今日の日本株|2026年7月3日の市場資金フロー|半導体リバウンド×銀行株ブレイクで全面高

今日の日本株|2026年7月3日の市場資金フロー|半導体リバウンド×銀行株ブレイクで全面高

目次

今日の日本株|2026年7月3日の市場資金フロー|半導体リバウンド×銀行株ブレイク、値上がり業種33/33の全面高

今日の日本株は、日経平均が+1.47%(69,744円)TOPIXが+1.24%(4,065pt)グロース250が+2.90%(733pt)と、3指数そろって上昇して引けました。前日の米SOX下落を受けて「日経も崩れるか」と警戒された寄り付きでしたが、寄り後に下げたところをすぐ買い戻し、結局しっかりプラスで終えています。中身も強く、値上がり業種33/33・上昇銘柄比率79.2%・年初来高値84本と需給は極めて良好でした。前日総崩れだった値がさ半導体もキオクシア+9.23%・KOKUSAI ELECTRIC+15.05%・ローム+14.18%とリバウンドし、さらに年初来高値84本のうち27本が銀行業という金融の強さが目立ちました。今日はアメリカ市場が休場で、夜間の米株リスクを気にせず動けたことも買い安心感につながったのかもしれません。半導体のリバウンドと銀行株の高値ラッシュが重なり、値がさから内需・金融まで広く資金が回った1日だったんですよね。
📌 今日のポイント(3行まとめ)
  • 日経+1.47%・TOPIX+1.24%・グロース+2.90%と3指数そろって上昇。値上がり業種33/33・上昇比率79.2%・年初来高値84本と、需給指標もそろって良好な全面高でした。
  • 主役は金融です。年初来高値84本のうち27本が銀行業に集中し、三菱UFJ+1.82%・三井住友+2.18%・みずほ+2.03%が主力を牽引しました。前日総崩れの値がさ半導体もキオクシア+9.23%・KOKUSAI+15.05%とリバウンド。ただし対TOPIX相対ではテクノロジー+0.18ptとまだ弱く、戻りの持続性は要確認です。
  • 総合判定は+6/±11「強気」。裾野の広さ(上昇比率79.2%・値上がり33業種・新高安+80)でB群+3が牽引し、半導体反発でA群も+2へ改善。前日の+1から+5改善した1日でした。

7/2 に私が立てたシナリオが、本日どうなったかを最初に振り返っておきます。当たった点も外した点も、隠さず並べます。これを毎日続けることで、私の相場の読み筋がどれだけ使えるのかを、ご自身で検証していただけるはずです。

  • ⭕ 的中期待エリアに挙げた金融(銀行・保険)は、読み通りの主役でした。本日は年初来高値84本のうち27本が銀行業に集中し、三菱UFJ+1.82%・三井住友+2.18%・みずほ+2.03%と主力が揃って上昇。金融テーマは連続+3日の継続強で、まさに相場の柱になりました。継続性試金石とした「上昇比率78.7%の維持」も本日79.2%でクリアしています。
  • ❌ 外れメインシナリオの「半導体を除いた幅広いローテーション」という限定は外しました。実際にはキオクシア+9.23%・KOKUSAI+15.05%・ローム+14.18%と半導体自体もリバウンドし、除外どころか上昇に合流。ただし「裾野の広いローテーションが続く」という方向そのものは当たっており、外したのは「半導体は蚊帳の外」という前提だけ、という整理です。
  • ⭕ 的中底打ち待機に置いた半導体・非鉄は、「落ちるナイフは無理に拾わず、出来高減少・下ヒゲ確認まで様子見」としていました。本日キオクシアは下げ止まりを確認したうえで+9.23%の反発。急落翌日に飛び乗らず、反発を確認してから入る前提だったので、荒い値動きに振り回されずに済む位置取りでした。
  • ➖ 不発警戒トリガー(弱気分岐A・B)はいずれも不発でした。最大の焦点だった米雇用統計はショックにならず(NYダウ+1.14%・VIX15.93へ低下)、米10年は4.485%で4.6%未満・VIX15.93で20未満。日経は25日線を下抜けるどころか+1.47%で上に離れました。置いておいた保険は、今回は使わずに済んでいます。

総括:メインシナリオの「半導体を除いた」という限定は外しました。ただ、①期待エリアの本命として挙げた金融(銀行)がそのまま主役になり、②警戒トリガーを「不発」と正しく織り込め、③信頼度を「中」に抑えて片張りしなかったことで、全面高の波にはしっかり乗れる構えでした。今日の上昇は「半導体リバウンド+銀行ブレイク」が重なり、私の想定より一段強い全面高だった、というのが正直なところです。

本日の市場サマリー

まずは本日の主要指標と、市場全体の温度感をひと目で確認できる形でまとめます。指数・為替・金利から、内部相場の強弱、そして今日資金が向かった主役セクターまでを一望できます。

主要指標
日経平均
+1.47%
69,744 円
TOPIX
+1.24%
4,065 pt
グロース250
+2.90%
733 pt
セクター・内部相場
最強業種
金属製品
+4.54% / フロー +3.30pt
最弱業種
情報・通信業
+0.16% / フロー -1.08pt
上昇銘柄比率
79.2%
新高値84 / 新安値4(差+80)
為替・米10年
¥161.12 / 4.49%
ドル円 -0.02円 / 米10年
📡 今日の主役・主役交代シグナル
製造業サイクル+0.40pt / ⤴継続強・機械+1.85%
金融+0.10pt / ⤴継続強・銀行+1.39%
内需消費+0.33pt / ⤵失速・サービス+1.84%
テクノロジー+0.18pt / ◐中立・KOKUSAI+15.05%
素材-0.28pt / ◐中立・非鉄+0.45%
エネルギー-0.46pt / ◐中立・鉱業+1.23%
※テーマ平均のフロー。全面高でTOPIXが+1.24%上げたため各テーマの相対は±0.5pt圏に圧縮されました。上位は製造業サイクル・内需消費・金融で、金融は連続+3日の継続強。前日🆘脱落だったテクノロジーもプラス圏へ復帰し、半導体リバウンドが表れています。最弱はエネルギー(原油高でも上値重い)でした。

業種別資金フロー分析

値上がり業種 TOP5

値上がり上位は、金属製品+4.54%を先頭に、繊維製品+2.60%・不動産業+1.94%、そして機械+1.85%・サービス業+1.84%と続きました。金属製品はSUMCO+11.30%・RS Technologies+11.77%という半導体材料の急騰が牽引し、市場平均を+3.30ptも上回る断トツの強さ。機械もオーエスジー+10.18%・ハーモニック+8.73%・ナブテスコ+8.42%と、製造装置・ロボットの一角がしっかり買われています。今日はTOPIX自体が+1.24%と大きく上げたぶん、各業種の対TOPIX相対は圧縮されましたが、それでも上位は素材・製造・内需と幅広い顔ぶれでした。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1金属製品+4.54%+3.30ptSUMCO+11.30%・RS Technologies+11.77%の半導体材料が急騰。本日の最強業種
2繊維製品+2.60%+1.36pt東洋紡+7.74%など素材・中間材の一角に資金。市場平均を大きく上回る
3不動産業+1.94%+0.70pt金利上昇局面でも内需・ディフェンシブとして買われ、全面高に乗る
4機械+1.85%+0.61ptオーエスジー+10.18%・ハーモニック+8.73%・ナブテスコ+8.42%。製造装置・ロボットが牽引
5サービス業+1.84%+0.60ptインフォマート+19.75%などSaaS・内需サービスが急騰、本日の値上がり率トップ

値下がり業種 TOP5

今日は33業種すべてが上昇したので、ここでの「下位」は株価が下げた業種ではなく、市場平均(TOPIX+1.24%)に最も乗り遅れた業種という意味です。顔ぶれは情報・通信業+0.16%・石油・石炭製品+0.32%・パルプ・紙+0.35%、そして水産・農林業+0.41%・非鉄金属+0.45%。情報・通信業はソフトバンクグループ-0.42%・NTTが軟調と、指数寄与の大きい主力が重しになり、全面高の中でひとり出遅れた形です。前日に急落した非鉄金属も、フジクラ-0.19%・古河電工+0.60%と戻りが鈍く、相対では引き続き弱いところがあります。

順位業種騰落率相対騰落コメント
1情報・通信業+0.16%-1.08ptSBG-0.42%・NTTなど主力が軟調で全面高に乗れず。相対最弱
2石油・石炭製品+0.32%-0.92ptWTI+1.76%の原油高でも上値重く、資源テーマの弱さを映す
3パルプ・紙+0.35%-0.89ptディフェンシブの一角。全面高の中では買いが薄い
4水産・農林業+0.41%-0.83pt内需ディフェンシブ。上げ幅は限定的
5非鉄金属+0.45%-0.79ptフジクラ-0.19%・古河電工+0.60%と戻り鈍い。前日急落からの回復は限定的

こうして並べると、上位は半導体材料・製造装置・内需サービス(金属製品・機械・サービス)、下位は情報通信・エネルギー・非鉄という構図でした。ただ33業種すべてが上昇しているので、前日のような「主役総崩れ×裾野への分散」ではなく、半導体も含めてほぼ全業種に資金が回りましただったのが今日の特徴です。強いていえば、指数寄与の大きい情報通信が出遅れたぶん、日経よりTOPIX・グロースの伸びが目立った1日、という感じですね。

対TOPIX相対騰落とは
各業種の騰落率からTOPIX(+1.24%)を引いた値です。プラスなら市場平均より強い(資金が集まっている)、マイナスなら市場平均より弱い(資金が逃げている)ことを表しています。本日のようにTOPIXが大きく上昇した全面高の局面では、相対騰落がプラスの業種は「市場平均以上に買われた主役」、マイナスの業種は「上げ相場に乗り遅れた業種」と読めます。金属製品+3.30pt・繊維製品+1.36ptがプラス側で突出、情報・通信業-1.08pt・石油・石炭製品-0.92ptがマイナス側に沈みました。
→ もっと詳しく知りたい方は:対TOPIX相対騰落・累積ptの読み方を読む

ヒートマップで5日間のptの推移を見る前に、もう一段踏み込んで「明日以降のフローの方向」を5項目シグナル+判定で機械的に整理した一覧を先に掲載します。短期2日平均と長期5日平均の比較、プラス圏連続、加速度、直近3日中2日以上+、累積10日の地力という5項目が点灯すれば本日4点以上、前日も4点以上なら🔥本格流入、3点以上が2日連続なら🟢兆し、本日のみ4点以上なら○本日のみ、という3段階で買い候補の確度を見極めるものです。本日は流入25業種(🔥11/🟢8/○6)に対して流出はわずか6業種・中立2業種となり、ヒートマップ上の強弱とは別の「方向(増えているか減っているか)」の軸でも、買いの裾野が極めて広いことが見えてきます。

資金流入
25 業種
🔥 本格 11 🟢 兆し 8 ○ 本日 6
中立
2 業種
様子見ゾーン
資金流出
6 業種
❄ 本格 3 🔵 兆し 2 ○ 本日 1

方向シグナルの分布にも、今日の全面高がそのまま出ています。前日は流入14・流出12とほぼ拮抗でしたが、本日は流入25業種・流出わずか6業種と、買いの方向へ大きく傾きました。🔥本格流入は11業種まで拡大し、金融(銀行・保険・証券)、輸送物流(空運・倉庫)、製造業サイクル(輸送用機器)、そして石油・その他製品まで幅広く点灯。前日主役だった半導体・非鉄が中心の流出は6業種に絞られ、「一部の資源・素材は流出、それ以外はほぼ全面流入」という構図に変わっています。

📌 主役交代シグナルのポイント:本日は銀行業・保険業・証券が🔥本格流入(スコア5)と金融が方向シグナルでも最強クラス。前日🆘脱落だった半導体(電気機器)は流出こそ続くもののスコアが持ち直し、方向としては底打ち反転の入り口です。指数も内部の需給も、そろって買い方向を向いた1日でした。

業種別対TOPIX相対騰落ヒートマップ(直近5営業日)

直近5営業日の相対騰落を並べると、本日(右端)は金属製品+3.30pt・繊維製品+1.36ptが濃い緑で突出した一方、情報・通信業-1.08pt・石油・石炭製品-0.92pt・パルプ・紙-0.89ptが薄赤に沈みました。前日まで一貫して赤かった銀行業・保険業・空運業がプラス圏に浮上し、金融・輸送物流の底上げが色でも確認できます。逆に情報通信は前日+3.00ptの緑から本日-1.08ptの赤へ反転し、SaaSの急騰を主力の重さが打ち消した格好です。

年初来高値・安値更新の業種別分布

年初来高値の更新数は、前日の65本からさらに84本へ増加し、安値更新はわずか4本。ネットの高安差(高値−安値)を業種別に見ると、突出しているのが銀行業+27で、これが本日の「銀行株ブレイク」の中身そのものです。続いて情報・通信業+8・サービス業+8・卸売業+5と、金融以外にも高値更新が広がりました。安値超過の業種は本日ゼロ——全33業種が上昇し、年初来高値で引けた銘柄が金融を中心に幅広く出た需給良好の1日でした。

高安の数字を見ると、高値更新84・安値更新4と高値が圧倒的に優勢で、高安比率95.5%は超強気ゾーンにあります。前日の65からさらに積み増して84へ——指数の上昇と内部の需給が、めずらしくきれいに揃ったのが今日の姿です。とりわけ銀行の年初来高値27本は象徴的で、金利上昇を追い風にした金融株の本格的なブレイクが、相場全体の底上げを牽引したという気がします。

テーマ別資金フロー

1製造業サイクル+0.40pt⤴ +3日
2内需消費+0.33pt⤵ +2日
3不動産・建設+0.20pt⤵ +2日
4テクノロジー+0.18pt◐ +1日
5金融+0.10pt⤴ +3日
6輸送・物流+0.06pt◐ +2日
7商社-0.18pt◐ -1日
8生活防衛-0.20pt🆖 -1日
9素材-0.28pt◐ -3日
10エネルギー-0.46pt◐ -1日
テーマ別平均騰落率とは
各テーマに分類した銘柄の騰落率を単純平均したものが「平均騰落率」です(売買代金加重なし)。そこからTOPIX(+1.24%)を引いた値が「相対騰落」で、テーマとして市場平均より強いか弱いかを示します。相対騰落+2pt以上を◎大量流入、+0〜+2ptを○流入、-1pt以下を✕大幅流出と判定しています。本日のようにTOPIX自体が+1.24%と大きく上げた全面高では、各テーマの相対は±0.5pt圏に圧縮されやすく、プラスでも「市場平均をわずかに上回った」程度にとどまる点には注意が必要です。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む
ローテーション9カテゴリ判定とは
本日pt・連続日数・短長スプレッド(直近3日平均と長期10日平均の差分)を組み合わせて、各テーマの「動きの局面」を9カテゴリに機械分類しています。🆙主役化/🆕反転兆候/⤴継続強/⤵失速/🆘脱落/🆖弱含み/↘継続弱/🔄底打ち兆候/◐中立の9種類で、流入強度(今この瞬間の強弱)と組み合わせると、明日以降の動きの予兆まで読み取れる設計になっています。

今日のテーマ別は、全面高でTOPIXが大きく上昇したぶん、各テーマの相対がぐっと圧縮されたのが特徴です。プラス圏は製造業サイクル+0.40pt・内需消費+0.33pt・不動産建設+0.20ptを筆頭に6テーマ、マイナスは商社・生活防衛・素材・エネルギーの4テーマ。前日🆘脱落だったテクノロジーは+0.18ptとプラス圏へ復帰し、半導体リバウンドが数字にも表れました。ただ、上位でも+0.4pt程度と各テーマの差は小さく、「どこか一つが突出して主役」というより、全業種に薄く広く資金が回った」という感じですね。

🔥 1位 製造業サイクル +0.40pt ⤴ 継続強
機械+1.85%(オーエスジー+10.18%・ハーモニック+8.73%・ナブテスコ+8.42%)と製造装置・ロボットが牽引し、輸送用機器+1.43%も堅調。連続+3日・短長スプレッド+0.50で継続強判定です。半導体装置株の反発が、このテーマを押し上げました。
🔥 2位 内需消費 +0.33pt ⤵ 失速
サービス業+1.84%(インフォマート+19.75%・本日の値上がり率トップ)・小売業+1.30%。良品計画+2.99%など内需サービスが買われましたが、連続+2日ながら短長スプレッド-0.22で失速判定。上げ足はやや鈍りつつあります。
🔥 3位 不動産・建設 +0.20pt ⤵ 失速
不動産業+1.94%・建設業+0.94%。金利上昇局面は本来なら逆風ですが、内需回帰の流れで逆行高となりました。連続+2日ですが短長スプレッドはマイナスで、勢いとしては一服気味です。
🔄 4位 テクノロジー +0.18pt ◐ 中立
半導体リバウンド(KOKUSAI ELECTRIC+15.05%・ローム+14.18%)で前日の🆘脱落からプラス圏へ復帰。ただし対TOPIX相対+0.18pt・10日累計-1.48ptとまだ弱く、戻りの持続性は要確認です。買い主導率75%と買いは入っています。
🔥 5位 金融 +0.10pt ⤴ 継続強
銀行業+1.39%(年初来高値27本)・保険業+1.27%・証券+1.36%。三菱UFJ+1.82%・三井住友+2.18%・みずほ+2.03%と主力が揃って上昇。連続+3日の継続強で、本日の相場の柱になりました。
🔥 6位 輸送・物流 +0.06pt ◐ 中立
空運業+1.60%・海運業+1.35%・陸運業+1.63%とそろってプラス。全面高に乗って買われましたが、相対では+0.06ptと市場平均並み。方向シグナルでは倉庫・空運が🔥本格流入と、下支えは効いています。
💧 7位 商社 -0.18pt ◐ 中立
卸売業+1.06%と株価自体は上昇したものの、市場平均(TOPIX+1.24%)には届かず相対-0.18pt。全面高の中では買いがやや薄く、相対では出遅れた1日でした。
💧 8位 生活防衛 -0.20pt 🆖 弱含み
食料品+0.70%・医薬品+0.91%・電気ガス+0.91%。リスクオンの全面高では、ディフェンシブは相対的に見劣りします。連続-1日で弱含み判定。守りの資金が攻めへ回った局面の裏返しです。
💧 9位 素材 -0.28pt ◐ 中立
鉄鋼+1.51%・化学+0.91%は上昇も、非鉄金属+0.45%が前日急落からの戻り鈍く相対最弱の一角。フジクラ-0.19%と、電線・非鉄はまだ本調子ではありません。連続-3日と弱い流れが続いています。
💧💧 10位 エネルギー -0.46pt ◐ 中立
鉱業+1.23%・石油石炭+0.32%。WTI+1.76%の原油高でも上値が重く、相対では-0.46ptと本日の最弱テーマ。資源株は全面高の波に乗り切れませんでした。

まとめると、今日は製造業サイクル・内需消費・金融が上位に並び、前日脱落したテクノロジーもプラス圏へ復帰して、10テーマ中6テーマが買われました。マイナスは商社・生活防衛・素材・エネルギーの4テーマですが、いずれも株価自体は上昇しており、「市場平均に届いたかどうか」の差でしかないのが今日の全面高らしいところです。強いていえば、金利上昇を背にした金融の継続強が、テーマの中でも一段しっかりしているという気がします。

3対立軸でみるマクロ文脈

3対立軸とは
10テーマを意味的に対立する2グループずつぶつけて差分を取った指標です。プラスなら前者が強い、マイナスなら後者が強いことを示し、相場の主題を機械的に浮かび上がらせます。
・金利軸:金融 − 不動産・建設(+ 金利上昇/− 金利低下)
・資源軸:(エネ+素材+商社)/3 − (輸送物流+内需消費)/2(+ 資源高/− 資源安)
・リスク軸:(製サイ+テクノ+素材)/3 − 生活防衛(+ リスクオン/− リスクオフ)
3軸の符号と大きさの組み合わせから「リスクオン×金利上昇×資源高」のように、本日の主題が読み取れる仕組みです。
→ もっと詳しく知りたい方は:テーマ別資金フローと3対立軸の読み方を読む

今日の主題を3軸で言い表すと、「金利は中立 × 資源安 × リスクオン」でした。リスク軸+0.30ptは、製造業サイクル・テクノロジー・素材のシクリカル3グループの平均が生活防衛を上回り、連続+1日でリスクオンへ転じています。半導体リバウンドがシクリカル側を押し上げた形です。一方で資源軸-0.51pt(連続-3日)は原油高でも資源株が上値重く資源安。金利軸は-0.10ptと中立で、銀行が年初来高値をつけた割に不動産・建設も逆行高したため、差分としてはほぼ相殺されました。「金利上昇を背にした金融の強さは個別では鮮明だが、対立軸の差分としては中立に見える」という、少しねじれた並びなんですよね。

対立軸計算式本日値3日平均10日累計連続日数解釈
金利軸金融 − 不動産・建設-0.10pt+0.96pt+1.12pt-1日中立
資源軸(エネ+素材+商社)/3 −
(輸送物流+内需消費)/2
-0.51pt-0.78pt-7.66pt-3日資源安
リスク軸(製サイ+テクノ+素材)/3 −
生活防衛
+0.30pt-0.38pt-4.75pt+1日リスクオン

ここで押さえておきたいのは、リスク軸がプラスに転じたのは、半導体という値がさシクリカルのリバウンドが主因だという点です。景気敏感株が全面的に強いというより、前日総崩れした半導体が反発したことで、機械判定上リスクオンに見えているところがあります。10日累計では資源軸-7.66pt・リスク軸-4.75ptとまだマイナス圏で、攻めへの本格転換にはもう少し継続性を確認したいという気がします。金利軸が中立でも、個別では銀行の年初来高値ラッシュが起きている——ここは対立軸の数字だけでなく、業種・個別の動きと合わせて読むところですね。

本日の注目銘柄

値上がり率 TOP3(東証プライム)

順位銘柄名コード業種騰落率相対騰落
1インフォマート2492サービス業+19.75%+18.51pt
2電通総研4812情報・通信業+15.52%+14.28pt
3KOKUSAI ELECTRIC6525電気機器+15.05%+13.81pt

値上がり率の上位はインフォマート+19.75%・電通総研+15.52%のSaaS・情報通信勢と、KOKUSAI ELECTRIC+15.05%の半導体装置が並びました。前日は情報通信が独占でしたが、今日はそこに半導体装置が復活してきたのが変化点です。内需サービスの急騰が続くなかで、値がさ半導体もリバウンド上位に食い込んだ、全面高らしい顔ぶれといえます。

売買代金集中 TOP3

銘柄名業種騰落率売買代金注目ポイント
キオクシアHLDG電気機器+9.23%約4.47兆円半導体メモリ主力。前日-13.47%から急反発、代金は市場最大で突出
太陽誘電電気機器+0.78%約4,944億円MLCC関連。前日急落からは小反発にとどまる
東京エレクトロン電気機器+0.36%約3,344億円半導体製造装置。反発は小幅で、値がさの戻りは銘柄差が大きい

売買代金の上位は相変わらず半導体が中心ですが、中身は前日から一変しました。代金最大のキオクシアは約4.47兆円と突出し、前日-13.47%から+9.23%へ急反発。これがTOP3集中度を44.6%(極端集中)に押し上げていますが、上昇比率79.2%と裾野が広いので、前日のような「一極集中の売り」ではありません。ただ太陽誘電+0.78%・東エレ+0.36%とキオクシア以外の戻りは鈍く、半導体リバウンドは銘柄によって温度差があるという気がします。

過熱スコアとは
RSI・サイコロジカルライン・25日移動平均乖離率・出来高倍率・信用倍率の5指標をそれぞれ-2〜+2点で採点し、合計した値です(合計範囲:-10〜+10点)。スコアが高いほど短期的な買われすぎを示します。目安として、+7以上(⚠⚠強過熱)・+4〜+6(⚠過熱)は急騰後の反落リスクに注意が必要です。+2〜+3(△やや強)はトレンド継続の確認をしながらの押し目狙いに適しています。-1〜+1(→中立)は過熱感がなく、追いかけやすい局面といえます。

最強モメンタム上位(RSI≥60 かつ 乖離率≥+5% かつ 相対騰落+1pt以上)

上昇トレンドが強く維持されている銘柄です。今日は情報通信・半導体装置・地銀・機械が混在し、前日の内需一色からハイテクが戻ってきました。過熱スコアは+4〜+8と高めで、リンテック(+8)は強過熱。勢いは強いものの、飛び乗りは避けて押し目を待つか、過熱スコアの低いものから選びたい水準です。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
電通総研4812+15.52%+14.28pt+5⚠ 過熱
KOKUSAI ELECTRIC6525+15.05%+13.81pt+4⚠ 過熱
インフォマート2492+19.75%+18.51pt+4⚠ 過熱
SCREEN HLDG7735+4.90%+3.66pt+5⚠ 過熱
芝浦メカトロニクス6590+10.74%+9.50pt+4⚠ 過熱
ハーモニック・ドライブ6324+8.73%+7.49pt+5⚠ 過熱
山形銀行8344+3.66%+2.42pt+5⚠ 過熱
リンテック7966+4.13%+2.89pt+8⚠⚠ 強過熱

売られすぎ反転候補(RSI≤35 かつ 乖離率≤-5% かつ 出来高倍率≥1.5倍)

投げ売り後の反転を狙う逆張り候補です。今日は全面高だったこともあり、該当はわずか2銘柄。フジオフードグループ(RSI10.83・スコア-5)はかなり売り込まれた水準で、下げ止まりが確認できれば反発余地があります。ただ全体が過熱寄りの相場のため、逆張りは無理をせず出来高の伴った反転を待ちたいところです。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
フジオフードグループ本社2752+0.19%-1.05pt-5✕ 売られ
And DoHLDG3457+0.74%-0.50pt-3△ やや弱

踏み上げ候補(信用倍率≤1.0 かつ 前日比+2%以上)

売り方の買い戻し(踏み上げ)が期待される銘柄です。宝ホールディングス+6.12%・ラウンドワン+5.50%を筆頭に、内需・素材・不動産が並びました。信用の売り残が多く上昇した銘柄群なので、短期の需給主導で伸びやすい一方、材料が伴わない場合は戻り売りに押されやすい点には注意しておきたいところです。

銘柄名コード騰落率相対騰落過熱スコア判定
宝ホールディングス2531+6.12%+4.88pt-1→ 中立
ラウンドワン4680+5.50%+4.26pt+4⚠ 過熱
京阪神ビルディング8818+3.67%+2.43pt+1→ 中立
積水樹脂4212+3.35%+2.11pt+2△ やや強
特種東海製紙3708+3.22%+1.98pt+2△ やや強

勝ち組セクターの中核株(業種累積≥+2pt × 規模 × 割安)

業種の累積相対騰落がプラスで、規模・割安さも兼ね備えた「継続買い候補」です。今日はサービス業が累積プラスの中核として多く並びました。ニッパツ(金属製品)のように、強い業種の中で相対的に割安・過熱していない銘柄は、テーマの持続性に乗りやすいところがあります。過熱スコアの低いものを中心に、押し目を拾う対象として見ておきたい顔ぶれです。

銘柄名コード業種騰落率過熱スコア判定
ニッパツ5991金属製品+3.78%+1→ 中立
ウィルグループ6089サービス業+1.52%+2△ やや強
ワールドHLDG2429サービス業+1.42%+3△ やや強
エラン6099サービス業-1.32%+2△ やや強
LITALICO7366サービス業+3.41%+1→ 中立

負け組セクターの中核株(業種累積≤-2pt × 規模 × 割高)

業種の累積相対騰落がマイナスで、割高さも残る「継続売り警戒・空売り候補」です。今日は非鉄金属・情報・通信業が中心で、三井金属・古河電工といった前日急落した電線・非鉄や、ソフトバンクグループ・FIGなど情報通信の一角が並びました。全面高で株価自体は上昇したものの、業種の累積フローとしてはまだ弱く、戻りの上値が重い可能性には留意しておきたいところです。

銘柄名コード業種騰落率過熱スコア判定
三井金属5706非鉄金属+1.28%-2△ やや弱
古河電気工業5801非鉄金属+0.60%-1→ 中立
FIG4392情報・通信業+5.02%-2△ やや弱
スカパーJSAT9412情報・通信業+5.98%-1→ 中立
ソフトバンクグループ9984情報・通信業-0.42%-1→ 中立

市場体温計

市場体温計とは
本ブログ独自の三層スコアで日本株の相場全体の温度を測る指標です。Layer 1(日々の体温・5項目)は当日データから-5〜+5の温度スコアで日々の相場の暖かさ/寒さを示し、Layer 2(高温シグナル・4項目)は稀な過熱の極端値(騰落レシオ25日 ≥125 など)、Layer 3(低温シグナル・4項目)は稀な底値の極端値(騰落レシオ6日 ≤60 など)を点灯式で捉えます。Layer 1の体温で日々の流れを把握しつつ、Layer 2/3のいずれかが2点以上点灯したら警戒(過熱)または逆張り検討(底値)のサインです。
→ もっと詳しく知りたい方は:市場体温計とは|三層スコアの読み方を読む

本日の総合体温はLayer 1合計が+4で「☀☀ 熱気(強気)」。前日の+2から一段上がりました。相場の質はシステム判定で「中立(裾野広い全面高×資金集中)」上昇比率79.2%・値上がり業種33/33・新高安+80・日経&TOPIXともプラスと4項目で+1を稼ぐ一方、TOP10売買代金の上昇が6/10にとどまり+1に届かず、差し引き+4に収まりました。高温シグナルも低温シグナルも0点で、極端値は灯っていません。

Layer 1:日々の体温(合計 +4 / ±5 → ☀☀ 熱気)

5項目のうち上昇銘柄比率・値上がり業種数・新高安スプレッド・日経TOPIX方向の4項目がプラスで、いずれも裾野の広さと全面高を映して+1点。唯一届かなかったのがTOP10売買代金の上昇数(6/10)で、値がさ半導体の一部(太陽誘電・東エレなど)が小動きにとどまったため+1の閾値(≥8社)に届きませんでした。

項目本日値+1の閾値-1の閾値スコア
上昇銘柄比率79.2%≥55%≤35%+1
値上がり業種数33/33≥20≤11+1
新高値−新安値スプレッド+80≥+30≤-30+1
日経・TOPIX方向日経+/TOPIX+両方+両方- / 値がさ偏重+1
TOP10売買代金上昇数6/10≥8社≤3社0
Layer 1 合計+4 / ±5☀☀ 熱気

Layer 2:高温シグナル(0 / 4 点灯)

点灯はゼロで、数値上の「買われすぎ」はまだ出ていません。もっとも近いのは④(信用評価損益率)で、-3.09%は点灯ライン(≥-3%)をわずかに下回る水準。騰落レシオ25日も107.81と、過熱ライン(≥125)にはまだ距離があります。全面高でも、指標上の過熱感は限定的です。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI70超銘柄比率13.2%≥25%53%未達
日経225 25日乖離率+1.82%≥+8%23%未達
騰落レシオ25日107.81≥12586%未達
信用評価損益率-3.09%≥-3%97%未達
合計0/4点灯(過熱なし)

Layer 3:低温シグナル(0 / 4 点灯)

低温シグナルも0点で、底値接近のサインは出ていません。今日はRSI30以下がわずか3.2%・騰落レシオ6日162.91と、むしろ過熱寄り。全面高の直後らしく、売られすぎの気配はありません。

No.項目本日値点灯閾値進捗判定
RSI30以下銘柄比率3.2%≥15%21%未達
日経225 25日乖離率+1.82%≤-6%0%未達
騰落レシオ6日162.91≤6037%未達
信用評価損益率-3.09%≤-15%21%未達
合計0/4点灯(底値感なし)

補助指標と相場の質

同じ体温でも中身の質を見分ける補助線です。本日は資金集中度44.6%(極端集中)と、キオクシア(代金シェア37.6%)への集中が際立ちました。ただ前日と違うのは買い主導率70%(買い主導)で、資金集中しつつも売りではなく買いが主導した点。ここが「裾野広い全面高×資金集中」という相場の質につながっています。

補助指標本日値判定目安
資金集中度(TOP3売買代金シェア)44.6%極端集中≥30%で集中、≥40%で極端集中
買い主導率(TOP20内)70%買い主導≥70%で買い主導/≤30%で売り主導
TOPIX 25日乖離率+2.35%中立±5%で中立圏
日経−TOPIX乖離率差-0.53pt中立≥+4ptで値がさ偏重
騰落レシオ6日(参考値)162.91中立≤60で超過冷/≤80で過冷

総合すると、体温+4の「熱気」で、相場の質は「裾野広い全面高×資金集中」。前日は資金集中しつつ売り主導でしたが、今日は買い主導率70%と買いが主導し、そこにキオクシアの反発が加わりました。資金集中度44.6%はキオクシア突出によるものですが、上昇比率79.2%・年初来高値84本と裾野が広いので、集中の中身は健全寄りです。過熱・底値の極端シグナルはいずれも0点で、過熱でも底値でもない、上昇の勢いが素直に出た局面という気がします。ただ騰落レシオ6日162.91と短期の過熱感は出始めており、目先の反落には少し注意しておきたいところです。

本日のマクロ環境

マクロは外部環境が「小さな追い風」だった1日でした。前日(7/2水)の米株はNYダウが+1.14%と最高値圏へ反発する一方、ナスダックは-0.80%・S&P500はほぼ横ばいとまちまち。ただVIXは15.93へ低下し、リスク警戒はむしろ後退しました。さらに本日7/3はアメリカ市場が独立記念日の振替で休場のため、取引時間中に夜間の米株リスクを気にせず動けたことも、買い安心感につながったのかもしれません。ドル円は161.12円でほぼ横ばい、米10年金利は4.485%へ小低下と、為替・金利も落ち着いていました。

📊 マクロ指標スナップショット
国内株式
日経平均
+1.47%
69,744円
TOPIX
+1.24%
4,065pt
グロース250
+2.90%
733pt
海外株式(前日)
NYダウ
+1.14%
52,905・最高値圏
ナスダック
-0.80%
25,833・反落
S&P500
+0.00%
7,483・横ばい
為替・金利
ドル円
161.12
-0.02円・横ばい
米10年金利
4.485%
-0.008pt・小低下
VIX恐怖指数
15.93
-0.72・低位安定
資源・需給
WTI原油
$68.71
+1.76%・反発
騰落25日
107.81
中立ゾーン
信用評価損益率
-3.09%
マイナス圏
全面高:値上がり業種33/33・上昇比率79.2%・年初来高値84本の裾野広い上昇
日経+1.47%・TOPIX+1.24%・グロース+2.90%と3指数そろって上昇し、値上がり業種は33業種すべて・上昇銘柄比率79.2%・年初来高値84本と、需給指標もそろって良好でした。前日は日経だけ急落する「値がさ逆行安」でしたが、本日は半導体も含めてほぼ全業種に資金が回った全面高。裾野の広さがはっきり出た1日です。
銀行株ブレイク:年初来高値84本のうち27本が銀行業に集中
本日の主役は金融でした。年初来高値更新84本のうち、27本が銀行業に集中し、金融セクターが相場を牽引。三菱UFJ+1.82%・三井住友+2.18%・みずほ+2.03%と主力が揃って上昇しました。⑦金融テーマは連続+3日の継続強で、金利上昇を追い風にした銀行株の本格的なブレイクが、相場全体を押し上げた格好です。
半導体リバウンド:キオクシア+9.23%・KOKUSAI+15.05%(ただし相対はまだ弱い)
前日総崩れだった値がさ半導体が反発しました。キオクシア+9.23%・KOKUSAI ELECTRIC+15.05%・ローム+14.18%が上位に。ただし⑦テクノロジーの対TOPIX相対は+0.18pt・10日累計-1.48ptと戻りは限定的で、東エレ+0.36%・太陽誘電+0.78%と銘柄差も大きく、リバウンドの持続性は要確認です。
資金集中は継続:TOP3集中度44.6%(キオクシアが代金シェア37.6%と突出)
売買代金TOP3の集中度は44.6%(極端集中)で、キオクシア単独で代金シェア37.6%と突出しました。ただし前日と違うのは買い主導率70%(買い主導)で、集中しつつも売りではなく買いが主導した点。上昇比率79.2%と裾野が広いので、集中の中身は健全寄りですが、キオクシア一極への依存度が高い点は頭に入れておきたいところです。
需給は極めて良好:高値84・安値4、新高安差+80、高安比率95.5%
年初来高値84・安値わずか4、新高安差分+80、高安比率95.5%と、需給指標は超強気ゾーンにあります。前日の65からさらに積み増して84へ。安値超過の業種は本日ゼロで、年初来高値で引けた銘柄が金融を中心に幅広く出ました。指数の上昇と内部の需給が、めずらしくきれいに揃った1日です。
マクロ:米株まちまち・VIX15.93低下・資源反発、本日は米市場休場
前日の米株はNYダウ+1.14%・ナスダック-0.80%・S&P±0.00%とまちまち、VIXは15.93へ低下しました。WTI原油+1.76%・金+2.66%と資源が反発、ドル円は161円台で横ばい。本日はアメリカ市場が休場で、取引時間中の夜間リスクがなかったことも、買いやすさにつながったと見ています。

明日の注目ポイント

3層構造でみる明日のシナリオ

本日の市場を「マクロ → テーマ → 個別業種」の3つの層に分けて、それぞれが何を示しているかを確認してから、週明けのシナリオを組み立てます。3層が同じ方向を示していれば、それは偶然ではなく構造的な動きとして信頼できる、という考え方です。

🔍 本日の3層スナップショット
層1:マクロ環境・体温
  • 金利軸 -0.10pt(連続-1日) 中立(銀行高値だが不動産・建設も逆行高で相殺)
  • 資源軸 -0.51pt(連続-3日) 資源安
  • リスク軸 +0.30pt(連続+1日) リスクオン(半導体リバウンドが主因)
  • 市場体温計:L1 +4「☀☀熱気」/ L2 0/4 / L3 0/4(相場の質=裾野広い全面高×資金集中)
  • 日経225 25日乖離率 +1.82% = 25日線の上へ/ドル円161円横ばい/米10年4.485%/本日は米市場休場
全面高で体温は熱気、ただし攻めの中心は金融・内需に偏る
層2:テーマ10テーマの動き
  • 最強:製造業サイクル+0.40pt(⤴継続強+3日・機械+1.85%)
  • 柱:金融+0.10pt(⤴継続強+3日)/内需消費+0.33pt(サービス+1.84%)
  • 半導体反転:テクノロジー+0.18pt(前日🆘脱落からプラス圏復帰、ただし累積-1.48pt)
  • 最弱:エネルギー-0.46pt(原油高でも上値重い)
金融の継続強と半導体の底打ち反転が同時進行、資金は広く分散
層3:業種・銘柄33業種シグナル
  • 🔥本格流入11業種に 銀行・保険・証券(スコア5)・空運・倉庫 が広く点灯
  • 年初来高値ネット差は 銀行業+27が突出、情報通信・サービス業が各+8
  • A最強モメンタムは 情報通信・半導体装置・地銀・機械 と幅広く、過熱スコアは+4〜+8
  • 半導体はリバウンドも 戻りに銘柄差(キオクシア+9.23%/東エレ+0.36%)
銀行の新高値ラッシュが裾野の広い上昇を裏づけ、半導体の戻りは選別
3層の一致:マクロ層の「リスクオン転換×金融の継続強」、テーマ層の「金融・製造業サイクルの継続強×半導体の底打ち反転」、業種・個別層の「銀行の年初来高値ラッシュ×流入25業種」が、3層すべてで 「金融を軸にした裾野の広い上昇」 という同じ方向を示しています。これは1層だけのノイズではなく、構造的なシグナルとして読める1日でした。
📊 メインシナリオ:金融を軸に裾野の広い上昇が続く公算、ただし半導体リバウンドの持続性と週明けの米市場再開が試金石

週明けも、銀行を中心とした金融の強さと、製造業サイクル・内需への広い資金流入が続く公算がやや高いとみています。ただし本日反発した半導体が戻りを続けられるかと、休場明けの米市場の動き次第で、地合いは振れかねません。

  • 期待エリア:金融(銀行・保険・証券)/製造業サイクル(機械)/内需消費(サービス・SaaS)
  • 継続性試金石:上昇比率79.2%が維持され、銀行の年初来高値ラッシュ(27本)が続くか。キオクシア・東エレの戻りが本物か
  • 底打ち待機:エネルギー・素材(非鉄)。相対最弱が続くため、原油・非鉄の反発の兆しを待つ
  • マクロ材料注視:週明けの米市場再開(本日休場明け)、ドル円161円、米10年4.485%、騰落レシオ6日162.91の短期過熱

分岐リスクと警戒トリガー

🌧️ 弱気分岐A:半導体リバウンドの息切れと短期過熱の反動

本日の半導体反発が一時的な買い戻しにとどまり、週明けにキオクシアや東京エレクトロンが再び売られると、値がさ主導で日経が反落しやすくなります。騰落レシオ6日162.91と短期の過熱感も出始めており、全面高の反動が出るパターンです。

警戒トリガー:騰落レシオ6日が160超のまま、キオクシアが寄り付き-3%超 or 日経が寄り付き-1%超

⚡ 最弱気分岐B:週明けの米市場再開でリスクオフが波及

本日は米市場休場で夜間リスクがありませんでしたが、週明けは米市場が再開します。金曜のNY動向や週末の材料次第で、米金利の急騰やハイテク安が波及すると、本日の全面高の反動が出やすい局面です。指数が節目で上値を抑えられると、下げ足が速まりかねません。

警戒トリガー:米10年が4.6%超へ急騰 or VIX20超、または日経先物が週明け寄り前に-1.5%超
🎯 シナリオ信頼度:中〜やや高
3層が「金融を軸にした裾野の広い上昇」で概ね一致し、金融の継続強+3日・上昇比率79.2%・年初来高値84本と地力も伴っています。これがメインシナリオの支えです。一方で信頼度を高までは上げきれない理由が2つあります。ひとつは本日反発した半導体の持続性が銘柄差で不透明なこと、もうひとつは本日休場だった米市場が週明けに再開し、イベントリスクが戻ることです。上昇比率が維持され半導体が崩れなければローテーション継続、騰落レシオ過熱のなか半導体が寄り付きから再び売られればサブシナリオへ切り替える構えです。
📖 もっと詳しく:3層構造の論理プロセスを最初から追う

層1:マクロ層 ─ リスクオンへ転換、ただし金利軸は中立

今日のマクロは、3対立軸のうちリスク軸+0.30ptがプラスに転じたのが最大の変化でした。製造業サイクル・テクノロジー・素材のシクリカル3グループの平均が生活防衛を上回り、連続+1日でリスクオンへ。ただし、その主因は前日総崩れした半導体(テクノロジー)のリバウンドです。景気敏感株が全面的に強いというより、値がさシクリカルの反発が機械判定上のリスクオンを作り出した、という読みが実態に近いところがあります。

一方で金利軸は-0.10ptと中立でした。銀行が年初来高値をつけた割に金利軸がプラスに振れないのは、不動産・建設も逆行高したため、金融−不動産建設の差分が相殺されたからです。個別では金融の強さが鮮明なのに、対立軸の差分では中立に見える——ここは数字だけでなく、業種・個別の動きと合わせて読むところです。資源軸-0.51pt(連続-3日)はWTI+1.76%の原油高でも資源株が上値重く、資源安が続いています。市場体温計はLayer 1が+4「☀☀熱気」で、上昇比率79.2%・値上がり33業種・新高安+80と裾野の広さがフル加点。日経の25日線乖離率も+1.82%と、指数は節目の上へ浮上しました。

層2:テーマ層 ─ 金融の継続強と半導体の底打ち反転が同居

テーマ層では、全面高でTOPIX自体が大きく上げたぶん、各テーマの相対がぐっと圧縮されました。プラス圏は製造業サイクル+0.40pt・内需消費+0.33pt・不動産建設+0.20pt・テクノロジー+0.18pt・金融+0.10pt・輸送物流+0.06ptの6テーマ。マイナスは商社・生活防衛・素材・エネルギーの4テーマですが、いずれも株価自体は上昇しており、「市場平均に届いたかどうか」の差にすぎません。

注目は2点です。ひとつは金融が連続+3日の継続強で、テーマの中でも一段しっかりしていること。銀行の年初来高値27本という個別の強さが、テーマの継続性を裏づけています。もうひとつは前日🆘脱落だったテクノロジーが+0.18ptでプラス圏へ復帰したことです。半導体リバウンド(KOKUSAI+15.05%・ローム+14.18%)が数字に表れましたが、10日累計は-1.48ptとまだマイナス圏で、戻りの地力はこれから、という段階です。

層3:業種・銘柄層 ─ 銀行の新高値ラッシュ、流入25業種の広がり

ここに今日の含意が凝縮されています。方向シグナルは流入25業種>流出6業種と大きく買い方向へ傾き、🔥本格流入11業種には銀行・保険・証券がスコア5でそろって点灯しました。年初来高値のネット差は銀行業+27が突出し、情報通信・サービス業が各+8。A最強モメンタム上位は電通総研・KOKUSAI・インフォマート・芝浦メカ・山形銀行と、情報通信・半導体装置・地銀・機械が幅広く並びました。

一方で半導体は、リバウンドしたとはいえ戻りに銘柄差が残ります。代金最大のキオクシアは+9.23%と急反発しましたが、東京エレクトロン+0.36%・太陽誘電+0.78%と戻りが鈍い銘柄も多く、値がさの回復は一枚岩ではありません。F勝ち組セクター中核にはサービス業が並び、内需・成長系の地力も確認できます。

3層統合の読み方

マクロ層の「リスクオン転換×金融の継続強」、テーマ層の「金融・製造業サイクルの継続強×半導体の底打ち反転」、業種・個別層の「銀行の年初来高値ラッシュ×流入25業種」は、いずれも「金融を軸にした裾野の広い上昇」という同じ方向を指しています。3層が揃っている分、ローテーションそのものの信頼度は高めです。

ただし、その持続性は2つの要因に握られています。ひとつは本日反発した半導体が戻りを続けられるか(銘柄差が大きく、まだ一枚岩ではない)。もうひとつは本日休場だった米市場が週明けに再開し、イベントリスクが戻ることです。したがってメインシナリオは「金融を軸に裾野の広い上昇が続く公算、ただし半導体の持続性と米市場再開が試金石」とし、信頼度は中〜やや高に置いています。上昇比率が維持され半導体が崩れなければローテーション継続、騰落レシオ過熱のなか半導体が再び売られればサブシナリオへ切り替える前提です。

🏆 本日の総合判定(11因子モデル):強気(スコア:+6/+11)

スコア内訳:

  • A トレンド:+2(TOPIX+1.24%が≥+0.5%で+1、グロース-TOPIX+1.66ptが≥+0.5で+1。日経-TOPIX+0.23ptは±0.5pt圏で0)
  • B 幅・需給:+3(値上がり33業種で+1、新高安スプレッド+80で+1、上昇銘柄比率79.2%で+1。裾野の広さがフル加点)
  • C 内部エネルギー:+2(売買代金急増top30の平均+4.84%が+1、RSI健全度〔RSI50+=69.0%・RSI70+=13.2%〕が+1。シクリカル-ディフェンシブ+0.26%は±1.0%圏で0)
  • ⚠ D 過熱調整:-1(TOP3売買代金シェア44.6%で資金集中リスクが点灯)
  • E マクロ:±0(米国株合算〔ナスダック-0.80%+S&P500+0.00%=-0.80%〕が±1%圏で0。VIX15.93は15-25圏で0)

判定根拠:B群の幅・需給が+3とフル加点で牽引し、裾野の広さ(上昇比率79.2%・値上がり33業種・新高安+80)が効きました。C群の内部エネルギーも+2で下支え、A群も+2。一方でD群は資金集中44.6%で-1、E群は米株まちまちで±0。合計+6で「強気」に着地しています。前日の+1から+5改善で、前日は半導体逆行安のB群+3・A群-2だったのが、本日は半導体もリバウンドしてA群が+2へ回復したのが差の中身です。値がさ半導体の反発を、幅広い上昇が後押しした1日と読めます。

→ 11因子モデルの仕組みをもっと詳しく知りたい方は:11因子モデルとは ─ 日本株の強弱を客観的な数値で捉える独自スコアリング手法

※本記事は、私が独自に集計・分析した市場データをもとにした情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載の数値は作成時点のものであり、正確性を保証するものではありません。

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