今日の日本株|2026年5月26日の市場資金フロー|情報通信主導も小反落

今日の日本株|2026年5月26日の市場資金フロー|情報通信主導も小反落

今日の日本株|2026年5月26日の市場資金フロー|情報通信主導も小反落

今日の日本株は、情報・通信業+3.59%建設業+2.14%を中心とした内需・ディフェンシブ買いが目立ちつつ、半導体や値がさ株が反落して日経-0.25%・TOPIX-0.10%と小幅に下げる一日でした。値上がり業種は13/33にとどまり、物色の裾野はかなり狭めです。上がる業種と下がる業種がはっきり分かれた、選別色の強い一日だったという感じですね。米国市場はメモリアルデーで休場、手掛かり難のなかでの様子見地合いでした。
  • 🟢 内需ディフェンシブが逆行高:情報・通信業(+3.59%)・建設業(+2.14%)・不動産業(+1.10%)へ資金が向かい、指数の小反落のなかで存在感を見せました。
  • 🔴 半導体・値がさが重し:非鉄金属(-1.30%)・精密機器(-1.11%)・電気機器(-0.75%)が反落、医薬品(-1.72%)が業種では最弱でした。
  • 🟡 一極集中と狭い裾野:テクノロジーの売買代金シェアは49.9%と高く、値上がり業種13/33・新高安-43で内部需給は中立〜やや弱めです。
主要指標
日経平均
-0.25%
64,995.87 円
TOPIX
-0.10%
3,938.46 pt
グロース250
-0.11%
842.44 pt
セクター・内部相場
最強業種
情報・通信業
+3.59% / 相対騰落 +3.69pt
最弱業種
医薬品
-1.72% / 相対騰落 -1.62pt
上昇銘柄比率
45.3%
新高値92 / 新安値135(差-43)
為替・米10年
¥159.22 / 4.51%
ドル円 +0.29円 / 米10年金利
📡 今日の主役・主役交代シグナル
不動産・建設+1.72pt / ⤴継続強 連続+2日
情報・通信業+3.59% / 本日の最強業種
🔥 空運業本格流入 5→5 / 流入シグナル満点
🆘 テクノロジー-0.83pt / 脱落点灯 -1日
商社-1.11pt / ↘継続弱 -7日
医薬品-1.72% / 本日の最弱業種
継続強:複数日の連続上昇 / 🔥本格流入:流入シグナル満点 / 🆘脱落:本日から下位陥落 / ↘継続弱:流出が根強い

業種別の資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

本日プラス圏で終えた業種は13業種にとどまりましたが、その中身は内需+ディフェンシブ+不動産にきれいに寄っていました。首位は情報・通信業+3.59%で、ソフトバンクグループ+10.91%という大型の逆行高が指数の下支え役になっています。

続く建設業+2.14%・不動産業+1.10%は、金利低下を追い風にした内需の買いという感じですね。電気・ガス業+0.80%・ゴム製品+0.64%と、ディフェンシブ寄りの業種が静かに買われていたりします。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1情報・通信業+3.59%+3.69ptSBG+10.91%・FIG+17.67%など大型・中型がそろって上昇
2建設業+2.14%+2.24pt金利低下追い風、連続+2日で継続強の主役に
3不動産業+1.10%+1.20pt建設とセットで不動産・建設テーマを牽引
4電気・ガス業+0.80%+0.90ptディフェンシブ買いの受け皿
5ゴム製品+0.64%+0.74ptテーマ外ながら流入シグナルは満点圏

値下がり業種 TOP5

下落側は医薬品-1.72%が業種で最弱、中外製薬-6.54%など大型薬が重しになりました。続いて非鉄金属-1.30%で、フジクラ-3.98%の続落が効いています。

さらに卸売業-1.21%・精密機器-1.11%・電気機器-0.75%と、半導体・値がさ・商社の反落が並びました。前日まで強かった素材・テクノロジーの一服感が、こういう形で出てきた一日だったように見えます。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1医薬品-1.72%-1.62pt中外製薬-6.54%など大型薬が下げを主導
2非鉄金属-1.30%-1.20ptフジクラ-3.98%続落、電線の一服感
3卸売業-1.21%-1.11pt商社テーマ、連続-7日で流出が根強い
4精密機器-1.11%-1.01ptテクノロジーの脱落シグナルと連動
5電気機器-0.75%-0.65ptキオクシア-4.57%・アドバンテスト-6.05%が重し

業種をセクターでまとめると、買われたのは情報通信+不動産・建設+ディフェンシブ、売られたのは半導体(テクノロジー)+非鉄金属(素材)+商社という対比でした。前日まで相場を引っ張っていた値がさ・資源系が一服し、内需へ資金が回った構図ですね。少なくとも、全面安ではなく業種を選んで物色する地合いだったと言えそうです。

💡 対TOPIX相対騰落って何?(初めての方向け)

各業種の騰落率からTOPIX(-0.10%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ということです。本日のようにTOPIXが±0.1%前後の局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。

→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む

業種別騰落率・対TOPIX相対騰落 33業種 2026/05/26 33業種の騰落率と紫帯で対TOPIX相対騰落を表示 業種別騰落率(33業種・対TOPIX相対騰落付き)| 2026/05/26 値上がり 値下がり 相対騰落(紫帯) TOPIX=-0.10%(基準線) -2% -1% +1% +2% +3% +4% 情報・通信業 +3.59% (+3.69pt) 建設業 +2.14% (+2.24pt) 不動産業 +1.10% (+1.20pt) 電気・ガス業 +0.80% (+0.90pt) ゴム製品 +0.64% (+0.74pt) その他金融業 +0.64% (+0.74pt) サービス業 +0.55% (+0.65pt) 鉱業 +0.46% (+0.56pt) 保険業 +0.37% (+0.47pt) 輸送用機器 +0.24% (+0.34pt) 鉄鋼 +0.22% (+0.32pt) ガラス・土石製品 +0.21% (+0.31pt) パルプ・紙 +0.21% (+0.31pt) 空運業 -0.01% (+0.09pt) 小売業 -0.02% (+0.08pt) 銀行業 -0.15% (-0.05pt) 海運業 -0.16% (-0.06pt) 石油・石炭製品 -0.27% (-0.17pt) 化学 -0.28% (-0.18pt) 繊維製品 -0.28% (-0.18pt) 倉庫・運輸関連業 -0.30% (-0.20pt) 食料品 -0.41% (-0.31pt) 機械 -0.45% (-0.35pt) 陸運業 -0.52% (-0.42pt) 金属製品 -0.54% (-0.44pt) その他製品 -0.56% (-0.46pt) 水産・農林業 -0.61% (-0.51pt) 証券・商品先物業 -0.75% (-0.65pt) 電気機器 -0.75% (-0.65pt) 精密機器 -1.11% (-1.01pt) 卸売業 -1.21% (-1.11pt) 非鉄金属 -1.30% (-1.20pt) 医薬品 -1.72% (-1.62pt) 📐 紫帯(対TOPIX相対騰落): 各業種の騰落率からTOPIX(-0.10%)を引いた値。右に伸びる=市場平均より強い、左=弱い。 2026/05/26 | 市場資金フローレポート

業種フロー詳細と主役交代シグナル

資金流入
11 業種
🔥 本格 2 🟢 兆し 6 ○ 本日 3
中立
6 業種
様子見ゾーン
資金流出
16 業種
❄ 本格 11 🔵 兆し 5 ○ 本日 0

方向シグナルで見ると、本日は流出16業種が流入11業種を上回る分布でした。本格流出が11業種と多く、業種フロー全体としては「全面安・下落相場」寄りの色合いが出ています。一方で、流入側にも空運業・ガラス・土石製品が本格流入として残っていて、すべてが逃げているわけではないところが今日らしさだったりします。

33業種 資金流入シグナル 2026/05/26 5項目シグナルと判定で資金流入の方向を可視化 💰 33業種 資金流入シグナル | 5項目スコア+判定スナップショット 短2>長5 +圏 加速 連続 地力 前日 本日 判定 2日連続 素材 非鉄金属 · · 4 3 🟢 兆し ○ 4→3 化学 · · 4 3 🟢 兆し ○ 4→3 鉄鋼 · · · 0 2 テクノロジー 電気機器 · · 5 3 🟢 兆し ○ 5→3 精密機器 · · · · 1 1 金融 保険業 · · 1 3 銀行業 · · · · 1 1 証券・商品先物業 · · · · · 0 0 輸送・物流 空運業 5 5 🔥 本格 ○ 5→5 海運業 · · · 0 2 倉庫・運輸関連業 · · · · · 0 0 製造業サイクル 輸送用機器 1 5 ○ 本日 機械 · · · 4 2 不動産・建設 不動産業 · 0 4 ○ 本日 建設業 · 2 4 ○ 本日 生活防衛 電気・ガス業 · · 0 3 食料品 · · · · 0 1 医薬品 · · · · 0 1 陸運業 · · · · 0 1 内需消費 サービス業 · · · 1 2 小売業 · · · · · 0 0 商社 卸売業 · · · · 0 1 エネルギー 石油・石炭製品 · · · 0 2 鉱業 · · · · 0 1 テーマ外 ゴム製品 3 5 🟢 兆し ○ 3→5 ガラス・土石製品 · 5 4 🔥 本格 ○ 5→4 水産・農林業 · · 1 3 情報・通信業 · · 4 3 🟢 兆し ○ 4→3 金属製品 · · 2 3 繊維製品 · · 3 3 🟢 兆し ○ 3→3 パルプ・紙 · · · 0 2 その他製品 · · · 0 2 その他金融業 · · · · 1 1 🎯 33業種シグナル分布: 💰 流入計 11業種 (🔥本格 2 / 🟢兆し 6 / ○本日のみ 3) vs ⚠ 流出計 16業種 (❄本格 11 / 🔵兆し 5 / ○本日のみ 0) / 中立 6業種 📐 シグナル:①短期2日平均>長期5日平均/②直近2日が+/③加速(2日>3-4日前)/④直近3日中2日以上+/⑤累積10日>0 📐 判定:🔥スコア4+が2日連続(本格流入)/🟢スコア3+が2日連続(兆し)/○本日のみ4+/−それ以外 2026/05/26 | 市場資金フローレポート

📌 主役交代シグナルのポイント:不動産・建設が⤴継続強で主役を維持する一方、テクノロジーが🆘脱落・商社が↘継続弱で、前日までの値がさ・資源主導から内需へとバトンが渡りつつある構図が見えてきます。

業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日のptの推移を並べると、5/21〜5/25にかけて強かった非鉄金属・電気機器が本日マイナスに転じたのがよく分かります。逆に建設業は5/25→5/26で+1.50→+2.24ptと強まり、不動産業も本日プラス転換しました。資金の中心が資源・テックから内需へ動き始めているように見えますね。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ 直近5営業日 2026/05/26 33業種の対TOPIX相対騰落ptを直近5営業日でヒートマップ表示 業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)| 2026/05/26 05/20 TOPIX -1.53% 05/21 TOPIX +1.64% 05/22 TOPIX +1.0% 05/25 TOPIX +1.29% 05/26 TOPIX -0.10% 本日 順位 素材 鉄鋼 -0.38pt -0.36pt -0.38pt -0.90pt +0.32pt 11 化学 -0.41pt +0.06pt +0.60pt +0.45pt -0.18pt 19 非鉄金属 -2.16pt +0.82pt +5.83pt +6.28pt -1.20pt 32 テクノロジー 電気機器 -0.25pt +2.69pt +1.19pt +2.70pt -0.65pt 28 精密機器 +0.90pt -1.32pt -0.59pt -1.19pt -1.01pt 30 金融 保険業 -0.01pt -4.19pt -3.01pt -1.61pt +0.47pt 9 銀行業 +0.73pt +0.70pt -0.84pt -1.70pt -0.05pt 16 証券・商品先物業 -0.01pt +0.51pt -1.51pt -2.25pt -0.65pt 29 輸送・物流 空運業 +0.18pt +0.71pt -0.88pt +2.56pt +0.09pt 14 海運業 +1.22pt -3.31pt -2.39pt -2.44pt -0.06pt 17 倉庫・運輸関連業 +1.15pt -0.93pt -0.77pt -2.62pt -0.20pt 21 製造業サイクル 輸送用機器 +0.63pt -0.13pt -0.69pt +0.41pt +0.34pt 10 機械 -0.82pt -0.54pt +0.59pt +0.34pt -0.35pt 23 不動産・建設 建設業 -2.00pt -1.78pt -1.82pt +1.50pt +2.24pt 2 不動産業 -0.49pt -0.16pt -2.99pt +0.16pt +1.20pt 3 生活防衛 電気・ガス業 -0.53pt -1.09pt -2.45pt -0.87pt +0.90pt 4 食料品 +0.52pt -2.04pt -1.34pt -1.60pt -0.31pt 22 陸運業 +0.48pt -1.82pt -2.04pt -1.92pt -0.42pt 24 医薬品 +1.38pt -1.62pt -1.13pt -1.08pt -1.62pt 33 内需消費 サービス業 +0.36pt -2.27pt +0.00pt -2.11pt +0.65pt 7 小売業 +1.76pt -2.76pt -0.10pt -3.24pt +0.08pt 15 商社 卸売業 -0.56pt -1.91pt -1.12pt -1.72pt -1.11pt 31 エネルギー 鉱業 +1.60pt -4.48pt -1.72pt -5.57pt +0.56pt 8 石油・石炭製品 -0.96pt -2.48pt -1.61pt -2.20pt -0.17pt 18 テーマ外 情報・通信業 -0.72pt +3.23pt +2.82pt -0.62pt +3.69pt 1 その他金融業 +2.57pt +0.56pt -0.59pt -0.81pt +0.74pt 5 ゴム製品 -0.21pt -1.04pt -1.11pt +1.35pt +0.74pt 6 ガラス・土石製品 -0.41pt +1.37pt +2.60pt +2.09pt +0.31pt 12 パルプ・紙 +0.40pt -1.92pt -1.72pt -1.84pt +0.31pt 13 繊維製品 +0.09pt -0.94pt -0.44pt +1.24pt -0.18pt 20 金属製品 +0.64pt +0.57pt -1.16pt +1.31pt -0.44pt 25 その他製品 +0.57pt -2.53pt -1.29pt -1.34pt -0.46pt 26 水産・農林業 -0.41pt -1.29pt -2.72pt -0.54pt -0.51pt 27 📚 各テーマの構成業種・代表銘柄は「33業種セクターマップ」へ

年初来高値・安値更新の業種別分布

本日の年初来高値更新は92銘柄、安値更新は135銘柄で、新高安差は-43と安値側がやや優勢でした。ネット差(高値−安値)で業種を見ると、電気機器+22・化学+14が高値側を牽引する一方、小売業-30・サービス業-15・情報・通信業-11が安値側に振れています。

指数の主役だった情報通信が、銘柄ベースでは安値更新が多いというねじれが出ているところは気になるところです。大型株が指数を押し上げても、内部の裾野はまだ広がりきっていない、という状態ですね。

年初来高値・安値更新 業種別ネット差 2026/05/26 業種別の高値更新数−安値更新数のネット差を上下バーで表示 年初来高値・安値更新 業種別ネット差(高値−安値)| 2026/05/26 全体:高値92銘柄/安値135銘柄(差 -43) +22 電気機器 +14 化学 +5 ガラス・土石製品 +3 非鉄金属 +3 銀行業 -30 小売業 -15 サービス業 -11 情報・通信業 -6 陸運業 -5 食料品 新高安差 -43・電気機器+22/化学+14が高値側を牽引、小売-30・サービス-15・情報通信-11が安値側で内部需給はやや弱含み。 2026/05/26 | 市場資金フローレポート

業界標準の2軸で補助的に見ておくと、シクリカル-ディフェンシブ差は-0.04%とほぼ中立、グロース-バリュー差は+1.83%でグロースがやや市場平均を上回りました。とはいえ本日の主役はあくまで内需・ディフェンシブで、景気敏感とディフェンシブのどちらかに大きく傾いた、という日ではなかったように見えます。

本日の日本株で強かったテーマ

1不動産・建設+1.72pt⤴ +2日
2内需消費+0.36pt◐ +1日
3エネルギー+0.20pt◐ +1日
4製造業サイクル-0.01pt◐ -1日
5輸送・物流-0.06pt◐ -4日
6金融-0.08pt◐ -4日
7素材-0.35pt◐ -1日
8生活防衛-0.36pt◐ -4日
9テクノロジー-0.83pt🆘 -1日
10商社-1.11pt↘ -7日
テーマ別資金フロー 相対騰落 2026/05/26 10テーマの対TOPIX相対騰落を上下バーで表示 テーマ別資金フロー(対TOPIX相対騰落)| 2026/05/26 -1pt +1pt +2pt +1.72 不動産・建設 +0.36 内需消費 +0.20 エネルギー -0.01 製造業サイクル -0.06 輸送・物流 -0.08 金融 -0.35 素材 -0.36 生活防衛 -0.83 テクノロジー -1.11 商社 2026/05/26 | 市場資金フローレポート
💡 テーマ別平均騰落率・ローテーション判定って何?(初めての方向け)

テーマ別平均騰落率とは

各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(-0.10%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかが分かります。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。

→ もっと詳しく:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

ローテーション9カテゴリ判定とは

本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立 の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

→ 実践への落とし込みは:セクターローテーションで勝つ3つの原則を読む

本日の主役は不動産・建設+1.72pt(⤴継続強・連続+2日)でした。建設業と不動産業がそろってプラス圏に乗り、ローテーション判定でも継続強の主役として残っています。一方で最弱は商社-1.11pt(↘継続弱・連続-7日)、そしてテクノロジー-0.83pt(🆘脱落)が新たに下位へ落ちました。

ローテーション判定を俯瞰すると、不動産・建設が唯一の継続強で、テクノロジーが脱落、商社が継続弱、残り7テーマは◐中立という分布です。方向感が強い日というよりは、内需だけが粘り、値がさ・資源が一服した様子見寄りの選別相場という感じでしょうか。

🔥🔥 1位 不動産・建設 +1.72pt⤴ 継続強

建設業が市場平均を大きく上回り、不動産業もそろって上昇。連続+2日・短長スプレッド+1.10ptで継続強と判定され、金利低下を追い風に粘り強い動きが続いています。

→ 2位 内需消費 +0.36pt◐ 中立

サービス業が市場平均を上回り、小売業はほぼ横ばい。連続+1日ながら短長スプレッドはマイナスで、判定は中立。流入の確信度はまだ高くない位置です。

→ 3位 エネルギー +0.20pt◐ 中立

鉱業がプラス、石油・石炭製品は小幅マイナス。WTI原油が+1.88%と反発したわりに株側の反応は限定的で、連続+1日でも中立判定にとどまりました。

→ 4位 製造業サイクル -0.01pt◐ 中立

輸送用機器が小幅プラス、機械が小幅マイナスでほぼ拮抗。ツバキ・ナカシマ+23.60%のような個別の急騰はありましたが、テーマ全体ではほぼ横ばいです。

→ 5位 輸送・物流 -0.06pt◐ 中立

空運業がほぼ横ばいながら流入シグナルは満点で、倉庫・運輸が小幅マイナス。連続-4日ですがテーマとしてはほぼ中立圏に戻ってきています。

→ 6位 金融 -0.08pt◐ 中立

保険業がプラス、証券・商品先物業がマイナスで、銀行業はほぼ横ばい。金利低下局面では金融の上値は重くなりがちで、連続-4日でも中立にとどまりました。

→ 7位 素材 -0.35pt◐ 中立

鉄鋼は小幅プラスでしたが、非鉄金属が-1.20ptと足を引っ張りました。フジクラ続落で電線・銅関連が重く、前日までの強さが一服した格好です。

→ 8位 生活防衛 -0.36pt◐ 中立

電気・ガス業がプラスの一方、医薬品が-1.62ptと最も足を引っ張りました。同じディフェンシブでも公益と薬で明暗が分かれた一日です。

💧 9位 テクノロジー -0.83pt🆘 脱落

電気機器・精密機器がそろって反落。連続-1日・本日pt-0.83で脱落と判定されました。代金シェアは49.9%と依然高いものの、買い主導率は48%と買いの勢いは細っています。

💧 10位 商社 -1.11pt↘ 継続弱

卸売業1業種で構成され、連続-7日と流出が根強い状態です。買い主導率17%で売り主導の色が濃く、テーマとしては明確に弱い側に位置しています。

テーマ全体の結論としては、不動産・建設は明日以降も粘り強い動きが期待できそうな一方、テクノロジーと商社は戻り売り警戒の方が先に立つ局面という気がします。中立テーマが7つもあるので、明日どちらに振れるかは内需が主役を続けられるか次第、といったところでしょうか。

3対立軸でみるマクロ文脈

💡 3対立軸って何?(初めての方向け)

10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。

・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)

3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。

→ もっと詳しく:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の主題は、3つの対立軸から機械的に読むと中立 × 資源安 × 金利低下局面でした。リスク軸がほぼゼロで方向感がなく、金利低下が内需・不動産を後押しし、資源は一服した、という組み合わせです。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続解釈
金利軸金融 − 不動産・建設-1.80pt-1.29pt+11.57pt-2日金利低下局面
資源軸(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2-0.58pt+0.13pt-7.81pt-1日資源安
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛-0.03pt+1.62pt+1.68pt-1日中立

テーマ側で不動産・建設が⤴継続強になり、テクノロジーが🆘脱落した背景には、この金利軸-1.80pt(連続-2日)の金利低下があるように見えます。米10年金利が4.51%へ低下したことで、長期金利の重しが効きやすい不動産・建設に資金が向かいやすかった、という読み方ができます。

一方で、テクノロジー脱落・商社継続弱が同時に進んでいるのは、資源軸-0.58pt・3日平均が+から-へ転じてきたように、前日まで強かった資源・値がさの勢いが鈍ってきたことが背景にありそうです。リスク軸がほぼゼロなので、リスクオン・オフのどちらかに大きく傾いたわけではなく、軸の主役が「金利低下による内需」に移りつつある一日だった、という気がします。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1ツバキ・ナカシマ6464機械+23.60%+23.70pt
2アステリア3853情報・通信業+17.92%+18.02pt
3FIG4392情報・通信業+17.67%+17.77pt

本日はツバキ・ナカシマ+23.60%が値上がり率トップ。値上がり率上位には情報・通信業のアステリア・FIGが並び、本日最強テーマの勢いがそのまま個別の急騰につながっていました。

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアホールディングス電気機器-4.57%1兆9,878億円メモリ半導体・本日の売買代金首位
ソフトバンクグループ情報・通信業+10.91%8,553億円情報通信の主役・大型の逆行高
フジクラ非鉄金属-3.98%4,959億円電線の主役・続落で需給の重し

売買代金はキオクシア-4.57%が首位で、半導体に資金が集まりつつも下げているのが今日の特徴です。対照的にソフトバンクグループ+10.91%が大型ながら逆行高で、情報通信+内需へ資金が向かったことを象徴していました。

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

最強モメンタム上位

RSI60以上・25日乖離率+5%以上・相対騰落+1pt以上で抽出した、上昇トレンドが強く維持されている銘柄です。半導体・電子部品系が中心ですが、過熱スコアが+7〜+8の強過熱に達しているものが多く、短期の追いかけ買いには注意が要りそうです。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
関東電化工業4047+4.99%+5.09pt+8⚠⚠ 強過熱
太陽誘電6976+7.92%+8.02pt+7⚠⚠ 強過熱
アステリア3853+17.92%+18.02pt+6⚠ 過熱
ニチコン6996+2.60%+2.70pt+8⚠⚠ 強過熱
村田製作所6981+1.88%+1.98pt+7⚠⚠ 強過熱

高値更新×業種強し

本日に年初来高値を更新した銘柄のうち、所属業種の相対騰落が+1pt以上の業種に属するものを抽出しています。個別と業種トレンドの両方が揃った、確度の高いシグナルです。サービス業・情報通信の銘柄が中心で、本日強かったテーマと素直に重なっています。

銘柄名コード業種騰落率相対騰落過熱スコア判定
早稲田アカデミー4718サービス業+2.16%+2.26pt+4⚠ 過熱
エアトリ6191サービス業+3.73%+3.83pt+6⚠ 過熱
アステリア3853情報・通信業+17.92%+18.02pt+6⚠ 過熱
ソフトバンクグループ9984情報・通信業+10.91%+11.01pt+4⚠ 過熱
AGC5201ガラス・土石製品+6.68%+6.78pt+6⚠ 過熱
📉 売られすぎ反転候補(D条件・5銘柄)

RSI≤35 × 乖離率≤-5% × 出来高倍率≥1.5倍。投げ売り後の反転を狙う逆張り候補。RSIの低い順(最も売られすぎ順)。

銘柄名コードRSI乖離率出来高倍率騰落率過熱スコア
イーエムシステムズ48203.05-18.9%1.68倍-0.99%-3
東京都競馬96728.57-11.8%1.92倍-1.15%-2
エーザイ452313.12-13.5%1.55倍-3.93%-1
東鉄工業183514.61-14.1%1.78倍+1.61%-2
シンクロ・フード396316.00-17.6%1.92倍-0.89%-3
🚀 踏み上げ候補(E条件・5銘柄)

信用倍率≤1.0 × 前日比+2%以上。売り方の踏み上げで急騰しやすいパターン。信用倍率の低い順。

銘柄名コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア判定
武蔵精密工業72200.56+10.71%+10.81pt+2△ やや強
ジェイ・エス・ビー34800.52+8.70%+8.80pt+5⚠ 過熱
東映96050.13+6.70%+6.80pt-2△ やや弱
飯野海運91190.42+6.61%+6.71pt-1→ 中立
四国化成HLDG40990.73+4.42%+4.52pt+4⚠ 過熱
💎 勝ち組セクター中核株(F条件・5銘柄)

業種累積≥+2pt × RSI≥50 × 乖離率≥0 × PER≤業種中央。トップダウン方式の買い候補。

銘柄名コード業種騰落率予想PER過熱スコア判定
エアトリ6191サービス業+3.73%57倍+6⚠ 過熱
IPS4390情報・通信業+4.64%39倍+6⚠ 過熱
ジャストシステム4686情報・通信業+2.92%16倍+4⚠ 過熱
ソフトバンクグループ9984情報・通信業+10.91%8倍+4⚠ 過熱
AGC5201ガラス・土石製品+6.68%25倍+6⚠ 過熱
⚠ 負け組セクター中核株(G条件・5銘柄)

業種累積≤-2pt × RSI≤50 × 乖離率≤0 × PER≥業種中央。継続売り警戒・空売り候補。鉄鋼・非鉄金属・卸売業該当は関連市況の確認を。

銘柄名コード業種騰落率予想PER過熱スコア判定
大成建設1801建設業+4.83%16倍+0→ 中立
大林組1802建設業+2.39%16倍-2△ やや弱
三菱地所8802不動産業+0.95%24倍+0→ 中立
三井不動産8801不動産業+1.41%18倍+0→ 中立
JX金属 ※関連市況確認要5016非鉄金属-1.55%26倍-1→ 中立

注目銘柄を通してみると、買いの中心は情報通信+サービス業+ガラス土石に集まり、半導体は過熱スコアが高止まりしたまま反落、という構図でした。一方で負け組条件に建設・不動産の大型が並んでいるのは、累積でみるとまだ弱い業種の中核株が本日だけ反発した、ということを表しています。

市場体温計

💡 市場体温計って何?(初めての方向け)

本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。

→ もっと詳しく:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の総合体温はLayer 1が-2「☃ 涼風(やや弱気)」でした。過熱シグナル(Layer 2)・底値シグナル(Layer 3)はともに0/4で、中期のシグナルは沈黙。過熱でも底値でもないニュートラルゾーンのなかで、日々の体温だけがやや涼しい、という状態ですね。

Layer 1:日々の体温(合計 -2 / ±5 → ☃ 涼風)

上昇銘柄比率45.3%・値上がり業種13/33・新高安-43と、ブレッドス系の3項目がいずれもマイナス寄りでした。日経・TOPIXは両方マイナス、TOP10売買代金の上昇数は5/10で中立。幅の広がりに欠ける、やや弱めの体温という感じです。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率45.3%≥55%≤35%0
値上がり業種数13/33≥20≤110
新高値−新安値スプレッド-43≥+30≤-30-1
日経・TOPIX方向両方-両方+両方- / 値がさ偏重-1
TOP10売買代金上昇数5/10≥8社≤3社0
Layer 1 合計-2 / ±5☃ 涼風

Layer 2:高温シグナル(0 / 4 点灯)

過熱側は本日も点灯ゼロでした。①RSI70超比率16.4%(閾値25%まで進捗66%)、②日経225 25日乖離率+6.32%(閾値+8%まで79%)と、いずれも閾値手前です。過熱の極端値には達していない状態ですね。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率16.4%≥25%66%未達
日経225 25日乖離率+6.32%≥+8%79%未達
騰落レシオ25日85.77≥12569%未達
信用評価損益率-4.82%≥-3%85%未達
0/4点灯 → 過熱なし

Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)

底値側も点灯ゼロです。①RSI30以下比率11.0%(閾値15%まで73%)、③騰落レシオ6日101.71(閾値60にはほど遠い)で、まだ底値の極端値には達していません。なお、Layer 3が3つ目に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しています。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率11.0%≥15%73%未達
日経225 25日乖離率+6.32%≤-6%0%未達
騰落レシオ6日101.71≤6059%未達
信用評価損益率-4.82%≤-15%32%未達
0/4点灯 → 底値接近なし
補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)34.0%集中≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)55.0%中立≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+3.20%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差+3.12pt正常≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)101.71中立≤60で超過冷/≤80で過冷

総合解釈としては、Layer 1は涼風圏・Layer 2/3はともに沈黙で、過熱でも底値でもないニュートラルな体温でした。資金集中度34.0%(集中)・買い主導率55%(中立)と、内需ディフェンシブと値がさテックの綱引きが続いている状態です。騰落レシオ25日が85.77と低めなので、過熱で崩れるリスクは小さい一方、幅の広がりに欠けるため力強く上がる地合いでもない、といったところでしょうか。

本日のマクロ環境

本日のマクロ環境は、米国がメモリアルデーで休場という特殊要因のなかで動きました。為替・金利・資源それぞれが別々のシグナルを出していて、ひとつの方向にきれいにまとまってはいない、という感じですね。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
-0.25%
64,995円
TOPIX
-0.10%
3,938pt
グロース250
-0.11%
842pt
海外株式(前日)
NYダウ
休場
50,585・据置
ナスダック
休場
26,344・据置
S&P500
休場
7,473・据置
為替・金利
ドル円
159.22
+0.29円・小幅円安
米10年金利
4.512%
-0.044pt・低下
VIX恐怖指数
16.82
+0.17・低位安定
資源・需給
WTI原油
$92.48
+1.88%・反発
騰落25日
85.77
中立ゾーン
信用評価損益率
-4.82%
-3%閾値まで余裕
📈
内需ディフェンシブが逆行高:情報通信・建設・不動産へ資金 日経-0.25%・TOPIX-0.10%の小反落のなかで、情報・通信業+3.59%が突出しました。建設業+2.14%・不動産業+1.10%も買われ、金利低下を追い風にした内需・ディフェンシブの逆行高が目立ちます。指数は下げても、中身では内需に資金が回った一日でした。
📉
半導体・値がさが反落:医薬品が業種最弱 非鉄金属-1.30%・精密機器-1.11%・電気機器-0.75%と、前日まで強かった半導体・値がさ・素材が反落しました。医薬品-1.72%が業種では最弱です。値上がり業種は13/33にとどまり、物色の裾野はかなり狭めでした。
⚠️
テクノロジー代金シェア49.9%の一極集中 テクノロジーの売買代金シェアは49.9%と高水準で、TOP3集中度34.0%・買い主導率48%と買いの勢いを欠いたまま代金だけが集中しています。一方で不動産・建設は買い主導率100%の本格買い。資金は集まるが上がらない半導体と、地味でも買い優勢の内需、という綱引きには注意しておきたいところです。
🇺🇸
米国メモリアルデーで休場、手掛かり難 NYダウ50,585・ナスダック26,344はいずれも前日値で据置でした。海外発の手掛かりが乏しいなかでの様子見地合いで、火曜の米株再開待ち、といった感じですね。VIXは16.82と低位で、リスクは中立に保たれています。
💱
為替・金利:ドル円159円台・米10年は低下 ドル円は159.22円と小幅な円安、米10年金利は4.512%へ低下しました。金利低下はグロース・内需には追い風です。商品はWTI原油が+1.88%(92.48ドル)と反発し、金は-0.82%と小反落でした。
📊
内部指標:上昇比率45.3%・新高安-43で需給はやや弱 上昇銘柄比率は45.3%、新高安差は-43(高値92/安値135)、騰落レシオ25日は85.77でした。内部需給は中立〜やや弱めで、強気に振れきるには裾野がまだ足りない、という気がします。

明日の日本株で注目したいポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 金利軸 -1.80pt(連続-2日) 金利低下局面
  • 資源軸 -0.58pt(連続-1日) 資源安
  • リスク軸 -0.03pt(連続-1日) 中立
  • 市場体温計:L1 -2「涼風」/ L2 0/4 / L3 0/4
金利低下が内需を後押しするが、体温は涼風で力強さには欠ける環境
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:不動産・建設+1.72pt(⤴継続強・連続+2日・🔥🔥強流入)
  • 次点:内需消費+0.36pt(◐中立・連続+1日)
  • 最弱:商社-1.11pt(↘継続弱・連続-7日・💧流出)
  • もう1つの敗者:テクノロジー-0.83pt(🆘脱落・代金シェア49.9%も買主率48%)
金利低下で内需・不動産が主役、値がさ・商社は流出側で明暗が分かれる
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 🔥本格流入2業種に 空運業(5→5)・ガラス・土石製品(5→4) が登場
  • F勝ち組セクター中核に 情報通信・サービス業 が並ぶ
  • 医薬品・非鉄金属はL3未点灯で 底値接近とはまだ言えない
  • A最強モメンタム上位は過熱スコア+6〜+8で 短期は伸び切った位置
流入は内需・一部素材に限られ、半導体上位は過熱で短期妙味は乏しい
3層の一致:マクロ層の「金利低下による内需追い風」、テーマ層の「不動産・建設の継続強」、業種層の「内需・サービスへの流入」が、3層すべてで 内需・ディフェンシブ優位 という同じ方向を示しています。これは1層だけのノイズではなく、構造的なシグナルとして読める一日でした。ただしリスク軸ゼロ・体温涼風で、地力が強いとまでは言えない点には留意が要ります。
📊 メインシナリオ:内需・不動産優位の継続(ただし裾野は限定)

明日も内需・不動産優位の地合いが続く公算が高い一方、半導体・値がさが反発すれば資金が逆回転する余地も残ります。

  • 期待エリア:不動産業・建設業・情報通信(金利低下+⤴継続強の追い風)
  • 継続性試金石:情報通信(ソフトバンクグループ主導の大型逆行高が続くか)
  • 底打ち待機:非鉄金属・テクノロジー(フジクラの下げ止まり・半導体の反発確認待ち)
  • マクロ材料注視:火曜の米株再開(休場明けの方向)・米10年金利の低下が続くか

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:半導体反発で内需が置き去り

休場明けの米ハイテク高を受けて資金が値がさ半導体へ戻ると、本日買われた内需・不動産が利益確定で置き去りにされる展開です。代金シェア49.9%のテクノロジーが反発主導すると、指数は上がっても中身は再び一極集中に戻りかねません。

警戒トリガー:キオクシア寄り付き+3%超 × 不動産・建設の主力が前場マイナス転換

⚡ 最弱気分岐B:米株休場明けの調整入り

火曜の米株が休場明けに調整入りし、ドル円が円高へ反転すると、外部要因主導のリスクオフが波及します。新高安-43・上昇比率45.3%と内部需給がもともとやや弱いぶん、外部ショックには崩れやすい地合いです。

警戒トリガー:米10年4.6%超への反転 × ドル円の円高反転、または日経先物が夜間-2%超
🎯 シナリオ信頼度:中
3層は内需・ディフェンシブ優位で概ね一致しているため、メインシナリオの軸は1つに絞れます。ただしリスク軸ゼロ・体温が涼風で地力は強くなく、不動産・建設の連続日数も+2日とまだ浅めです。警戒トリガーが出れば即座にサブシナリオへ切り替える前提で見ておきたいところです。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

層1:マクロ層 ─ 金利低下が静かに効いている

本日のマクロは、米国休場という特殊要因のなかで国内独自の材料が前面に出ました。最も意識されたのは金利軸-1.80pt(連続-2日)の金利低下局面です。米10年金利が4.556%→4.512%へ低下し、長期金利の重しが和らいだことで、金利感応度の高い不動産・建設に資金が向かいやすい地合いになりました。

資源軸は-0.58ptで資源安方向。WTI原油は+1.88%と反発したものの、株側の資源・素材セクターはむしろ売られており、商品高がそのまま株高につながらない一日でした。リスク軸は-0.03ptとほぼゼロで、リスクオン・オフのどちらにも振れていません。

市場体温計はLayer 1が-2「涼風」、Layer 2/3はともに0/4で沈黙。過熱でも底値でもないニュートラルな温度のなかで、日々の体温だけがやや涼しい、という状態でした。つまり環境としては「金利低下が内需を後押しするが、相場全体に熱量はない」という整理になります。

層2:テーマ層 ─ 内需が粘り、値がさ・商社が流出

10テーマで唯一はっきりした主役は不動産・建設+1.72ptでした。ローテーション判定は⤴継続強、連続+2日、流入強度は🔥🔥強流入と三拍子そろっています。建設業+2.24pt・不動産業+1.20ptがともに市場平均を上回り、金利低下の追い風を素直に受けた格好です。

2位の内需消費+0.36pt、3位のエネルギー+0.20ptはいずれも◐中立で、流入の確信度はまだ高くありません。中立テーマが7つもあり、方向感が強い日ではなかったことがここからも分かります。

対照的に弱かったのが商社-1.11pt(↘継続弱・連続-7日)テクノロジー-0.83pt(🆘脱落)です。テクノロジーは代金シェア49.9%と依然主戦場でありながら、買い主導率は48%と買いの勢いを欠き、本日新たに脱落判定へ落ちました。前日までの値がさ・資源主導から、内需へバトンが渡りつつある構図です。

層3:業種・銘柄層 ─ 流入は内需に限られ、半導体は過熱

33業種の方向シグナルでは、流入11業種に対して流出16業種・中立6業種と、数のうえでは流出側が優勢でした。本格流入は空運業(前日5→本日5)とガラス・土石製品(5→4)の2業種にとどまり、流入の裾野は広くありません。

勝ち組セクター中核株(F条件)には情報通信・サービス業の銘柄が並び、本日強かったテーマと素直に重なります。一方、医薬品や非鉄金属はLayer 3が未点灯で、売られてはいるものの「底値接近」と呼べる水準にはまだ達していません。

最強モメンタム上位は太陽誘電・村田製作所・ニチコンなど半導体・電子部品が中心ですが、過熱スコアが+6〜+8の過熱〜強過熱に達しており、短期では伸び切った位置にあります。新規に追いかけるよりは、押し目を待つほうが分のいい局面に見えます。

3層統合の読み方

マクロ層の「金利低下による内需追い風」、テーマ層の「不動産・建設の継続強」、業種層の「内需・サービスへの流入」は、いずれも内需・ディフェンシブ優位という同じ方向を指しています。3層がそろって同じ絵を描いているため、これは1層だけのノイズではなく構造的なシグナルとして扱えます。

ただし、その地力は強くありません。リスク軸はゼロ、体温は涼風、不動産・建設の連続日数も+2日と浅め。流入業種数も流出に負けています。したがってメインシナリオは「内需優位の継続」としつつ、半導体反発や米株調整という外部要因が出れば、すぐにサブシナリオへ切り替える前提で構えておくのが現実的だと考えています。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):中立・様子見(スコア:-1/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:+0(TOPIX-0.10%・日経-TOPIX-0.15pt・グロース-TOPIX-0.01pt、いずれも±0.5pt内)
  • B 幅・需給:-1(値上がり業種13/33・上昇比率45.3%は中立も、新高安-43で需給悪化)
  • C 内部エネルギー:+1(売買代金急増銘柄の平均騰落率+5.15%で勢いは健在)
  • D 過熱調整:⚠ -1(売買代金TOP3集中度34.0%で資金集中リスク点灯)
  • E マクロ:+0(VIX16.82は中立、米国休場で米株合算+0.00%)

判定根拠:A・C・E群が中立〜小幅プラスでバランスするなかで、B群の需給悪化(新高安-43)とD群の資金集中(34.0%)が重しとなり、合計-1で中立・様子見領域に着地しました。情報通信+3.59%・建設+2.14%の内需買いは確かでしたが、値上がり業種13/33・テクノロジー代金シェア49.9%という一極集中・狭い裾野が、強気に振れきれない要因として残っています。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
※本記事は市場で公表されたデータをもとに、独自の集計・分析を加えて作成した情報提供を目的とするものです。特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。記載の数値は作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではありません。

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