今日の日本株|2026年4月23日の市場資金フロー|日経60000円タッチも反落、広範な売りで弱気-5/11
- 日経平均がザラ場で60,000円にタッチ後、達成感から1,000円超の急落。米株史上最高値の追い風も国内連動せず、値上がり業種わずか6/33の広範な売り相場になりました。
- 鉱業+4.35%が孤立した逆行高でトップ。WTI原油が+6.10%で95ドルに急伸し、米イラン協議の進展なしで原油高止まりが資源株を押し上げています。
- グロース250が-2.99%の急落で中小型株が崩壊、安値更新244銘柄と、高値更新銘柄との差は-222の内部崩壊シグナル。総合判定は昨日に続き弱気判定で、需給の悪化が目立っています。
マーケットサマリー
| 指標 | 本日値 | 前日比 | 状況 |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 59,140.23 | -0.75% | ザラ場60,000円タッチ後に反落 |
| TOPIX | 3,716.38 | -0.76% | ほぼ日経と同率で軟調 |
| グロース250 | 777.87 | -2.99% | 中小型が急落、リスクオフ鮮明 |
| ドル円 | 159.68円 | +0.27%(円安) | 米金利上昇でドル高進行 |
| 米10年金利 | 4.319% | +2.5bp | 不動産・グロースに逆風 |
| VIX | 19.73 | +3.0% | 中立圏維持も20接近で警戒色 |
| NYダウ | 49,490.03 | +0.69% | 米株3指数プラス |
| ナスダック | 24,657.56 | +1.64% | 🏆 史上最高値 |
| S&P500 | 7,137.90 | +1.05% | 🏆 史上最高値 |
| WTI原油 | 95.00$ | +6.10% | 95ドル到達、地政学警戒 |
| 騰落レシオ25日 | 89.69 | — | 中立圏、6日は52.13で超過冷 |
業種別の資金フロー分析
今日の業種分布を見ていくと、プラスで終わったのは鉱業・不動産業・機械・情報・通信業・卸売業・食料品のわずか6業種にとどまりました。33業種中27業種がマイナスという広範な売り相場で、シクリカル・ディフェンシブ・グロース・バリューのどの切り口でも全般軟調という1日です。
主役は間違いなく鉱業+4.35%(相対+5.11pt)で、33業種中ダントツのトップ。WTI原油が+6.10%で95ドルに急伸したことに連動した逆行高で、石油資源開発+8.84%・INPEX+4.26%といった中核が素直に買われています。米イラン協議の進展なしで原油高が長引くとの思惑が、資源・エネルギーテーマを押し上げた形です。一方、ディフェンシブの食料品・医薬品も相対ではプラス圏に残っており、リスクオフの地合いでディフェンシブへの逃避的な買いが部分的に入っているのが分かります。
逆に最も弱かったのは空運業-3.14%(相対-2.38pt)で、原油高の逆風を真正面から受ける形でANAホールディングスなど大型株が売られました。非鉄金属-3.08%は前日+1.27%の上昇からの急反落、サービス業-2.83%はグロース250-2.99%と歩調を合わせた中小型の売りです。シクリカル-ディフェンシブ差は-0.28%と中立圏に収まっていますが、中身を見るとシクリカルもディフェンシブも揃って弱含み、「どこにも逃げ場がない」展開と読み取れます。

値上がり業種 TOP5
| 順位 | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 鉱業 | +4.35% | +5.11pt | WTI95$急伸に連動した孤立高。INPEX・石油資源開発が主導 |
| 2 | 不動産業 | +0.69% | +1.45pt | 米金利上昇(+25bp)の逆風下でも小幅買い、ディフェンシブ受け皿 |
| 3 | 機械 | +0.49% | +1.25pt | 三菱重工+5.46%・サムコ+6.67%など半導体製造装置関連が堅調 |
| 4 | 情報・通信業 | +0.40% | +1.16pt | ソフトバンクG+3.86%がけん引、累積1位を維持 |
| 5 | 卸売業(商社) | +0.34% | +1.10pt | 資源高連動、逆行力のある商社に買い継続 |
値下がり業種 TOP5
| 順位 | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 空運業 | -3.14% | -2.38pt | WTI95$の燃料費高騰が直撃、ANAホールディングス-3.83% |
| 2 | 非鉄金属 | -3.08% | -2.32pt | 前日高値圏からの急反落、フジクラ-1.54%・住友電工-4.63% |
| 3 | サービス業 | -2.83% | -2.07pt | ベイカレント-9.73%・オリエンタルランド-4.08%など中小型売り |
| 4 | 小売業 | -2.16% | -1.40pt | イオン-4.86%・ファーストリテイリング-3.37%の下げが重い |
| 5 | その他製品 | -1.97% | -1.21pt | 任天堂-2.29%・バンダイナムコ-3.51%とゲーム株が軟調 |
値下がりTOP5の顔ぶれを見ると、空運・非鉄・サービスが上位に並ぶのが印象的ですね。原油高の逆風を受ける空運、前日までの急騰からの反落となった非鉄、そしてグロース250-2.99%急落の流れを映したサービス業と、性質の違う売りが複合的に重なった一日でした。小売業・その他製品も下げ幅が大きく、銀行業-1.33%や米10年金利上昇を材料にしたはずの銘柄も反応が鈍く、上昇理由より下落理由のほうが圧倒的に強いという典型的なリスクオフ相場と言えます。
ちなみに補足として、この日の日本市場では米イラン協議の進展がなかったことも意識されました。原油高止まりの背景はここにあって、鉱業の逆行高はこの地政学リスクを映したものです。なお米株は昨晩、S&P500とナスダックが揃って史上最高値を更新した絶好のお膳立てでしたが、日本株は結局その追い風にほとんど乗れずに終わった形です。
それでは、下のヒートマップで各業種の過去9営業日の資金フローの流れをご確認ください。04/16のピークから、17日の反落・20日の戻り・そして本日の総崩れと、シクリカル・グロース・内需どのラインでも資金が広く漏れ出していることが、縦方向(業種ごと)・横方向(時系列)の両方で見えてきます。特に情報・通信業(累積1位)と電気機器(累積2位)は連続プラスを維持しているので、トレンドが残っている数少ない業種として覚えておきたいところです。

テーマ別 資金フロー
10テーマのランキングを見ていくと、今日の主題は非常にはっきりしています。エネルギー+2.03pt・商社+1.10pt・不動産・建設+0.99ptのトップ3が資金の受け皿となり、内需消費-1.74pt・素材-1.06pt・輸送・物流-0.88ptの下位3テーマが大幅流出。WTI原油95$連動の資源軸優位と、グロース250急落を映したリスクオフの合成相場といった構図になっています。
連続日数 +1日 / 10日累計 +5.07pt
鉱業+5.11pt vs 石油・石炭製品-1.05ptで拮抗。中身は鉱業の単独勝ち。
連続日数 +1日 / 10日累計 +2.75pt
卸売業+1.10pt単独。資源高連動で逆行高、大手商社の粘り強さが光る1日でした。
連続日数 +1日 / 10日累計 +2.49pt
不動産業+1.45ptが主導。米10年金利+25bpの逆風下でも全業種プラスは健闘。
連続日数 +1日 / 10日累計 +0.80pt
食料品+1.06pt vs 陸運業-0.35ptで拮抗。リスクオフ時のディフェンシブ買いが効きました。
連続日数 +1日 / 10日累計 +0.54pt
機械+1.25pt vs 輸送用機器-0.82ptで拮抗。機械は三菱重工が牽引、輸送はトヨタ-2.13%が足枷に。
連続日数 -1日 / 10日累計 -0.39pt
電気機器+0.21pt vs 精密機器-0.52ptで拮抗。ソフトバンクG+3.86%・SBG頼みの下支え。
連続日数 -1日 / 10日累計 -0.53pt
証券・商品先物業+0.60pt vs 保険業-0.66ptで拮抗。銀行業も-0.57ptで米金利上昇も買い材料にならず。
連続日数 -1日 / 10日累計 -2.20pt
海運業+0.11pt vs 空運業-2.38ptで拮抗。WTI95$の燃料費負担が空運を直撃しました。
連続日数 -1日 / 10日累計 -2.64pt
化学-0.40pt軟調、非鉄金属-2.32ptも足枷。全業種マイナスで逃げ場なし。
連続日数 -1日 / 10日累計 -4.34pt
小売業-1.40pt軟調。全業種マイナス、グロース250急落の流れを直撃し最弱テーマに。
対立軸で整理すると、資源軸が+2.00pt((エネ+素材+商社)/3 −(輸送+内需)/2)で資源軸優位がクッキリ出ています。一方、リスク軸は-0.65pt(製サイ+テクノ+素材の平均 − 生活防衛)でリスクオフ。つまり「原油高で資源は買われるが、他は全般にリスクオフ」という見立てで、エネルギー・商社のプラスがあるからといってリスクオン転換と解釈するのは早計、というのがこのデータから読み取れる話です。

本日の注目銘柄
値上がり率 TOP3
| 順位 | 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | カカクコム | 2371 | サービス業 | +23.57% | +24.33pt |
| 2 | デジタルガレージ | 4819 | 情報・通信業 | +21.95% | +22.71pt |
| 3 | カーリット | 4275 | 化学 | +11.06% | +11.82pt |
売買代金集中 TOP3
| 銘柄名 | 業種 | 騰落率 | 売買代金(千円) | 注目ポイント |
|---|---|---|---|---|
| キオクシアHD | 電気機器 | +1.67% | 1,324,172,577 | 🔹 市場シェア18.7%、本日も代金トップを維持 |
| ソフトバンクG | 情報・通信業 | +3.86% | 803,987,711 | 🔹 市場シェア13.9%、指数牽引の中核 |
| フジクラ | 非鉄金属 | -1.54% | 340,366,833 | 市場シェア4.1%、非鉄全体の調整に巻き込まれました |
代金TOP3の市場シェアは27.5%で、前日(04/22)の大型集中度から幾分分散しています。TOP20の買い主導率は25%と売り主導が明確で、代金上位銘柄でも売り圧力が優勢だったことが分かります。
最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)
広範な売り相場の中でも、RSI・乖離率・業種相対の3条件を満たしたモメンタム維持銘柄です。トレンドフォロー戦略の参考にどうぞ。
| 銘柄名 | コード | 騰落率 | 相対騰落 | 過熱スコア | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| オーエスジー | 6136 | +1.21% | +1.25pt | — | ⚠ 過熱(RSI89.9) |
| ソフトバンクG | 9984 | +3.86% | +1.16pt | — | ⚠ 過熱(RSI89.7・乖離率+43%) |
| オプトラン | 6235 | +8.40% | +1.25pt | — | ⚠ 過熱(RSI83.1) |
| 野村総合研究所 | 4307 | -1.55% | +1.16pt | — | △ やや強(業種サポートあり) |
| デジタルガレージ | 4819 | +21.95% | +1.16pt | — | ⚠ 過熱(急騰・RSI80.2) |
高値更新×業種強し(本日年初来高値更新 かつ 業種の相対騰落+1pt以上)
本日は年初来高値がわずか22銘柄と低調でしたが、その中でも情報・通信業・機械の強い業種に属する銘柄は、逆風下でも買われています。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 |
|---|---|---|---|---|
| ソフトバンクG | 9984 | 情報・通信業 | +3.86% | +1.16pt |
| オプトラン | 6235 | 機械 | +8.40% | +1.25pt |
| デジタルガレージ | 4819 | 情報・通信業 | +21.95% | +1.16pt |
| サムコ | 6387 | 機械 | +6.67% | +1.25pt |
| インターネットイニシアティブ | 3774 | 情報・通信業 | +1.29% | +1.16pt |
売られすぎ反転候補(RSI≤35 かつ 乖離率≤-5% かつ 出来高倍率≥1.5倍)
今日のような広範な売り相場では、売られすぎ水準での出来高増加が反転の手がかりになります。ただし市場全体の弱気局面では反発が遅れるケースもあるので、複数日の値動きを追っての判断が安全です。
| 銘柄名 | コード | RSI | 乖離率 | 出来高倍率 | 騰落率 |
|---|---|---|---|---|---|
| メディアドゥ | 3678 | 9.88 | -16.2% | 1.67倍 | -2.45% |
| 東急 | 9005 | 11.03 | -8.3% | 1.34倍 | -0.73% |
| プリマハム | 2281 | 12.00 | -7.6% | 1.21倍 | -0.60% |
| 神戸物産 | 3038 | 12.97 | -15.4% | 1.23倍 | -3.35% |
| 東宝 | 9602 | 15.96 | -8.8% | 1.58倍 | +1.28% |
踏み上げ候補(信用倍率≤1.0 かつ 前日比+2%以上)
本日は全面安で踏み上げ候補が極端に少なく、辛うじて滋賀銀行のみが条件に適合しました。
| 銘柄名 | コード | 信用倍率 | 騰落率 | 相対騰落 |
|---|---|---|---|---|
| 滋賀銀行 | 8366 | 0.92倍 | +3.36% | -0.57pt |
勝ち組セクターの中核株(上昇業種×時価総額×割安)
業種累積相対+2pt以上は情報・通信業(+14.36pt)・電気機器(+6.09pt)・サービス業(+1.71pt)の3業種。この中の中核銘柄から割安条件を満たしたものを拾っています。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 |
|---|---|---|---|---|
| オーエスジー | 6136 | 機械* | +1.21% | +1.25pt |
| ソフトバンクG | 9984 | 情報・通信業 | +3.86% | +1.16pt |
| オプトラン | 6235 | 機械* | +8.40% | +1.25pt |
| 野村総合研究所 | 4307 | 情報・通信業 | -1.55% | +1.16pt |
| デジタルガレージ | 4819 | 情報・通信業 | +21.95% | +1.16pt |
負け組セクターの中核株(下落業種×時価総額×割高)
業種累積相対-2pt以下は石油・石炭製品・電気・ガス業・水産農林業・卸売業・海運業・空運業・小売業・倉庫運輸関連・建設業・サービス業・鉄鋼・銀行業・その他製品と、実に13業種にのぼります。ここから抽出された中核株は、相場の底入れを確認してから再検討する候補になります。卸売業・鉄鋼・金属製品に該当する銘柄には「※関連市況確認要」の注記をつけています。
| 銘柄名 | コード | 業種 | 騰落率 | 相対騰落 |
|---|---|---|---|---|
| イオン | 8267 | 小売業 | -4.86% | -1.40pt |
| パソナグループ | 2168 | サービス業 | -3.75% | -2.07pt |
| スギHD | 7649 | 小売業 | -3.93% | -1.40pt |
| オリエンタルランド | 4661 | サービス業 | -4.08% | -2.07pt |
| ブロンコビリー | 3091 | 小売業 | -3.80% | -1.40pt |
市場体温計
東証プライム全銘柄の温度感を測る8指標ですが、今日はLayer1の日々の体温が-5(満点マイナス)で🥶 極寒判定。Layer1は5項目すべてが-1という、これ以上は下がらない値になっています。
| 指標 | 本日値 | 警戒水準 | 状態 |
|---|---|---|---|
| 上昇銘柄比率 | 21.7% | ≤35%で弱気 | -1(弱気) |
| 値上がり業種数 | 6 / 33 | ≤11で弱気 | -1(弱気) |
| 新高値-新安値スプレッド | -222 | ≤-30で弱気 | -1(内部崩壊) |
| 日経・TOPIX方向 | 両方マイナス | 両方+で強気 | -1(同時下落) |
| TOP10売買代金上昇数 | 3 / 10 | ≤3社で弱気 | -1(大型株も弱い) |
| 騰落レシオ25日 | 89.69 | ≤70=過冷 / ≥120=過熱 | 中立(ただし6日は52.13で超過冷) |
| 日経25日乖離率 | +7.22% | ±5%で中立 | やや過熱(高値警戒の痕跡) |
| 信用評価損益率 | -4.46% | -15%以下で底値 | 通常圏(底までは遠い) |
高温・低温シグナル(極端値検出)
Layer2(高温=過熱)とLayer3(低温=底値)の点灯状況です。2点以上の点灯で転換点接近と判定しています。本日は高温シグナル0/4で過熱リスクは完全にゼロ、低温シグナルは1/4で「売られすぎ初動」の第一歩が灯っています。
- ☐ RSI70超銘柄比率:7.4%(閾値≥25% / 29%)
- ☐ 日経225 25日乖離率:+7.22%(閾値≥+8% / 90%)
- ☐ 騰落レシオ25日:89.69(閾値≥125 / 71%)
- ☐ 信用評価損益率:-4.46%(閾値≥-3% / 42%)
→ 過熱ゼロ、これ以上の調整圧はほぼ出尽くしのサイン。
- ☑ RSI30以下銘柄比率:19.6%(閾値≥15% / 100%)★点灯
- ☐ 日経225 25日乖離率:+7.22%(閾値≤-6% / 0%)
- ☐ 信用評価損益率:-4.46%(閾値≤-15% / 29%)
- ☐ 弱気パーフェクトオーダー比率:34.0%(閾値≥35% / 97%)
→ 売られすぎ銘柄の数が閾値突破、逆張り初期段階に入っています。
総合的には「Layer1=-5の極値 × 高温ゼロ × 低温1点灯」という組み合わせで、過熱リスクはほぼ消え、逆張り候補の萌芽が出た局面と読み取れます。ただし低温シグナルは1/4にとどまり本格的な底値圏には未達なので、追加売りは慎重に、既存ポジションは縮小、新規買いは条件待ちというのが素直な解釈になります。補助指標では代金集中度27.5%で分散相場(過度な集中はなし)、買い主導率25%で売り主導が明確、騰落レシオ6日52.13で超過冷とのシグナルも出ており、自律反発の芽は残っています。

本日のマクロ環境
鉱業+4.35%・不動産業+0.69%の2業種牽引だが、値下がり27業種で安値更新244銘柄の総崩れ。グロース250-2.99%急落でリスクオフ鮮明。米株3指数プラスの絶好のお膳立てでも国内連動せず、日本独自の崩れ方となりました。
S&P500+1.05%で7,137.90、ナスダック+1.64%で24,657.56と、米株3指数はいずれも強含み。ハイテク主導で買いが継続しているのに対し、日本株は追随できず米国との温度差が鮮明化しています。円安159.68円の追い風も、国内売り圧力に押されました。
米国とイランの協議に目立った進展は見られず、原油高止まりが続いています。WTI95$到達で地政学警戒感が強まり、鉱業+4.35%の連動買いが入りました。資源・エネルギーテーマは相対+2.03ptで首位、商社も+1.10ptと逆行高です。
非鉄は前日高値圏からの急反落、空運は原油高逆風を直撃、サービス業はグロース250連動の中小型売りが直撃。代金TOP3集中度は27.5%で前日より分散、TOP20の買い主導率は25%と売り主導が明確でした。
米10年金利は前日から+2.5bp上昇、VIXは+3.0%で19.73。いずれも中立圏内だが上昇方向は警戒色を強めます。グロース・不動産への逆風は持続、特に信用評価損益率-4.46%(前週から継続)で個人投資家の含み損拡大が懸念されます。
明日の日本株で注目したいポイント
先回りチェックリスト
今日の3軸連携で浮かび上がったのは、以下の2つの特筆シグナルでした。値上がり業種わずか6/33の広範売り相場でしたが、資金の中身を見ると全面売りというよりは、明確な選別が進行しているのが分かります。
代金TOP100でテクノロジーは26銘柄・28,816億円・シェア41.3%と圧倒的な集中度。ただし買い主導率は23%と売り主導で、代金急増TOP100も18銘柄・2,205億円ながら買い主導率39%にとどまります。大型は集中して売られ、中小型初動も限定的という「一極集中+売り主導」の警戒パターンです。注目銘柄:ソシオネクスト・ルネサスエレクトロニクス・正興電機製作所。
素材テーマは代金TOP100で11銘柄・買い主導率わずか9%と売り一色。一方、代金急増TOP100は7銘柄・買い主導率43%と中小型には買いが入っています。大型株は売却・中小型には初動買い、という典型的な銘柄入替のパターンです。注目銘柄:未来工業・森六・カーリット・石原産業。
テーマ別の統合判定を総括すると、◎全体流入は0テーマ、📈資金流入は3テーマ(テーマ外・素材・製造業サイクル)、⚡一極集中1・⚠銘柄入替1、→通常4、💧枯れ2という内訳。いわゆる「本物の流入」がゼロで、明日以降も資金の受け皿を探る展開が続きそうです。
| 順位 | テーマ | 代金シェア | 急増買主率 | 値動き | 統合判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | テクノロジー | 41.3% | 39% | -0.16pt | ⚡ 一極集中 |
| 2 | テーマ外(情通含む) | 15.8% | 36% | — | 📈 資金流入 |
| 3 | 素材 | 14.1% | 43% | -1.06pt | 📈 資金流入(中小型) |
| 4 | 製造業サイクル | 12.5% | 50% | +0.21pt | 📈 資金流入(買主導) |
| 8 | 商社 | 2.5% | 67% | +1.10pt | → 通常(買主率高) |
| 6 | 内需消費 | 3.3% | 12% | -1.74pt | ⚠ 銘柄入替(売り優勢) |
翌日のシナリオ分析
市場体温計の極値+低温シグナルが1つ点灯+騰落レシオ6日52.13(超過冷)の組み合わせで、2〜3日以内の自律反発が出る可能性があります。米株3指数が史上最高値を更新している追い風も大きく、円安159.68円の下支えも健在。きっかけがあれば、テクノロジー・情報・通信業が中心となった戻り相場に入る展開です。
条件:値上がり業種が15以上に回復、グロース250が前日比プラス、米株の上昇が継続
値下がり27業種・安値244銘柄の広範売りが明日も続く可能性。需給悪化が解消せず、売り主導率75%の地合いが継続するケースです。原油高の副作用(空運・陸運への逆風)・グロース250の下落継続・信用評価損益率-4.46%からの投げ売りといった構造的な売り要因が残っており、総合スコアが-7〜-9の「全面安・警戒」ゾーンに落ち込むリスクもあります。
条件:安値更新がさらに増加(>250)、値上がり業種が本日を下回る、WTIが98ドル超え
- 🟢 最注目セクター(逆行高2テーマ):資源(エネルギー+2.03pt)・商社(+1.10pt)。鉱業+4.35%孤立高・WTI95$急伸連動で、INPEX・鉱業中核・商社(卸売業)は逆行力を維持。短期的に少量保有可。
- 🟢 新規流入期待:不動産・建設(+0.99pt)・生活防衛(+0.32pt)。リスクオフ時の受け皿として買われ始めたテーマで、明日以降の継続が注目です。
- 🔴 警戒(流出継続):空運-3.14%・非鉄-3.08%・サービス-2.83%。特にG条件(負け組セクター中核)の売りが続きそうで、グロース250-2.99%急落の中小型は回避が無難です。
- 🟡 翌日の注目点:WTI95$到達で地政学警戒/米10年4.319%の継続上昇で金融緊張・不動産逆風/VIX19.73で警戒色/米株は史上最高値だが国内連動せず温度差継続/信用-4.46%継続で個人含み損拡大、底値まだ。
🏆 本日の総合判定(11因子モデル):弱気(スコア:-5/11)
スコア内訳:
- A トレンド:-2(TOPIX-0.76%・日経-TOPIX+0.01pt中立・グロース-TOPIX-2.23ptで急落)
- B 幅・需給:-3(値上がり6/33・新高値-新安値-222・上昇銘柄21.7%、全項目マイナス)
- C 内部エネルギー:-1(シクリカル-ディフェンシブ差-0.28%で中立・急増銘柄平均+0.69%で中立・RSI健全度-1でモメンタム崩壊)
- D 過熱調整:+0(警戒シグナル未点灯、代金集中度27.5%で30%未満)
- E マクロ:+1(米国株合算+2.69%のリスクオン援護・VIX19.73は中立圏)
判定根拠:A・B・C群すべてマイナスで、本物の売りの構造が確認できます。特にB群-3は値上がり業種・新高安スプレッド・上昇銘柄比率の全項目が閾値以下という厳しい内容で、内部需給の悪化が明確です。下支えはE群マクロの+1(米株史上最高値・円安)のみで、国内材料にはほぼプラスがありません。昨日(-5)から横ばいの弱気圏継続です。
一言まとめ:日経60,000円タッチから1,000円超の急落・後場戻しきれず-0.75%、米S&P500とナスダックが揃って史上最高値を更新した絶好のお膳立てでも国内株は独自要因で崩れました。値上がり業種わずか6/33・安値244銘柄・グロース250-2.99%急落という広範売りの中、鉱業+4.35%のWTI連動だけが孤立した逆行高です。市場体温計は満点マイナスの極値に到達したことで、次はどこで反発の芽が出るかを確認したい局面になっています。
翌日注目:資源・エネルギー(WTI95$維持で続伸継続か)/ 情報・通信業・電気機器(累積1位・2位の強い業種がサポートを維持できるか)/ グロース250(-2.99%急落からの自律反発可能性)








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