行・保険・証券
8308りそなHD+2.34+0.83
8750第一生命HD+2.32+1.02
8331千葉銀行+2.27+0.81
8306三菱UFJ FG+1.98+0.71
8411みずほFG+1.82+0.58
8316三井住友FG+1.58+0.60
8766東京海上HD+1.11+0.44
8604野村HD+1.03+0.28
金利で上がった側② 金融以外(アメリカの金利でも上)
6501日立製作所+1.29+0.28
7011三菱重工業+1.06+0.46
3099三越伊勢丹HD+0.90+0.47
7267ホンダ+0.88+0.39
7261マツダ+0.84+0.56
8031三井物産+0.71+0.34
1605INPEX+0.68+0.51
5020ENEOS HD+0.57+0.33
どちらの金利でも動かなかった9銘柄
4063信越化学工業+0.23×−0.09×
6758ソニーグループ−0.03×−0.05×
6861キーエンス+0.02×−0.08×
9983ファーストリテイリング−0.02×−0.03×
6981村田製作所+0.06×+0.06×
7974任天堂+0.13×−0.12×
9984ソフトバンクG+0.17×−0.15×
4543テルモ+0.03×+0.04×
2914JT+0.12×+0.05×
金利で下がった側 不動産・REIT・生活必需品
8952JリアルエステイトREIT−1.63−0.51
9843ニトリHD−1.49−0.68
8951日本ビルファンドREIT−1.48−0.50
8113ユニ・チャーム−0.97−0.29
8802三菱地所−0.89−0.22
9064ヤマトHD−0.83−0.10×
8801三井不動産−0.74−0.06×
2269明治HD−0.71−0.22
4519中外製薬−0.67−0.23
4452花王−0.66−0.16
2802味の素−0.64−0.20
9433KDDI−0.62−0.10×

「日本の金利」=日本の長期金利が1日で0.1%上がった日に、その銘柄が日経平均より何%多く上がったかの10年平均。 「アメリカの金利」=アメリカの長期金利が前の晩に0.1%上がった翌日の東京で、同じように測ったもの。 判定は◎=まぐれで出る確率が数百回に1回未満、○=20回に1回を切る、×=偶然の範囲。REITの2銘柄は東証33業種の外なので、業種の集計(図1)には入っていません。

▼検証条件
対象:東証上場の35銘柄とJ-REIT2銘柄/日経平均/日本10年国債利回り・アメリカ10年国債利回り/期間:2016年9月〜2026年9月(2,442営業日。アメリカの金利は2,440営業日)/集計:図1・図2と同じ。株価は分割・配当を調整した終値/配当:含まない/出典:財務省・Yahoo!ファイナンス

上げ側の先頭はりそな+2.34・第一生命+2.32・千葉銀行+2.27で、メガバンクの3社(+1.98/+1.82/+1.58)より前に出ています。 金融以外では日立製作所+1.29と三菱重工業+1.06が目立ちますが、アメリカの金利でも帯の外なので、こちらは「強気の日の顔ぶれ」ではなく本物だと見ています。

下げ側の先頭はJ-REITの2銘柄で−1.63と−1.48。三菱地所−0.89、三井不動産−0.74の倍近い落ち方です。 金利上昇が不動産株に与える影響は業種の集計でも見えていましたが、J-REITへの影響はそれよりはっきり大きい、ということです。 そのあいだにニトリ−1.49が割り込み、ユニ・チャーム・明治・中外製薬・花王・味の素と、生活必需品が続きます。 為替回で「円高で上がる側」に並んだ顔ぶれが、金利の回でも「下がる側」に並びました。円安の日と金利上昇の日が重なりやすいぶんが乗っているのだと思います。

この記事の白眉
金利でいちばん落ちていたのは、不動産デベロッパーではなくJ-REITでした。
そして上がる側では、地銀と生保がメガバンクと並んでいました。

では、金利が上がったら翌日に買えばいいのか

ここまでは「同じ日に一緒に動いたか」を測ってきました。日本の金利は東京の時間に動くので、 「金利が上がったのを見てから買って、間に合うのか」は同じ日の数字では分かりません。

そこで為替回と同じく、前日に金利が0.1%上がったあと、翌日どうなるかを2つに分けて測りました。 ひとつは寄り付きの窓(前日の終値から翌日の始値まで)、もうひとつは寄ってから引けまで(翌日の始値から終値まで)です。

前日の金利上昇は、銀行だけ翌日にも残っている棒=前日に日本の長期金利が0.1%上がったあと、翌日にそのグループが日経平均より何%多く上がったか(10年平均)※左が前日の終値から翌日の始値までの窓。右が翌日の始値から終値までの、寄ってからの半日まぐれでもこのくらいは出る範囲(帯をはみ出したら「偶然では出にくい」)-0.40-0.200.00+0.20+0.40+0.60+0.80寄り付きの窓前日の終値 → 翌日の始値+0.41メガバンク+0.30地方銀行+0.25保険+0.12証券-0.25不動産デベロッパー-0.01J-REIT寄ってから引けまで翌日の始値 → 翌日の終値+0.37メガバンク+0.52地方銀行+0.19保険+0.29証券-0.03不動産デベロッパー+0.01J-REITメガバンクと地方銀行は、左も右も帯の外。前日の金利上昇が、翌日の日中まで効いていました。証券は右だけ帯の外。不動産デベロッパーは左の窓で下げて右は帯の中、J-REITは翌日には何も残っていません。為替回の「寄り付きで終わる」とは違い、銀行株だけは金利の翌日にも半分ほどが残る形です。出典:財務省「国債金利情報」・Yahoo!ファイナンスの日足終値より私が集計。2016年9月〜2026年9月・2,441営業日
図4:前日に日本の金利が0.1%上がった翌日。左が寄り付きの窓、右が寄ってから引けまで。メガバンクと地方銀行は左右とも帯の外、不動産デベロッパーは左だけ、J-REITはどちらも帯の中
▼検証条件
対象:メガバンク3社・地方銀行4社・保険3社・証券3社・不動産デベロッパー3社・J-REIT2銘柄/日経平均/期間:2016年9月〜2026年9月(2,441営業日)/集計:前日の10年国債利回りの変化(0.1%単位)で、翌日の値動きを説明する直線の傾き。値動きは日経平均を引いたうえで、寄り付きの窓と寄ってから引けまでに分けている/配当:含まない/出典:財務省・Yahoo!ファイナンス

為替回とは違う結果になりました。メガバンクと地方銀行は、寄り付きの窓も、寄ってから引けまでも、両方が帯の外です。 前日の金利上昇が、翌日の日中まで効いていました。翌日を丸ごと1日で測ると+0.84(図の2本を足すと+0.78)で、同じ日の反応+1.79に対しておよそ半分が翌日に残っている計算です。 証券も寄ってからの半日で帯の外でした。

いっぽう不動産デベロッパーは寄り付きの窓で−0.25と下げるものの、寄ってからは帯の中。J-REITに至っては翌日には何も残っていません。 下げる側は、前日のうちに織り込み終わっています。

この検証は、前日の終値までに分かっていた金利だけを使っています。つまり「今日の金利上昇を見て、明日の寄りで銀行を買う」という手順を再現した形です。 その結果が「半分残る」ですから、為替回の表とは違って、銀行株に限っては合図として使える余地がある、というのが正直な結論です。

大事なところ 平均で勝っていても、外れる日はふつうにあります

金利が1日で0.03%以上上がった日(10年で136日)に絞ると、メガバンクが日経平均に勝てたのは67.6%、翌日に勝てたのは61.0%です。 3回に1回は負けていて、その136日を悪いほうから並べて下から1割目の日を見ると、同じ日で−1.42%、翌日で−1.21%でした。 逆に金利が0.03%以上下がった日は、メガバンクは平均−0.70%で勝率37.4%。 「金利で上がる銘柄」は、金利が下がった日に同じだけ沈む銘柄でもある、ということですね。

この結果、実践にどう活かす?

1
持ち株が今日なぜ動いたか、の説明に使う
為替回と同じで、この表がいちばん役に立つのは買う前ではなく買ったあとだと思います。 「今日は日経が上がったのに自分の持ち株だけ弱い」というとき、長期金利を見て、下げ側の銘柄なら理由がつきます。
2
金利のニュースで反射的に動くなら、銀行だけ
前日の金利上昇が翌日に残っていたのは、銀行と証券だけでした。不動産やREITは前日のうちに終わっています。 「金利が上がったから翌日に不動産を売る」は、過去10年の値動きで見るかぎり、遅すぎました。
3
「守りの株」が守ってくれるかは、金利上昇が株高つきか株安つきかで決まる
鉄道・薬・電力・通信・食品は、10年平均では日本の金利が上がった日に売られる側でした。ただしそれは株全体が上がる金利上昇の日の話で、2026年のように金利上昇が株安を連れてくる年には、日経より下がりにくい側に回っています。 金利のニュースを見たら、まず日経平均が上がっているか下がっているかを確かめてから、守りの株をどう扱うか決めるのが安全です。
私の場合
9月1日に長期金利が3%目前まで上がったとき、私は「銀行が買われるはず」と決めつけて日報を書き始め、業種の表を開いて見立てを組み替えました。 今回の集計をしてからは、金利の日には先に不動産とREITの値動きを確かめるようにしています。 こちらはその日のうちに反応が終わっているのに対して、銀行は前日ぶんが翌日に半分残るので、慌てて見なくても間に合うからです。

まとめ

10年ぶん数えて分かったのは、「金利といえば銀行」の先に、もっとはっきりした反応をする集団があるということでした。 上げ側では地銀と生保がメガバンクと並び、下げ側ではJ-REITが不動産大手3社の倍の落ち方をしている。 そして電気機器や空運のように、金利で動いて見えて、実は「強気の日」に動いていただけの業種も分かりました。 2026年は金利上昇が株安を連れてくる年に変わっていますが、そのなかでも銀行と保険が日経平均より強いことは変わっていません。

為替回では「動きは寄り付きで終わる」でしたが、今回は銀行だけが翌日にも半分残っています。 だからこの記事は、今日の値動きを説明するための表であると同時に、銀行株に限っては明日の合図として使える余地のある表として置いておきます。 次は原油で同じことを測る予定です。

よくある質問

Q. 金利と株が「同じ日に一緒に動いた」だけで、金利が原因と言えるのですか?
言えません。日本の金利は東京の時間に動くので、図1の数字は「一緒に動いた度合い」であって、どちらが先かは分かりません。それを補うために、前の晩に決まるアメリカの金利(図2の右)と、前日の金利で翌日を測る図4を置きました。両方で同じ向きに出た業種だけを、この記事では金利で動く業種と呼んでいます。
Q. 日経平均を引いて測ると、日経平均に比重の大きい業種の動きが消えてしまうのでは?
その面はあります。とくに電気機器は日経平均の比重が大きいので、「日経平均に勝ったか」で測ると日経平均そのものに近い動きになりやすいです。ですから図1の電気機器+0.49は「日経平均より少し多く上がった」という意味で、金利で電機が買われたという意味ではありません。図2でアメリカの金利では帯の中だったことと合わせて、この記事では電機を金利銘柄に数えていません。
Q. 2016〜2021年は金利がほとんど動いていません。その期間を入れて意味がありますか?
たしかにその期間は日本の金利のばらつきの幅が1日1.2bpしかなく、0.03%以上動いた日は36日だけです。動かなかった日は「金利が原因で株が動いた」とは言えないので、感応度の計算にはほとんど寄与しません。10年を前半(2016〜2021年)と後半(2022〜2026年)に割ると、銀行業は+1.24→+1.90、不動産業は−0.54→−0.78、保険業は+1.15→+1.47と向きは同じでした。ただし前半は動いた日が少ないぶん順位は安定せず、前半だけ見ると鉄鋼が銀行より上に来ます。この記事の並びは、金利がよく動くようになった2022年以降が決めています。
Q. 「0.1%上がった日」と言われても、どのくらいの動きか分かりません。
この10年で、日本の長期金利が1日に0.1%以上動いた日は12日、0.05%以上なら75日です。2022年以降のふつうの日はだいたい±2.7bp(0.027%)の範囲で動くので、0.1%は日銀の政策変更や海外金利の急騰があった日の規模です。ふつうの大きめの日(0.03%)なら、表の数字を3で割った程度が目安になります。
Q. 金利上昇に強い銘柄は? 銀行以外で教えてください。
この10年の集計では、銀行の次に金利上昇の恩恵がはっきり出ていたのは生命保険(第一生命+2.32・東京海上+1.11)と証券(野村+1.03)です。金融以外では日立製作所+1.29、三菱重工業+1.06、三越伊勢丹+0.90、ホンダ+0.88が、日本の金利でもアメリカの金利でも帯の外でした。ただし金融以外の銘柄は、金利そのものより「金利が上がる日に買われやすい大型株」という色合いが強いので、金利銘柄として持つなら地銀・生保・証券までが素直だと思います。
Q. 金利が上がると儲かる業種は? 逆に損をする業種は?
33業種で測ると、金利が上がった日に日経平均より多く上がっていたのは銀行業・保険業・証券の金融3業種で、この3つが頭抜けています(図1)。逆に日経平均より負けていたのは不動産業、陸運業、医薬品、空運業、電気・ガス業、情報・通信業です。ただし「儲かる」は言い過ぎで、日経平均に勝ちやすいという意味です。金利が上がった日でも地合いが悪ければ銀行株そのものは下がりますし、金利が下がった日には同じだけ負けます。
Q. 銘柄はどうやって選んだのですか?
為替回と同じく、先に東証33業種をすべて測ってから(図1)、名前の知られた銘柄を取り出して並べています。代表銘柄は各業種3社ずつを時価総額と知名度で機械的に選び、10年ぶんの株価がそろわない銘柄だけ差し替えました。J-REITは33業種の外なので、時価総額の大きい2銘柄を参考として加えています。順位を入れ替えたり、都合の悪い銘柄を外したりはしていません。
  • データ出典:日本10年国債利回りは財務省「国債金利情報」の日次の値(10年)。株価・日経平均・アメリカ10年国債利回り(CBOE 10年国債利回り指数)はYahoo!ファイナンスの日次の始値・終値。集計はすべて私が行っています。
  • 集計期間は2016年9月5日〜2026年9月4日。日経平均と日本10年国債利回りの両方に値がある日を使い、2,442営業日となりました(アメリカの金利を使う集計は2,440営業日、翌日を測る集計は2,441営業日)。
  • 「感応度」は、日経平均を引いた騰落率を、10年国債利回りの変化(0.1%=10bpを1単位)で説明する直線(最小二乗法)の傾きです。判定の◎○×は、傾きを標準誤差で割った値の大きさによります(◎=3.0以上、○=2.0以上3.0未満、×=2.0未満)。日経平均そのものの感応度は日本の金利で+0.96、アメリカの金利で+0.19です。
  • 「まぐれでもこのくらいは出る範囲」は、標準誤差を2倍した幅です。おおまかに、本当は差がなくても20回に1回くらいはこの幅の外に出てしまう、という目安として使っています。
  • 為替回の「輸出株なのに動かないのは集計ミスではないのか」の章に置いた3材料の比較表では、アメリカの金利を「利回りの1%の変化」で測っていました。今回は「0.1%(10bp)の変化」に単位を揃えたので、同じ銘柄でも数字は一致しません。向きと順位は同じです。
  • 日本の金利は東京の時間(財務省の値は15時ごろの基準)に決まるので同じ日の株価と、アメリカの金利は日本時間の夜に決まるので翌日の東京の株価と組み合わせています。日本の金利の日次変化に、前の日との連動(自己相関)はほとんどありませんでした(+0.003)。
  • 業種分類は東証33業種によります。代表銘柄は各業種3社(空運業のみ2社)、合計98銘柄。サブ業種40グループは私が分けたもので、公式の分類ではありません(代表124銘柄)。J-REITは日本ビルファンド投資法人(8951)とジャパンリアルエステイト投資法人(8952)の2銘柄の平均です。
  • 株価は分割・配当を調整した終値を使っています。図4の寄り付きの窓と寄ってから引けまでは、同じ日の始値・終値をそのまま使っています。手数料・税金は含んでいません。
  • 「2026年だけ」の集計は2026年1月5日〜9月4日の165営業日。同じ方法で2025年以降(408営業日)を測ると、日経平均そのものは+0.46(帯の中)、銀行業+1.39・保険業+1.11・不動産業−0.93・J-REIT−0.66で、10年平均と同じ向きでした。符号が逆転しているのは2026年に入ってからです。
  • 9月1日の数字(三菱UFJ・三井住友・みずほの3社平均+0.63%、三井不動産・三菱地所・住友不動産の3社平均+1.79%、日経平均−0.15%、長期金利は+0.044%の2.987%)は、この記事と同じデータから私が計算したものです。

本記事は過去データの分析であり、将来の値動きを保証するものではありません。特定の銘柄や売買を推奨するものでもありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。数値の集計は私が行っていますが、誤りが含まれる可能性があります。

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