今日の日本株|2026年5月26日の市場資金フロー|情報通信主導も小反落
- 🟢 内需ディフェンシブが逆行高:情報・通信業(+3.59%)・建設業(+2.14%)・不動産業(+1.10%)へ資金が向かい、指数の小反落のなかで存在感を見せました。
- 🔴 半導体・値がさが重し:非鉄金属(-1.30%)・精密機器(-1.11%)・電気機器(-0.75%)が反落、医薬品(-1.72%)が業種では最弱でした。
- 🟡 一極集中と狭い裾野:テクノロジーの売買代金シェアは49.9%と高く、値上がり業種13/33・新高安-43で内部需給は中立〜やや弱めです。
業種別の資金フロー分析
値上がり業種 TOP5
本日プラス圏で終えた業種は13業種にとどまりましたが、その中身は内需+ディフェンシブ+不動産にきれいに寄っていました。首位は情報・通信業+3.59%で、ソフトバンクグループ+10.91%という大型の逆行高が指数の下支え役になっています。
続く建設業+2.14%・不動産業+1.10%は、金利低下を追い風にした内需の買いという感じですね。電気・ガス業+0.80%・ゴム製品+0.64%と、ディフェンシブ寄りの業種が静かに買われていたりします。
| 順位 | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 情報・通信業 | +3.59% | +3.69pt | SBG+10.91%・FIG+17.67%など大型・中型がそろって上昇 |
| 2 | 建設業 | +2.14% | +2.24pt | 金利低下追い風、連続+2日で継続強の主役に |
| 3 | 不動産業 | +1.10% | +1.20pt | 建設とセットで不動産・建設テーマを牽引 |
| 4 | 電気・ガス業 | +0.80% | +0.90pt | ディフェンシブ買いの受け皿 |
| 5 | ゴム製品 | +0.64% | +0.74pt | テーマ外ながら流入シグナルは満点圏 |
値下がり業種 TOP5
下落側は医薬品-1.72%が業種で最弱、中外製薬-6.54%など大型薬が重しになりました。続いて非鉄金属-1.30%で、フジクラ-3.98%の続落が効いています。
さらに卸売業-1.21%・精密機器-1.11%・電気機器-0.75%と、半導体・値がさ・商社の反落が並びました。前日まで強かった素材・テクノロジーの一服感が、こういう形で出てきた一日だったように見えます。
| 順位 | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 医薬品 | -1.72% | -1.62pt | 中外製薬-6.54%など大型薬が下げを主導 |
| 2 | 非鉄金属 | -1.30% | -1.20pt | フジクラ-3.98%続落、電線の一服感 |
| 3 | 卸売業 | -1.21% | -1.11pt | 商社テーマ、連続-7日で流出が根強い |
| 4 | 精密機器 | -1.11% | -1.01pt | テクノロジーの脱落シグナルと連動 |
| 5 | 電気機器 | -0.75% | -0.65pt | キオクシア-4.57%・アドバンテスト-6.05%が重し |
業種をセクターでまとめると、買われたのは情報通信+不動産・建設+ディフェンシブ、売られたのは半導体(テクノロジー)+非鉄金属(素材)+商社という対比でした。前日まで相場を引っ張っていた値がさ・資源系が一服し、内需へ資金が回った構図ですね。少なくとも、全面安ではなく業種を選んで物色する地合いだったと言えそうです。
💡 対TOPIX相対騰落って何?(初めての方向け)
各業種の騰落率からTOPIX(-0.10%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ということです。本日のようにTOPIXが±0.1%前後の局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む
業種フロー詳細と主役交代シグナル
方向シグナルで見ると、本日は流出16業種が流入11業種を上回る分布でした。本格流出が11業種と多く、業種フロー全体としては「全面安・下落相場」寄りの色合いが出ています。一方で、流入側にも空運業・ガラス・土石製品が本格流入として残っていて、すべてが逃げているわけではないところが今日らしさだったりします。
📌 主役交代シグナルのポイント:不動産・建設が⤴継続強で主役を維持する一方、テクノロジーが🆘脱落・商社が↘継続弱で、前日までの値がさ・資源主導から内需へとバトンが渡りつつある構図が見えてきます。
業種別 対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)
直近5営業日のptの推移を並べると、5/21〜5/25にかけて強かった非鉄金属・電気機器が本日マイナスに転じたのがよく分かります。逆に建設業は5/25→5/26で+1.50→+2.24ptと強まり、不動産業も本日プラス転換しました。資金の中心が資源・テックから内需へ動き始めているように見えますね。
年初来高値・安値更新の業種別分布
本日の年初来高値更新は92銘柄、安値更新は135銘柄で、新高安差は-43と安値側がやや優勢でした。ネット差(高値−安値)で業種を見ると、電気機器+22・化学+14が高値側を牽引する一方、小売業-30・サービス業-15・情報・通信業-11が安値側に振れています。
指数の主役だった情報通信が、銘柄ベースでは安値更新が多いというねじれが出ているところは気になるところです。大型株が指数を押し上げても、内部の裾野はまだ広がりきっていない、という状態ですね。
業界標準の2軸で補助的に見ておくと、シクリカル-ディフェンシブ差は-0.04%とほぼ中立、グロース-バリュー差は+1.83%でグロースがやや市場平均を上回りました。とはいえ本日の主役はあくまで内需・ディフェンシブで、景気敏感とディフェンシブのどちらかに大きく傾いた、という日ではなかったように見えます。
本日の日本株で強かったテーマ
💡 テーマ別平均騰落率・ローテーション判定って何?(初めての方向け)
テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(-0.10%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかが分かります。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立 の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。
→ 実践への落とし込みは:セクターローテーションで勝つ3つの原則を読む
本日の主役は不動産・建設+1.72pt(⤴継続強・連続+2日)でした。建設業と不動産業がそろってプラス圏に乗り、ローテーション判定でも継続強の主役として残っています。一方で最弱は商社-1.11pt(↘継続弱・連続-7日)、そしてテクノロジー-0.83pt(🆘脱落)が新たに下位へ落ちました。
ローテーション判定を俯瞰すると、不動産・建設が唯一の継続強で、テクノロジーが脱落、商社が継続弱、残り7テーマは◐中立という分布です。方向感が強い日というよりは、内需だけが粘り、値がさ・資源が一服した様子見寄りの選別相場という感じでしょうか。
建設業が市場平均を大きく上回り、不動産業もそろって上昇。連続+2日・短長スプレッド+1.10ptで継続強と判定され、金利低下を追い風に粘り強い動きが続いています。
サービス業が市場平均を上回り、小売業はほぼ横ばい。連続+1日ながら短長スプレッドはマイナスで、判定は中立。流入の確信度はまだ高くない位置です。
鉱業がプラス、石油・石炭製品は小幅マイナス。WTI原油が+1.88%と反発したわりに株側の反応は限定的で、連続+1日でも中立判定にとどまりました。
輸送用機器が小幅プラス、機械が小幅マイナスでほぼ拮抗。ツバキ・ナカシマ+23.60%のような個別の急騰はありましたが、テーマ全体ではほぼ横ばいです。
空運業がほぼ横ばいながら流入シグナルは満点で、倉庫・運輸が小幅マイナス。連続-4日ですがテーマとしてはほぼ中立圏に戻ってきています。
保険業がプラス、証券・商品先物業がマイナスで、銀行業はほぼ横ばい。金利低下局面では金融の上値は重くなりがちで、連続-4日でも中立にとどまりました。
鉄鋼は小幅プラスでしたが、非鉄金属が-1.20ptと足を引っ張りました。フジクラ続落で電線・銅関連が重く、前日までの強さが一服した格好です。
電気・ガス業がプラスの一方、医薬品が-1.62ptと最も足を引っ張りました。同じディフェンシブでも公益と薬で明暗が分かれた一日です。
電気機器・精密機器がそろって反落。連続-1日・本日pt-0.83で脱落と判定されました。代金シェアは49.9%と依然高いものの、買い主導率は48%と買いの勢いは細っています。
卸売業1業種で構成され、連続-7日と流出が根強い状態です。買い主導率17%で売り主導の色が濃く、テーマとしては明確に弱い側に位置しています。
テーマ全体の結論としては、不動産・建設は明日以降も粘り強い動きが期待できそうな一方、テクノロジーと商社は戻り売り警戒の方が先に立つ局面という気がします。中立テーマが7つもあるので、明日どちらに振れるかは内需が主役を続けられるか次第、といったところでしょうか。
3対立軸でみるマクロ文脈
💡 3対立軸って何?(初めての方向け)
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
本日の主題は、3つの対立軸から機械的に読むと中立 × 資源安 × 金利低下局面でした。リスク軸がほぼゼロで方向感がなく、金利低下が内需・不動産を後押しし、資源は一服した、という組み合わせです。
| 対立軸 | 計算式 | 本日値 | 3日平均 | 10日累計 | 連続 | 解釈 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金利軸 | 金融 − 不動産・建設 | -1.80pt | -1.29pt | +11.57pt | -2日 | 金利低下局面 |
| 資源軸 | (エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2 | -0.58pt | +0.13pt | -7.81pt | -1日 | 資源安 |
| リスク軸 | (製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛 | -0.03pt | +1.62pt | +1.68pt | -1日 | 中立 |
テーマ側で不動産・建設が⤴継続強になり、テクノロジーが🆘脱落した背景には、この金利軸-1.80pt(連続-2日)の金利低下があるように見えます。米10年金利が4.51%へ低下したことで、長期金利の重しが効きやすい不動産・建設に資金が向かいやすかった、という読み方ができます。
一方で、テクノロジー脱落・商社継続弱が同時に進んでいるのは、資源軸-0.58pt・3日平均が+から-へ転じてきたように、前日まで強かった資源・値がさの勢いが鈍ってきたことが背景にありそうです。リスク軸がほぼゼロなので、リスクオン・オフのどちらかに大きく傾いたわけではなく、軸の主役が「金利低下による内需」に移りつつある一日だった、という気がします。
本日の注目銘柄
値上がり率 TOP3
| 順位 | 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ツバキ・ナカシマ | 6464 | 機械 | +23.60% | +23.70pt |
| 2 | アステリア | 3853 | 情報・通信業 | +17.92% | +18.02pt |
| 3 | FIG | 4392 | 情報・通信業 | +17.67% | +17.77pt |
本日はツバキ・ナカシマ+23.60%が値上がり率トップ。値上がり率上位には情報・通信業のアステリア・FIGが並び、本日最強テーマの勢いがそのまま個別の急騰につながっていました。
売買代金集中 TOP3
| 銘柄名 | 業種 | 騰落率 | 売買代金 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|---|
| キオクシアホールディングス | 電気機器 | -4.57% | 1兆9,878億円 | メモリ半導体・本日の売買代金首位 |
| ソフトバンクグループ | 情報・通信業 | +10.91% | 8,553億円 | 情報通信の主役・大型の逆行高 |
| フジクラ | 非鉄金属 | -3.98% | 4,959億円 | 電線の主役・続落で需給の重し |
売買代金はキオクシア-4.57%が首位で、半導体に資金が集まりつつも下げているのが今日の特徴です。対照的にソフトバンクグループ+10.91%が大型ながら逆行高で、情報通信+内需へ資金が向かったことを象徴していました。
最強モメンタム上位
RSI60以上・25日乖離率+5%以上・相対騰落+1pt以上で抽出した、上昇トレンドが強く維持されている銘柄です。半導体・電子部品系が中心ですが、過熱スコアが+7〜+8の強過熱に達しているものが多く、短期の追いかけ買いには注意が要りそうです。
| 銘柄名 | コード | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 関東電化工業 | 4047 | +4.99% | +5.09pt | +8 | ⚠⚠ 強過熱 |
| 太陽誘電 | 6976 | +7.92% | +8.02pt | +7 | ⚠⚠ 強過熱 |
| アステリア | 3853 | +17.92% | +18.02pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| ニチコン | 6996 | +2.60% | +2.70pt | +8 | ⚠⚠ 強過熱 |
| 村田製作所 | 6981 | +1.88% | +1.98pt | +7 | ⚠⚠ 強過熱 |
高値更新×業種強し
本日に年初来高値を更新した銘柄のうち、所属業種の相対騰落が+1pt以上の業種に属するものを抽出しています。個別と業種トレンドの両方が揃った、確度の高いシグナルです。サービス業・情報通信の銘柄が中心で、本日強かったテーマと素直に重なっています。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 早稲田アカデミー | 4718 | サービス業 | +2.16% | +2.26pt | +4 | ⚠ 過熱 |
| エアトリ | 6191 | サービス業 | +3.73% | +3.83pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| アステリア | 3853 | 情報・通信業 | +17.92% | +18.02pt | +6 | ⚠ 過熱 |
| ソフトバンクグループ | 9984 | 情報・通信業 | +10.91% | +11.01pt | +4 | ⚠ 過熱 |
| AGC | 5201 | ガラス・土石製品 | +6.68% | +6.78pt | +6 | ⚠ 過熱 |
📉 売られすぎ反転候補(D条件・5銘柄)
RSI≤35 × 乖離率≤-5% × 出来高倍率≥1.5倍。投げ売り後の反転を狙う逆張り候補。RSIの低い順(最も売られすぎ順)。
| 銘柄名 | コード | RSI | 乖離率 | 出来高倍率 | 騰落率 | 過熱スコア |
|---|---|---|---|---|---|---|
| イーエムシステムズ | 4820 | 3.05 | -18.9% | 1.68倍 | -0.99% | -3 |
| 東京都競馬 | 9672 | 8.57 | -11.8% | 1.92倍 | -1.15% | -2 |
| エーザイ | 4523 | 13.12 | -13.5% | 1.55倍 | -3.93% | -1 |
| 東鉄工業 | 1835 | 14.61 | -14.1% | 1.78倍 | +1.61% | -2 |
| シンクロ・フード | 3963 | 16.00 | -17.6% | 1.92倍 | -0.89% | -3 |
🚀 踏み上げ候補(E条件・5銘柄)
信用倍率≤1.0 × 前日比+2%以上。売り方の踏み上げで急騰しやすいパターン。信用倍率の低い順。
| 銘柄名 | コード | 信用倍率 | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 武蔵精密工業 | 7220 | 0.56 | +10.71% | +10.81pt | +2 | △ やや強 |
| ジェイ・エス・ビー | 3480 | 0.52 | +8.70% | +8.80pt | +5 | ⚠ 過熱 |
| 東映 | 9605 | 0.13 | +6.70% | +6.80pt | -2 | △ やや弱 |
| 飯野海運 | 9119 | 0.42 | +6.61% | +6.71pt | -1 | → 中立 |
| 四国化成HLDG | 4099 | 0.73 | +4.42% | +4.52pt | +4 | ⚠ 過熱 |
💎 勝ち組セクター中核株(F条件・5銘柄)
業種累積≥+2pt × RSI≥50 × 乖離率≥0 × PER≤業種中央。トップダウン方式の買い候補。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 予想PER | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| エアトリ | 6191 | サービス業 | +3.73% | 57倍 | +6 | ⚠ 過熱 |
| IPS | 4390 | 情報・通信業 | +4.64% | 39倍 | +6 | ⚠ 過熱 |
| ジャストシステム | 4686 | 情報・通信業 | +2.92% | 16倍 | +4 | ⚠ 過熱 |
| ソフトバンクグループ | 9984 | 情報・通信業 | +10.91% | 8倍 | +4 | ⚠ 過熱 |
| AGC | 5201 | ガラス・土石製品 | +6.68% | 25倍 | +6 | ⚠ 過熱 |
⚠ 負け組セクター中核株(G条件・5銘柄)
業種累積≤-2pt × RSI≤50 × 乖離率≤0 × PER≥業種中央。継続売り警戒・空売り候補。鉄鋼・非鉄金属・卸売業該当は関連市況の確認を。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 予想PER | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 大成建設 | 1801 | 建設業 | +4.83% | 16倍 | +0 | → 中立 |
| 大林組 | 1802 | 建設業 | +2.39% | 16倍 | -2 | △ やや弱 |
| 三菱地所 | 8802 | 不動産業 | +0.95% | 24倍 | +0 | → 中立 |
| 三井不動産 | 8801 | 不動産業 | +1.41% | 18倍 | +0 | → 中立 |
| JX金属 ※関連市況確認要 | 5016 | 非鉄金属 | -1.55% | 26倍 | -1 | → 中立 |
注目銘柄を通してみると、買いの中心は情報通信+サービス業+ガラス土石に集まり、半導体は過熱スコアが高止まりしたまま反落、という構図でした。一方で負け組条件に建設・不動産の大型が並んでいるのは、累積でみるとまだ弱い業種の中核株が本日だけ反発した、ということを表しています。
市場体温計
💡 市場体温計って何?(初めての方向け)
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む
本日の総合体温はLayer 1が-2「☃ 涼風(やや弱気)」でした。過熱シグナル(Layer 2)・底値シグナル(Layer 3)はともに0/4で、中期のシグナルは沈黙。過熱でも底値でもないニュートラルゾーンのなかで、日々の体温だけがやや涼しい、という状態ですね。
Layer 1:日々の体温(合計 -2 / ±5 → ☃ 涼風)
上昇銘柄比率45.3%・値上がり業種13/33・新高安-43と、ブレッドス系の3項目がいずれもマイナス寄りでした。日経・TOPIXは両方マイナス、TOP10売買代金の上昇数は5/10で中立。幅の広がりに欠ける、やや弱めの体温という感じです。
| 項目 | 本日値 | +1の閾値 | -1の閾値 | スコア |
|---|---|---|---|---|
| 上昇銘柄比率 | 45.3% | ≥55% | ≤35% | 0 |
| 値上がり業種数 | 13/33 | ≥20 | ≤11 | 0 |
| 新高値−新安値スプレッド | -43 | ≥+30 | ≤-30 | -1 |
| 日経・TOPIX方向 | 両方- | 両方+ | 両方- / 値がさ偏重 | -1 |
| TOP10売買代金上昇数 | 5/10 | ≥8社 | ≤3社 | 0 |
| Layer 1 合計 | -2 / ±5 | ☃ 涼風 | ||
Layer 2:高温シグナル(0 / 4 点灯)
過熱側は本日も点灯ゼロでした。①RSI70超比率16.4%(閾値25%まで進捗66%)、②日経225 25日乖離率+6.32%(閾値+8%まで79%)と、いずれも閾値手前です。過熱の極端値には達していない状態ですね。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI70超銘柄比率 | 16.4% | ≥25% | 66% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +6.32% | ≥+8% | 79% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ25日 | 85.77 | ≥125 | 69% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -4.82% | ≥-3% | 85% | 未達 |
| 0/4点灯 → 過熱なし | |||||
Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)
底値側も点灯ゼロです。①RSI30以下比率11.0%(閾値15%まで73%)、③騰落レシオ6日101.71(閾値60にはほど遠い)で、まだ底値の極端値には達していません。なお、Layer 3が3つ目に騰落レシオ6日を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています。業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化しています。
| No. | 項目 | 本日値 | 点灯閾値 | 進捗 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | RSI30以下銘柄比率 | 11.0% | ≥15% | 73% | 未達 |
| ② | 日経225 25日乖離率 | +6.32% | ≤-6% | 0% | 未達 |
| ③ | 騰落レシオ6日 | 101.71 | ≤60 | 59% | 未達 |
| ④ | 信用評価損益率 | -4.82% | ≤-15% | 32% | 未達 |
| 0/4点灯 → 底値接近なし | |||||
| 補助指標 | 本日値 | 判定 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 資金集中度(TOP3売買代金シェア) | 34.0% | 集中 | ≥30%で集中、≥40%で極端集中 |
| 買い主導率(TOP20内) | 55.0% | 中立 | ≥70%で買い主導/≤30%で売り主導 |
| TOPIX 25日乖離率 | +3.20% | 中立 | ±5%で中立圏 |
| 日経−TOPIX乖離率差 | +3.12pt | 正常 | ≥+4ptで値がさ偏重 |
| 騰落レシオ6日(参考値) | 101.71 | 中立 | ≤60で超過冷/≤80で過冷 |
総合解釈としては、Layer 1は涼風圏・Layer 2/3はともに沈黙で、過熱でも底値でもないニュートラルな体温でした。資金集中度34.0%(集中)・買い主導率55%(中立)と、内需ディフェンシブと値がさテックの綱引きが続いている状態です。騰落レシオ25日が85.77と低めなので、過熱で崩れるリスクは小さい一方、幅の広がりに欠けるため力強く上がる地合いでもない、といったところでしょうか。
本日のマクロ環境
本日のマクロ環境は、米国がメモリアルデーで休場という特殊要因のなかで動きました。為替・金利・資源それぞれが別々のシグナルを出していて、ひとつの方向にきれいにまとまってはいない、という感じですね。
明日の日本株で注目したいポイント
3層構造でみる明日のシナリオ
本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから明日のシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。
- 金利軸 -1.80pt(連続-2日) 金利低下局面
- 資源軸 -0.58pt(連続-1日) 資源安
- リスク軸 -0.03pt(連続-1日) 中立
- 市場体温計:L1 -2「涼風」/ L2 0/4 / L3 0/4
- 最強:不動産・建設+1.72pt(⤴継続強・連続+2日・🔥🔥強流入)
- 次点:内需消費+0.36pt(◐中立・連続+1日)
- 最弱:商社-1.11pt(↘継続弱・連続-7日・💧流出)
- もう1つの敗者:テクノロジー-0.83pt(🆘脱落・代金シェア49.9%も買主率48%)
- 🔥本格流入2業種に 空運業(5→5)・ガラス・土石製品(5→4) が登場
- F勝ち組セクター中核に 情報通信・サービス業 が並ぶ
- 医薬品・非鉄金属はL3未点灯で 底値接近とはまだ言えない
- A最強モメンタム上位は過熱スコア+6〜+8で 短期は伸び切った位置
明日も内需・不動産優位の地合いが続く公算が高い一方、半導体・値がさが反発すれば資金が逆回転する余地も残ります。
- 期待エリア:不動産業・建設業・情報通信(金利低下+⤴継続強の追い風)
- 継続性試金石:情報通信(ソフトバンクグループ主導の大型逆行高が続くか)
- 底打ち待機:非鉄金属・テクノロジー(フジクラの下げ止まり・半導体の反発確認待ち)
- マクロ材料注視:火曜の米株再開(休場明けの方向)・米10年金利の低下が続くか
分岐リスクと警戒トリガー
🌧️ 弱気分岐A:半導体反発で内需が置き去り
休場明けの米ハイテク高を受けて資金が値がさ半導体へ戻ると、本日買われた内需・不動産が利益確定で置き去りにされる展開です。代金シェア49.9%のテクノロジーが反発主導すると、指数は上がっても中身は再び一極集中に戻りかねません。
⚡ 最弱気分岐B:米株休場明けの調整入り
火曜の米株が休場明けに調整入りし、ドル円が円高へ反転すると、外部要因主導のリスクオフが波及します。新高安-43・上昇比率45.3%と内部需給がもともとやや弱いぶん、外部ショックには崩れやすい地合いです。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う
層1:マクロ層 ─ 金利低下が静かに効いている
本日のマクロは、米国休場という特殊要因のなかで国内独自の材料が前面に出ました。最も意識されたのは金利軸-1.80pt(連続-2日)の金利低下局面です。米10年金利が4.556%→4.512%へ低下し、長期金利の重しが和らいだことで、金利感応度の高い不動産・建設に資金が向かいやすい地合いになりました。
資源軸は-0.58ptで資源安方向。WTI原油は+1.88%と反発したものの、株側の資源・素材セクターはむしろ売られており、商品高がそのまま株高につながらない一日でした。リスク軸は-0.03ptとほぼゼロで、リスクオン・オフのどちらにも振れていません。
市場体温計はLayer 1が-2「涼風」、Layer 2/3はともに0/4で沈黙。過熱でも底値でもないニュートラルな温度のなかで、日々の体温だけがやや涼しい、という状態でした。つまり環境としては「金利低下が内需を後押しするが、相場全体に熱量はない」という整理になります。
層2:テーマ層 ─ 内需が粘り、値がさ・商社が流出
10テーマで唯一はっきりした主役は不動産・建設+1.72ptでした。ローテーション判定は⤴継続強、連続+2日、流入強度は🔥🔥強流入と三拍子そろっています。建設業+2.24pt・不動産業+1.20ptがともに市場平均を上回り、金利低下の追い風を素直に受けた格好です。
2位の内需消費+0.36pt、3位のエネルギー+0.20ptはいずれも◐中立で、流入の確信度はまだ高くありません。中立テーマが7つもあり、方向感が強い日ではなかったことがここからも分かります。
対照的に弱かったのが商社-1.11pt(↘継続弱・連続-7日)とテクノロジー-0.83pt(🆘脱落)です。テクノロジーは代金シェア49.9%と依然主戦場でありながら、買い主導率は48%と買いの勢いを欠き、本日新たに脱落判定へ落ちました。前日までの値がさ・資源主導から、内需へバトンが渡りつつある構図です。
層3:業種・銘柄層 ─ 流入は内需に限られ、半導体は過熱
33業種の方向シグナルでは、流入11業種に対して流出16業種・中立6業種と、数のうえでは流出側が優勢でした。本格流入は空運業(前日5→本日5)とガラス・土石製品(5→4)の2業種にとどまり、流入の裾野は広くありません。
勝ち組セクター中核株(F条件)には情報通信・サービス業の銘柄が並び、本日強かったテーマと素直に重なります。一方、医薬品や非鉄金属はLayer 3が未点灯で、売られてはいるものの「底値接近」と呼べる水準にはまだ達していません。
最強モメンタム上位は太陽誘電・村田製作所・ニチコンなど半導体・電子部品が中心ですが、過熱スコアが+6〜+8の過熱〜強過熱に達しており、短期では伸び切った位置にあります。新規に追いかけるよりは、押し目を待つほうが分のいい局面に見えます。
3層統合の読み方
マクロ層の「金利低下による内需追い風」、テーマ層の「不動産・建設の継続強」、業種層の「内需・サービスへの流入」は、いずれも内需・ディフェンシブ優位という同じ方向を指しています。3層がそろって同じ絵を描いているため、これは1層だけのノイズではなく構造的なシグナルとして扱えます。
ただし、その地力は強くありません。リスク軸はゼロ、体温は涼風、不動産・建設の連続日数も+2日と浅め。流入業種数も流出に負けています。したがってメインシナリオは「内需優位の継続」としつつ、半導体反発や米株調整という外部要因が出れば、すぐにサブシナリオへ切り替える前提で構えておくのが現実的だと考えています。
🏆 本日の総合判定(11因子モデル):中立・様子見(スコア:-1/11)
スコア内訳:
- A トレンド:+0(TOPIX-0.10%・日経-TOPIX-0.15pt・グロース-TOPIX-0.01pt、いずれも±0.5pt内)
- B 幅・需給:-1(値上がり業種13/33・上昇比率45.3%は中立も、新高安-43で需給悪化)
- C 内部エネルギー:+1(売買代金急増銘柄の平均騰落率+5.15%で勢いは健在)
- D 過熱調整:⚠ -1(売買代金TOP3集中度34.0%で資金集中リスク点灯)
- E マクロ:+0(VIX16.82は中立、米国休場で米株合算+0.00%)
判定根拠:A・C・E群が中立〜小幅プラスでバランスするなかで、B群の需給悪化(新高安-43)とD群の資金集中(34.0%)が重しとなり、合計-1で中立・様子見領域に着地しました。情報通信+3.59%・建設+2.14%の内需買いは確かでしたが、値上がり業種13/33・テクノロジー代金シェア49.9%という一極集中・狭い裾野が、強気に振れきれない要因として残っています。








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