今日の日本株|2026年4月30日の市場資金フロー|米株安・米10年金利上昇でリスクオフ全面安

今日の日本株 市場資金フローレポート 2026/04/30 弱気・売り優勢 石油・石炭製品最強 陸運業最弱

今日の日本株|2026年4月30日の市場資金フロー|米株安・米10年金利上昇でリスクオフ全面安

今日の日本株は、米株3指数全面安と米10年金利4.41%突破を受けて、ゴールデンウィーク前のリスクオフ売りが広がる1日でした。TOPIXは前日比-1.19%、日経平均も-1.06%と下落。値上がり業種はわずか7/33業種にとどまり、上昇銘柄比率も21.5%まで急低下と、広範な売りが出た展開です。一方でWTI原油が+9.27%急騰した影響もあり、石油・石炭製品+1.06%・食料品+1.01%といったディフェンシブ・資源系のみが小幅反発する、いびつな全面安となっています。
📌 本日の3行まとめ
  • 米株3指数全面安(NYダウ-0.62%・ナスダック-0.86%)と米10年4.41%上昇でリスクオフが波及。33業種中26業種が下落の全面安、陸運業-2.92%・電気・ガス業-2.68%・建設業-2.67%が下落主導。
  • WTI原油+9.27%急騰の追い風で資源系のみ反発。石油・石炭製品+1.06%・食料品+1.01%・金属製品+0.81%のディフェンシブ・資源系が小幅プラスを確保。
  • 新高値54銘柄に対し新安値203銘柄でスプレッド-149、上昇銘柄比率21.5%・騰落レシオ25日88.54と需給急悪化。総合判定は11因子モデルで-5/11の弱気領域に転落しています。

マーケットサマリー

指標本日値前日比状態
日経平均59,284.92-1.06%反落
TOPIX3,727.21-1.19%反落
グロース250766.65-0.98%軟調
ドル円159.88円+0.28円円安
米10年金利4.410%+0.074pt上昇(グロース逆風)
VIX18.41-0.03中立圏(15-25)
NYダウ48,861.81-0.62%反落
ナスダック24,673.24-0.86%反落(グロース逆風)
WTI原油108.24ドル+9.27%急騰(資源株追い風)
騰落レシオ25日88.54底値圏接近

業種別資金フロー分析

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(-1.19%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを示します。本日のようにTOPIXが-1%超で下げる局面では、相対騰落がプラスの業種だけが「本当に買われた業種」といえます。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む

下のグラフを眺めると、本日の構図がはっきり見えてきます。プラス側(緑バー)はわずか7業種で、しかもどれも騰落率は+1%前後の小幅反発にとどまっています。それでもTOPIXが-1.19%下げた中での+1.06%なので、相対騰落で見れば+2.25ptの大幅アウトパフォームになっているのが面白いところですね。

シクリカル系は化学+1.10pt・海運業+1.66ptが市場平均を上回った一方、機械・輸送用機器・非鉄金属はそれぞれ-0.71pt・-0.81pt・-0.78ptとアンダーパフォーム。製造業サイクル全体としては弱含みで、04/27の電気機器+3.28%・非鉄+2.08%の急騰反動が出ている印象です。

ディフェンシブ陣営も二極化が目立ちます。食料品+2.20pt・医薬品+0.79ptは買われた一方で、電気・ガス業-1.49pt・陸運業-1.73ptと内需ディフェ系の中でも一段安。陸運業はJR東海-7.99%が突出した売りで、業種全体を引き下げる格好になっていますね。

業界標準のシクリカル-ディフェンシブ差は+0.06%とほぼ中立、グロース-バリュー差も-0.50%でややバリュー寄りどまり。2軸対比だけでは方向感がはっきりしない、混戦の1日でした。本ブログでは10テーマ+3対立軸でもう一段解像度を上げて見ているので、本日の主題は本文後半の「資金ローテーション分析」セクションで改めて整理してみますね。

業種別騰落率・相対騰落 33業種 2026/04/30 石油・石炭製品最強 陸運業最弱 紫帯で相対騰落表示

値上がり業種 TOP5

順位業種騰落率相対騰落コメント
1石油・石炭製品+1.06%+2.25ptWTI+9.27%急騰の追い風で資源株物色
2食料品+1.01%+2.20ptディフェンシブ買い、味の素+6.78%が牽引
3金属製品+0.81%+2.00ptRS Technologies+13.02%・SUMCO関連で素材買い
4海運業+0.47%+1.66ptNSユナイテッド海運+9.20%、商社・資源高連動
5鉱業+0.29%+1.48pt原油急騰でINPEXなど資源株買い

値下がり業種 TOP5

順位業種騰落率相対騰落コメント
1陸運業-2.92%-1.73ptJR東海-7.99%が突出、内需ディフェ崩れ
2電気・ガス業-2.68%-1.49pt北陸電力-13.15%など電力株軒並み大幅安
3建設業-2.67%-1.48pt04/28の+5.81%急騰の反動売り
4銀行業-2.28%-1.09pt04/28の+4.78%急騰反動、3メガバンクそろって下げ
5その他製品-2.27%-1.08pt任天堂-2.97%・コクヨ-9.61%で広範安

下のヒートマップでは、04/16以降10営業日分の業種別資金フローが一目で見えてきます。本日04/30の列はほぼ赤一色ですが、その中でも石油・石炭製品+2.25pt・食料品+2.20ptが濃い緑で残っているのが特徴的ですね。累積1位はガラス・土石製品(+5.05pt)、2位は電気機器(+4.11pt)と、資源系と一部ハイテクが上位に居続けている構図が読み取れます。

業種別相対騰落ヒートマップ 04/16〜04/30 10日分 ガラス・土石製品が累積1位

テーマ別資金フロー

テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(-1.19%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日のテーマ別ランキングを眺めると、エネルギー+1.86pt・商社+1.35pt・輸送/物流+0.85ptの上位3テーマが資源・インフレ期待ラインで揃って強かったのが印象的です。逆に製造業サイクル-0.76pt・内需消費-0.53ptは流出側に沈み、3対立軸の資源軸は連続+7日で資源高が続いている展開ですね。

🔥🔥 1位 エネルギー(+1.86pt)
鉱業, 石油・石炭製品 / 連続+2日
WTI+9.27%急騰の追い風で資源軸が点灯。石油・石炭製品〜鉱業まで揃って市場平均を大きく上回りました。
🔥 2位 商社(+1.35pt)
卸売業 / 連続+2日
卸売業+1.35pt単独。資源高の追い風を受けやすい総合商社が、リスクオフ局面でも市場平均をしっかり上回っています。
🔥 3位 輸送・物流(+0.85pt)
海運業, 空運業, 倉庫・運輸関連業 / 連続+2日
海運業+1.66pt主導で全体的に底堅い動き。NSユナイテッド海運+9.20%が突出、原油・資源高との相関が見られます。
→ 4位 素材(+0.28pt)
鉄鋼, 非鉄金属, 化学 / 連続+4日
化学+1.10 vs 非鉄金属-0.78で2極化。3日平均+0.19ptとほぼ中立で、テーマ全体としては方向感に欠ける展開です。
→ 5位 金融(+0.26pt)
銀行業, 保険業, 証券・商品先物業 / 連続+2日
保険業+1.09 vs 銀行業-1.09で2極化。10日累計+0.51ptとプラス圏を維持し、金利上昇局面の地合いはまだ崩れていません。
→ 6位 テクノロジー(+0.06pt)
電気機器, 精密機器 / 連続+1日
村田製作所+6.53%・TDK+7.98%・イビデン+7.32%と部品株は強かった一方、富士通-13.89%・アドバンテスト-5.01%が足を引っ張る形に。
→ 7位 生活防衛(-0.06pt)
食料品, 医薬品, 電気・ガス業, 陸運業 / 連続-1日
食料品+2.20 vs 陸運業-1.73で2極化。ディフェンシブの中でも資源系(食料品・医薬品)に資金が集まり、規制業種(電力・鉄道)からは流出しています。
→ 8位 不動産・建設(-0.43pt)
不動産業, 建設業 / 連続-1日
不動産業+0.63 vs 建設業-1.48で2極化。建設業は04/28の+5.81%急騰の反動売りが顕著で、トーエネック+14.85%など個別物色は残っています。
💧 9位 内需消費(-0.53pt)
小売業, サービス業 / 連続-1日
小売業〜サービス業まで揃って市場平均を下回りました。オリエンタルランド-10.10%が象徴的で、内需株への売りが目立っています。
💧 10位 製造業サイクル(-0.76pt)
機械, 輸送用機器 / 連続-1日
機械-0.71pt・輸送用機器-0.81ptで揃って下落。アイシン+7.96%など個別の強さはあるものの、テーマ全体としては流出基調になっています。

こうしてテーマ別の資金フローを眺めてみると、本日の主題が「エネルギー・商社主導の資源・インフレ期待相場 × 製造業サイクル/内需弱含み」であることが見えてきます。さらに踏み込んだローテーション分析は、次のセクションで対立軸スプレッドとして整理してみますね。

テーマ別資金フロー相対騰落 2026/04/30 エネルギー+1.86ptが最強 製造業サイクル-0.76ptが最弱

資金ローテーション分析

3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

本日の3対立軸スプレッドから機械的に生成される主題は、「エネルギー・商社主導の資源・インフレ期待相場 × 製造業サイクル/内需弱含み」です。資源軸+1.00pt(連続+7日)が突出して強く、WTI原油の継続上昇を背景にエネルギー・商社主導の局面が定着しつつある印象ですね。金利軸も+0.69pt(連続+2日)でプラス継続、米10年金利4.41%突破と整合的な金融優位の地合いです。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続日数解釈
金利軸金融 − 不動産・建設+0.69pt+0.28pt+1.46pt+2日金利上昇局面(金融優勢)
資源軸(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2+1.00pt+0.75pt+0.82pt+7日資源高・インフレ期待
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛-0.08pt+0.32pt+3.58pt-2日中立寄り(やや弱)

面白いのは、リスクオフが鮮明な相場のわりにリスク軸(製造業サイクル+テクノ+素材 vs 生活防衛)が-0.08ptと中立圏に留まっている点です。これは生活防衛側の足並みが乱れていて(食料品+2.20pt vs 陸運業-1.73pt)、純粋なディフェンシブ買いになっていないことが効いています。本日の売りは「ディフェンシブへの逃避」ではなく、「全体に薄く広がった様子見売り+資源高の循環物色」と捉えるのが自然そうですね。

連続日数の方も見どころで、資源軸は+7日連続とトレンドとしての持続性が確認できる一方、リスク軸は-2日に転落。先週はリスクオン基調が10日累計+3.58ptで積み上がっていたのが、ここ2日でじわりと崩れ始めている格好です。連休明けの相場でこの符号がどちらに振れるかが、注目どころになりそうです。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1セレス3696情報・通信業+20.07%+21.26pt
2ティラド7236輸送用機器+15.61%+16.80pt
3トーエネック1946建設業+14.85%+16.04pt

全面安の中で値上がりトップに立ったセレスは+20.07%とストップ高水準。逆行高の主役は業種ではなく個別材料ベースで、業種別の方向性とは独立した個別物色が活発化していたのが分かります。

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアホールディングス電気機器+3.41%1,097億円AI・半導体メモリ需要で活況、TOP3で唯一の上昇
ソフトバンクグループ情報・通信業-0.93%527億円ハイテク逆風でも下げ限定的、底堅い動き
アドバンテスト電気機器-5.01%377億円半導体製造装置に売り集中、急落主導

売買代金トップ3の集中度は27.1%で、04/28の30.9%から低下しました。半導体大型株への一極集中はやや解消し、相対的に幅広い銘柄に資金が分散している格好です。

最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+5以上(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+3〜4(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。0以下(→中立・○やや冷)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

RSIが60超かつ25日線からの乖離率が+5%以上、さらに業種の相対騰落が+1pt以上の銘柄を抽出した「最強モメンタム」リストです。トレンドフォロー戦略のヒントになりますが、過熱スコアが+4の銘柄は天井圏入りの可能性も意識しながら見ていきたいですね。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
オーエスジー6136+1.55%+2.74pt+4🔥 過熱
オムロン6645+5.13%+6.32pt+4🔥 過熱
リオン6823+3.68%+4.87pt+2◐ 中立
アンリツ6754+1.64%+2.83pt+3⚠ やや過熱
東海カーボン5301+6.37%+7.56pt+2◐ 中立

高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種の相対騰落+1pt以上)

個別の高値更新と業種トレンドの両方が揃った最も確度の高いシグナルですが、本日は広範な売り相場のため該当銘柄なしでした。新高値54銘柄に対して相対騰落+1pt以上の業種が限定的だったことを反映しており、「高値更新×業種強し」のセットアップは形成されにくい1日だったといえます。

売られすぎ反転候補(RSI≤35 かつ 乖離率≤-8%)

反発期待の極端売られ銘柄、いわゆる逆張り候補です。RSIが3〜10台まで沈んでいる銘柄が並んでおり、本日のような全面安局面では翌日以降の自律反発を狙う材料になりやすいですね。ただし下落トレンドの中での逆張りは、底打ち確認まで様子見するのも一案です。

銘柄名コードRSI乖離率出来高倍率騰落率過熱スコア
合同製鐵 ※関連市況確認要54103.51-19.3%2.38倍-2.87%-3
共英製鋼 ※関連市況確認要54404.53-17.8%1.11倍-13.09%-4
参天製薬45364.68-9.0%0.78倍-2.09%-2
ピー・シー・エー96295.60-18.5%1.14倍-2.62%-3
パソナグループ21685.78-11.1%1.49倍-1.45%-3

踏み上げ候補(信用倍率≤1.0 かつ 前日比+2%以上)

信用買い残が売り残を下回っている銘柄が、前日比+2%以上で上昇している状態です。空売り残高が多い中での株価上昇は、売り方の損切り(ショートカバー)を誘発しやすいパターンですね。本日のような弱い地合いの中で逆行高している銘柄は、需給イベントとして要注目です。

銘柄名コード信用倍率騰落率相対騰落過熱スコア判定
ミスミグループ本社99620.51+7.62%+8.81pt+3⚠ やや過熱
日置電機68660.84+5.08%+6.27pt+4🔥 過熱
京阪神ビルディング88180.75+3.28%+4.47pt+1◐ 中立
CKD64070.53+2.90%+4.09pt+3⚠ やや過熱
四国化成HLDG40990.71+2.75%+3.94pt+1◐ 中立

勝ち組セクターの中核株(上昇業種×時価総額×割安)

業種の累積相対騰落が+2pt以上の強い業種に属しつつ、RSI≥50・乖離率≥0%・予想PER中央値以下という3条件をクリアした、トップダウン方式の買い候補です。本日の弱い地合いの中でも条件をクリアした銘柄が抽出されているのは、業種トレンドが堅持されている証ともいえますね。中長期の順張り戦略の参考にしてみてください。

銘柄名コード業種騰落率予想PER過熱スコア判定
日東紡績3110ガラス・土石製品+1.17%13.5+1◐ 中立
信越化学工業4063化学+2.33%15.6+1◐ 中立

負け組セクターの中核株(下落業種×時価総額×割高)

業種の累積相対騰落が-2pt以下の弱い業種に属し、RSI≤50・乖離率≤0%・予想PER中央値以上の3条件をクリアした、トップダウン方式の警戒・売り候補です。本日は3メガバンクが揃って登場するのが象徴的で、銀行業の04/28急騰反動が3行同時に出ている格好です。ポジション縮小や空売り戦略の参考としてご覧ください。

銘柄名コード業種騰落率予想PER過熱スコア判定
三菱UFJ FG8306銀行業-2.02%14.93+0◐ 中立
三井住友FG8316銀行業-2.41%11.5+0◐ 中立
みずほFG8411銀行業-3.09%10.5+0◐ 中立
任天堂7974その他製品-2.97%22.03-1◐ 中立

市場体温計

市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の総合体温はLayer 1合計-5(🥶 極寒・極端弱気)。04/28の+2(☀ 微熱)から一気に-7変動の急反転で、相場の質は「極寒(広範な売り)」と判定されています。Layer 2(高温シグナル)は0/4で過熱はゼロ、対してLayer 3(低温シグナル)は2/4が点灯と、底値圏のサインがじわりと増え始めた組み合わせですね。

Layer 1:日々の体温(合計 -5 / ±5 → 🥶 極寒)

Layer 1は当日のデータから直接計算される5項目で、各項目を-1/0/+1点で評価し合計-5〜+5の体温スコアにします。本日は5項目すべてが-1点で満点のマイナス。値上がり業種数が30→7/33、上昇銘柄比率が82.6→21.5%へと一気にブロード崩壊した影響が、ストレートに数字に表れた格好です。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率21.5%≥55%≤35%-1(広範な売り)
値上がり業種数7/33≥20≤11-1(業種の広がり弱)
新高値−新安値スプレッド-149≥+30≤-30-1(モメンタム下向き)
日経・TOPIX方向両方-両方+両方- or 値嵩偏重-1(同時下落)
TOP10売買代金上昇数3/10≥8社≤3社-1(主力株売られ)
Layer 1 合計-5 / ±5🥶 極寒(極端弱気)

Layer 2:高温シグナル(0 / 4 点灯)

稀にしか発生しない過熱の極端値を捉える4項目です。閾値は厳しめに設定してあるので、点灯したら相場が本当に過熱の極限にある合図。本日は4項目すべて未達で点灯ゼロと、過熱懸念はほぼ消えています。とくに騰落レシオ25日が88.54で進捗70%に下がってきた点は、「中立圏から底値圏接近」への移行を示すサインですね。

項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率5.4%≥25%21%⚪ 未達
日経225 25日乖離率+4.96%≥+8%62%⚪ 未達
騰落レシオ25日88.54≥12570%⚪ 未達
信用評価損益率-4.46%≥-3%87%⚪ 未達
合計0 / 4 点灯🔥 過熱なし

Layer 3:低温シグナル(2 / 4 点灯)

稀にしか発生しない底値の極端値を捉える4項目です。Layer 2と異なり3つ目に「騰落レシオ6日」を採用しているのは意図的な非対称設計で、「上昇はじわじわ、下落は急激」という株式相場の特性に合わせています(業界標準の騰落レシオ25日≤70は近年の市場では事実上ほぼ点灯しないため、6日≤60で実用化)。本日はRSI30以下銘柄比率と騰落レシオ6日の2項目が点灯し、極短期の反発余地が形成されつつあります。

項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率30.3%≥15%100%🔴 ✅ 点灯
日経225 25日乖離率+4.96%≤-6%0%⚪ 未達
騰落レシオ6日59.97≤60100%🔴 ✅ 点灯
信用評価損益率-4.46%≤-15%29%⚪ 未達
合計2 / 4 点灯❄ 底値接近中

補助指標と相場の質

三層スコアには含まれませんが、相場の質を読み解くための5項目を併記します。同じ体温スコアでも「中身の質」が違う相場を識別するための補助線として活用するイメージです。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)27.1%通常≥30%で集中型/≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)35.0%売り主導圏≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+0.63%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差+4.33pt値嵩偏重警戒≥+4ptで値嵩偏重
騰落レシオ6日(参考値)59.97超過冷≤60で超過冷/≤80で過冷

本日の総合解釈:04/28の+2(微熱☀)から-7変動の急反転で総合体温-5(極寒🥶)に到達。Layer 1全5項目がマイナス点灯のフルブロード崩壊で、日経-1.06%・TOPIX-1.19%の両指数大幅安に加え、TOP10売買代金の上昇社数3/10と値嵩株売りも直撃しています。一方で集中度27.1%は30%以下に低下、買い主導率35%は売り主導圏に落ち込んだことから、相場の質は「極寒(広範な売り)」と機械判定。Layer 3の低温シグナルが2/4点灯(RSI30以下30.3%・騰落レシオ6日59.97≤60)で極短期の反発余地は形成されているものの、日経25日乖離率+4.96%が依然プラス圏で本格的な底値感は弱い、という両面の状態ですね。Layer 3点灯はあくまで「下げ止まりを警戒し始めるタイミング」のサイン。GW連休をはさむため、連休明けの方向性を見極めつつの逆張り検討が安全策になりそうです。

年初来高値安値更新業種別 2026/04/30 高値54銘柄 安値203銘柄 高安差-149で需給急悪化

本日のマクロ環境

★★★
WTI原油+9.27%急騰・資源株物色(重要)
WTI原油が99.06ドル→108.24ドルへ急伸し、資源軸+1.00pt(連続+7日)が点灯。エネルギー+1.86pt・商社+1.35ptで強流入の主役となりました。地政学リスクや供給制約への懸念が背景にあると見られ、INPEXや出光など国内資源株の追い風になっていますね。
★★★
日経-1.06%・TOPIX-1.19%・グロース-0.98%全面安(重要)
値上がり業種7/33・上昇銘柄比率21.5%で広範な売りが広がりました。総合判定は11因子モデルで-5/11の弱気領域に転落。米株安と米10年金利の上昇という外部要因に加えて、ゴールデンウィーク連休を控えたポジション調整も重なった印象です。
★★
米10年4.41%突破・グロース逆風(注目)
米10年金利が4.336%→4.410%へ+7.4bp上昇。VIXは18.41と中立圏(15-25)内に留まっているものの、グロース株への金利感応度は高く、グロース250指数も-0.98%と軟調でした。連休中の米雇用統計などで金利の方向感が出やすいタイミングです。
高安比率21.0%・需給急悪化(警戒)
年初来高値54銘柄に対して安値203銘柄、スプレッド-149で内部崩壊水準に到達しました。リスク軸はほぼ中立を保っているものの、生活防衛-0.06ptと弱含み。新安値203銘柄は警戒水準で、連休明けの戻り売り圧力として留意したいところです。

明日の注目ポイント

翌日のシナリオ分析

🟢 シナリオA(強気):自律反発からの戻り狙い

騰落レシオ6日59.97・RSI30以下30.3%という底値圏シグナルが効き、テクニカルな自律反発が出るシナリオ。GW連休前のショートカバーや、極端売られ銘柄(合同製鐵・共英製鋼など)の逆張り買いが入りやすい地合いです。資源軸(連続+7日)が継続し、エネルギー・商社・輸送物流が引き続き買われる展開を想定します。

🔴 シナリオB(弱気):戻り売りに押される

高安差-149・上昇銘柄比率21.5%で需給が急悪化した状態がそのまま続くシナリオ。米10年金利4.41%突破が嫌気され、グロース株への売りが続きます。連休中の海外動向(米雇用統計・地政学リスク)次第では、休み明けに下方ギャップでのスタートとなる可能性も警戒。日経25日乖離率+4.96%プラス圏ゆえ調整余地はまだ残ります。

個人的には、極短期は底値圏シグナル点灯による反発余地ありと見ていますが、本格的な上昇トレンド復帰には材料不足。連休をはさむため、ポジション軽めで連休明けの方向性を見極めるのが安全策ですね。

📌 翌日の注目セクター
  • 🟢 最注目セクター:石油・石炭製品(+1.06%)/食料品(+1.01%)/金属製品(+0.81%)— ディフェンシブ・資源系の連続流入。WTI原油+9.27%の追い風で資源軸+1.00pt(連続+7日)が継続するか
  • 🟢 新規流入期待:商社(+1.35pt)/海運業(+0.47%)— 資源高との連動性高く、INPEX・出光・三菱商事系のフォロースルー注目
  • 🔴 警戒(流出継続):陸運業(-2.92%)/電気・ガス業(-2.68%)/建設業(-2.67%)/銀行業(-2.28%)— 04/28の急騰反動と内需ディフェ崩れの混在で広範な売り
  • 🟡 翌日の注目点:GW連休(4/29-5/6)中の米雇用統計・地政学イベント/米10年金利の方向感/VIXが20を超えるかどうか/連休明けギャップの方向性

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):弱気・売り優勢(スコア:-5/11)

スコア内訳:

  • A トレンド:-1/3(TOPIX-1.19%でA1点灯、日経-TOPIX差+0.13pt・グロース-TOPIX差+0.21ptは中立圏)
  • B 幅・需給:-3/3(値上がり7/33業種・新高値-新安値スプレッド-149・上昇銘柄比率21.5%の3項目すべて点灯)
  • C 内部エネルギー:±0/3(cd差+0.06%・急増銘柄平均+2.67%・RSI50+25.7%でプラスとマイナスが相殺)
  • D 過熱調整:+0(RSI70超5.4%・騰落レシオ88.54・TOP3集中度27.1%で警戒シグナル未点灯)
  • E マクロ:-1/2(VIX18.41中立も米国株合算-1.39%でリスクオフ加点)

判定根拠:B群(幅・需給)が-3/3でフルマイナス点灯し、ブロード崩壊が定量的にも確認できます。一方でD群(過熱調整)はゼロ、C群も中立で「内部エネルギーがマイナスに崩れていない」点は、極端な急落ではなく秩序ある調整であることを示しています。E群マクロも米国株安が-1で響き、外部からのリスクオフ波及が弱気判定の最後のひと押しになりました。

一言まとめ:04/28の+2(微熱☀)から-7変動の急反転、Layer 1も+2→-5(極寒🥶)と一気にマイナスへ。WTI+9.27%急騰でエネルギー・商社・輸送/物流が逆行高する一方、26/33業種が下落の全面安。米10年4.41%突破とGW連休前のリスク回避が重なり、明確な弱気サインが出た1日でした。底値圏シグナル(騰落レシオ6日59.97・RSI30以下30.3%)の2/4点灯は、極短期の自律反発余地を示しています。

翌日注目:石油・石炭製品(資源軸の連続+7日が続くか)/ 商社(卸売業+1.35pt単独の物色継続性)/ 銀行業(04/28急騰反動で-2.28%の調整完了か)

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法
本記事は筆者個人の分析・見解にもとづく情報提供であり、特定の銘柄・取引の推奨を目的としたものではありません。投資判断は必ずご自身の責任において行ってください。掲載しているデータは集計時点のものであり、正確性を保証するものではありません。記載銘柄の売買により損失が生じた場合でも、筆者および本ブログは一切の責任を負いかねます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA